うまい具合に雨が降らず、昨日、無事鉄骨組が出来た。
今日は午後から雨がやんだので、たこちゃんが昨日の続きをしにきてくれていた。
仕事を早めに切り上げて、私も現場へ。窓の位置決め。
コンテナのケミカルアンカーが、コンテナひとつに付き4個打つことになっていたが、3個しか打たれていないのがあって、「わ、設計図と違う!」と思って、びびってしまった。
向かって左、柱にコンテナを直接つける。 ケミカルアンカーで接続 ケミカルアンカーで接続
工事が変なものになったりしたら、設計者・工事監理者を後で困らせることになるんじゃないかと思ったり、この施工で大丈夫かなと思ったり・・・えらく不安になってしまった。
だが、後からよく考えてみると、コンテナのアンカーボルトについては、詳細設計に属するものだった。
つまり、こちらの判断で、どうとでもしてよいもの・勝手にやれ~・勝手にやらなければならない部分だったのだ。
(設計に関する仕事は、「建築確認申請に必要な書類作成まで。詳細設計は、自己判断で。」というのがNOAとの約束だった。)
それをまた設計士に電話をかけて、
「あの~。」
聞いてしまった。
NOAとの約束の言葉は分かっていても、意味が充分に飲み込めていない。
そもそも、設計図と詳細設計図の区別もつかない・・・。
NOAもえらい迷惑しているに違いない。
「ノアの箱家」は、とんだ迷惑建築である。
とにかく、たこちゃんに聞いたら、
「ケミカルアンカーよりも、柱のアンカーに直接付けた方が強いねんで。」
設計士にも聞いたら、
「鉄工所の判断は正しい。」
鉄の何たるか、溶接の何たるかを知っている人間が現場監督とか工事監理者した方が絶対いい。鉄だけでなく、木でも何でも。
プロにゃ叶わん。
素人判断では現場が混乱するし、よけな不安の渦が巻く。
そうか、自分で現場確認だなんてとんでもないことを私はやっていたんだ!!
私って、何て無謀な奴だったんだろう!
知らないっていうことは、ものすごい。
知ってたら、怖くて出来ないことを平気でやってのけてしまってる。
「分離発注で工事を進める場合、関係者の信頼が大切」とNOAが言っていたが、現実に工事が進むにつれ、その言葉の意味の深さをやっと理解し始めたというところ。
職人達の意見はそれぞれ微妙に違うし、性格もまるで異なる。
それを束ねて行くのは並みたいてのことではない。
おまけに、私も私、無知・無謀・無神経・不安症候群・・・見通しを持って対応できない。
「ノアの箱家」が漂流してしまうわけである。
こうなると、本物の現場監督とか設計士がめちゃくちゃかっこよく見えてきてしまう。
(地盤調査の時、イエンゴのO氏がめちゃくちゃかっこよく見えた)
これから、どこかの工事現場で働いている人を見かけたら、憧れの眼で見てしまいそう。
プロにゃ叶わん。
プロにゃ叶わん。
プロにゃ叶わん。
(1000回繰り返す)
たこちゃん曰く、「誰かに総まとめして工事任せとったら、そいつが中心になって進んでいくから、スムーズに工事進むねん。今、あんたにとって勉強になってるやろうと思うわ。」
いくら勉強になっても、取り返しのつかんことになったら、おしまいやんか。
第一、めちゃくちゃ神経磨り減るし。
でも、ここまで来たんや。これで行くしかない。
分離発注と決めてやってきたんやから・・・、しんどさも引き受けていくしかない。
迷建築だ、それでOK、それでよし。
しかし、皆さん、本当によくお付き合いいただいている。
ありがたいという他ない。
迷建築「ノアの箱家」は、とんだ迷惑建築として漂流し続けている。
屋根組み 屋根組みの溶接 台所側屋根 台所側屋根
東側屋根 柱(アンカーボルト)
南側 東側 畑から見降ろす
定点写真
お次の工事は、アンカーボルトのねじ締め