J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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県サッカー協会の話題15

2011-01-05 00:21:45 | スポーツ文化・その他

 県サッカー協会が策定した2050基本構想「桃太郎ビジョン2050」シリーズ、その3です。今回は、ビジョンの本冊子の内容を紹介してみましょう。
   
<岡山フットボールセンター>
 目玉は、フットボールセンター(FC)の設置でしょう。ビジョンにはFCの全容予想図があります。その予想図の中には、次の12の施設があります。
①W杯対応メインスタジアム / ②管理棟・クラブハウス / ③国際規格サブグラウンド / ④トレーニンググラウンド / ⑤国際規格陸上競技場
⑥メディカルセンター / ⑦体育館 / ⑧雨天練習場 / ⑨テニスコート / ⑩宿泊施設 / ⑪喫茶・レストラン / ⑫公園


 ①のメインスタジアムは、国際大会開催可能な4万人収容のメインスタジアムです。⑤の陸上競技場は3万人収容。⑦の体育館は1万人収容の巨大アリーナとしています。地元トップチームだけでなく、子どもからお年寄りまで全ての人々が、分け隔てなくスポーツに親しめる巨大空間です。スポーツだけでなく、コンサート・イベントなどにも使用され、世界に知られるスポーツ・文化の発信拠点になることでしょうとしています。

「桃太郎フットボールネット」の進化と発展が岡山スポーツの未来を明るく豊かにします!!」
「サッカー(スポーツ)がみんなの財産であることを証明しよう!!」
 スポーツの力で笑顔に満ちた地域社会づくりを、という事でビジョンの実現のために、ローカルに活動し、世代・性別・職業に関わらず、いつでもどこでも日常的にスポーツを誰もが楽しむ「スポーツの生活化」を目指してします。
 「生活化」とはスポーツを「する人」だけでなく、全ての人の近くにあるものと位置づけ、「見る人」「支える人」を含めた多くの熱意を結集し、共通の価値を創出するものとしています。
 競技力は大きなテーマですが、ただ強ければ良いというわけではありません。地域に溶け込み、愛され認められる事で地域の色を表現し、人々に活力を与える事がスポーツの重要な役割です。

「総合的なスポーツクラブを設置し、スポーツ文化を広めていこう!!」
 県サッカー協会では、サッカー界で得た「人・モノ・組織」を広く地域発展に活用する仕組みづくりを推進していきます。多競技対応のハードを備えた岡山フットボールセンターを舞台に、様々なアスリート達が強調と連携の精神の下、互いを高める「総合的なスポーツクラブ」を誕生させるため、全年代・全種別で地域活性化にチャレンジするとあります。
   
<桃太郎フットボールネット>
 2020年完成を目指すネットワークです。以下のピラミッド構造になっています。

〇岡山フットボールセンター(岡山県サッカー協会・ファジアーノ岡山・岡山県トレセン)
 (クラブハウス・グラウンド(天然芝・人口芝)・雨天練習場・トレーニングセンター・メディカルセンター・喫茶・レストラン・コーチ・ドクター・マネージャー・審判・トレーナー)
    ↓
〇フットボールタウン
 (備前=備前支部・備前地区トレセン)(備中=備中支部・備中地区トレセン)(美作=美作支部・岡山湯郷ベル・美作地区トレセン)
 (クラブハウス・グラウンド・コーチ・トレーナー・マネージャー・審判)
    ↓
〇フットボールヴィレッジ(岡山・玉野・赤磐・東備・倉敷・笠岡・高梁・新見・美作・津山・真庭)
 (市町協会)
    ↓
〇フットボールステーション
 (各クラブ・チーム)


 このネットワークは「中央集権型」ではなく、県内各地で自主的に育まれた様々な個性を尊重することを至上としています。フットボールネットは、個性豊かな地域の文化を尊重し、ふるさとの誇りをそれぞれのスタイルに反映させつつ、スポーツの力で県全体を元気にすることを目標としています。
・施設や大会方式等を再考し、最適なスポーツ環境を整備します。
・スポーツの楽しさを実感できる一貫性のある指導体制により、底辺の拡大を図ります。
・する人、見る人、支える人の充実・連帯を全域で促進します。
・県内トップリーグチーム(ファジアーノ、ベル)とのコラボ機会を数多く設け、サポート体制の充実を図ります。

 その次には県サッカー協会の方針が触れてあります。2020年までに桃太郎フットボールネットを完成させるとともに、アカデミー岡山を中四国におけるトレセン活動の中枢拠点にし、人材育成のもと協会に配置させます。次の3つを実施するとあります。
①プロチームへの支援と相互協力の強化 / ②自治体と推進する青少年健全育成、生涯教育、生きがいづくり / ③他競技との連携

各委員会・種別ごとの2020年までのミッション。主な注目すべき点について抜粋して紹介。
<技術委員会>
・U-12~U-18を一同に召集する岡山トレセンデーの定期的開催確立
・8人制ゲームの積極導入による出場機会の増加
<広報委員会>
・広報部門の支部化(県下各地の情報収集方法の統一化)
<1種>
・社会人=全国地域リーグ決勝大会優勝とJFLへの参入
・県代表チームとして天皇杯ベスト8以上
・国体(成年男子)での優勝
・日本A代表先発メンバーを1名以上輩出
<女子連盟>
・各世代の日本代表選手輩出
・県内女子新リーグ「レディース8人制リーグ」創設
<フットサル連盟>
・行政・教育関連とのタイアップ(既設体育館をフットサルコートへの整備等)
・Fリーグ公式戦の岡山開催
・市町サッカー協会にフットサルが行える施設を5ケ所確保


各委員会・種別ごとの2050年までのミッション。
・技術委員会: アカデミー岡山を中四国トレセンの拠点として確立
・審判委員会: FIFAワールドカップを裁くレフェリーを岡山県から輩出
・4種/小学生世代: 指導者のレベルの向上。全国大会での上位進出を達成
・3種/中学生世代: クラブ・中体連チームそれぞれが、全国ベスト4以上に進出
・2種/高校生世代: インターハイ・高校選手権・国体での全国制覇を達成
・1種/社会人・学生: 代表として出場する全ての全国大会で常時決勝進出を達成
・女子連盟: 県内の市町サッカー協会に女子チームを5チーム以上設置
・シニア連盟: 岡山フットボールセンターをメインに「シニアW杯」を開催
・フットサル連盟: 岡山県のフットサルチームの、Fリーグでの優勝


 以上、長々とした内容になりました。フットボールセンターを見ると、テニスコートがあります。前々からサッカーとテニスは相性がいいと紹介していましたが、ここでもそういう所が出ていますね。また当ブログの当初からのテーマでもある、総合スポーツクラブも出てきます。やはり、サッカーだけでは100年続かないという事だと思います。
岡山県サッカー協会「桃太郎ビジョン2050」ページ:
http://www.okayama-fa.or.jp/img/link/ofa2050.html
「桃太郎ビジョン2050」関連②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101212
「桃太郎ビジョン2050」関連①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101201

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