合弁浄化槽なんて、とんでもない!!
Bオバサンは思った。
「何で50万円も取るのさ!!」
建築条件付であったこの土地の水道関係業者の見積もりを見て叫んだ。
合弁浄化槽の管理業務は市の指定業者である。これでは独占企業のボッタクリだ。
水の大量使用を前提とするシステムだから、水道代と管理代も高くつく。
Bオバサンは、Bらしく家計簿のことを案じ、何とか安くすむ方法はないかと考えた。
うちの地域は、合弁浄化槽の義務化エリアではなく、農業関係の土地改良区長の了承さえ得られれば、生活排水の処理方法はどうしようが自由なエリアである。(事実上の垂れ流しエリア)
しかし、田能川は芥川の最上流、淀川の最上流である。
自分だけがいい環境を堪能し、汚したものを下流地域住民に押し付けるのはいただけない。
で、考えたのがクボタの雑排水浄化槽。これはし尿処理はしないが、仕組みは合弁浄化槽と同じ発想。しかも安い!ネットの施主支給サイトでは格安で手に入る。
おお、いいね!!
しかし、場所をとる。工事が大変。お金もいる。
「初心に帰れ!! 川と大地という自然の浄化システムに倣うんだ!」
で、一番最初のアイデアである側溝までも浄化システムに組み込む道を追及し続けた。
が、何処まで効果があるシステムを作れるのか自信が無く、同様の発想のシステムを探した。
やっとみつけたものの製造会社はすでに倒産しており、完了検査間近になって新たな製造会社があったという情報を得たというのは以前のブログに書いた。(開発者は同じ四電技術コンサルタント)
生活雑排水処理はそれで何とかクリアー。
しかし、トイレだ、トイレ!!
尿だ、尿!!
尿はどうするんだ?
完了検査近くになって、Greenlyの糞尿分離型コンポストトイレを導入する意思を固めたことをNOAの設計士に伝えた。
ネットでブツを見て、NOAは「・・・???」
「おまるですね。完了検査のときに役人がどう言うか楽しみに待ちましょう。」と言ってくれた。
びくびくしながら検査当日を待っていたが、あっさりパスしたという経過がある。
このステンレス製コンポストトイレがパスしたということは、自作コンポストトイレ(自作おまる)でもパスする可能性が実はあったのだと今になって思う。
B的発想由来か環境への配慮由来かどうかは別として、糞便処理の技術的アイデアはBライフ研究所の寝太郎さんも私もGreenlyも同じである。
Greenlyのは、ドラムが内蔵されていて、糞便攪拌機能の開発に時間とお金がかかったのだと思うが、これはよく出来ている部分と評価している。
ただ、下に住んでいた頃、自作したコンポストトイレでも攪拌は軽くスコップで混ぜるだけでいけたので、ここまで本格的な攪拌部品はいるのか???と一瞬考えもする。
しかし、このドラムの中で、2~3人分の糞便が3ヶ月以上も初期発酵されて貯蔵できるのだから、すごい。糞便は出した時と比べて5分の一以下になる。いや、もっと少ない。
恐るべし、バイオの力。
尿を吸わせた葉っぱを何故燃やすんだ、その意味は?
三年どころか毎年寝太郎君がコメントしていた。
はい、置いておくとやっぱりアンモニア臭がするし~。
ま、敷地広いし、田舎なので誰も苦情言わないからいいけど・・・。畑のイチジクの木の横に置いてるから、農作業する時以外何も感じないからいいけど・・・。
それに、コンテナ(私は囲炉裏茶屋の奥の奥に解体屋が捨てていったのを貰ってきたので無料だったわさ)が置いてあるっていうのもうっとしいし~。
だから、とことん溜め込まずに焼いてしまったらなんてことをはたと思いついちゃったのよ~。
でもね、基本は、落ち葉と枯れた雑草でOKだと思う。ある程度溜まってきたら、コンポスターで堆肥化する。それでOKと思う。
なお、地下に尿が浸透しないように防水シートや防水コンクリートを使って花壇状のものを作り、その中に土をたくさん入れて草花や木を植え、そこに尿管を突き刺して浸透させるいうのも一法。自然の雨や土の力で浄化肥料化できる。新居での生活が落ち着いたら、この方法も検討してみるつもりだ。これを巨大化すれば農業設備の一環として行政が活用できるんじゃないだろうか。
あ、農業雑誌に載ってた記事。
「市販のコンポスターは、切り替えしが面倒。でも、コンテナだと通気性があるし、上からもう一つコンテナを蓋代わりに抱き合わせるようにして針金か何かで縛り付け口が開かないようにしておけば、そこいらをコロコロ転がせるので、切り替えしを省略できる。」
こえはなかなかいいアイデア。ただし、防虫ネットを付けておかないと、ハエ・その他の虫達の棲家にされてしまうから、要注意。
三年どころか毎年寝太郎君以外にも参考になる方法だと思います。
Bの皆さん方、試してみてね。