碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

今週の「読んで、書評を書いた本」 2013.02.03

2013年02月03日 | 書評した本たち

石村博子『孤高の名家 朝吹家を生きる 仏文学者・朝吹三吉の肖像』(角川書店)を読んでいるが、なかなか面白い。

というか、朝吹三吉という人物が面白いのだ。




朝吹三吉は仏文学者で、ジュネ『泥棒日記』などの翻訳者として知られている。

サガン『悲しみよ こんにちは』を訳した朝吹登水子のお兄さんだ。

三吉の息子さんが、詩人で仏文学者の朝吹亮二で、その娘が『きことわ』で芥川賞を受賞した朝吹真理子さんです。

『孤高の名家 朝吹家を生きる』を読んでいたら、やはり『泥棒日記』が読みたくなって、でも書棚に見つからず(買ったのは学生時代)、書店に行って再入手。

ついでに未読だったサガン『ブラームスはお好き』(朝吹登水子:訳)も。

新潮文庫の『悲しみよ こんにちは』は、残念ながら、朝吹登水子さんではなく、新訳になっていました。





さて、今週の「読んで、書評を書いた本」は、以下の通りです。

曽野綾子 『この世に恋して 曽野綾子自伝』 WAC

佐々涼子『エンジェルフライト~国際霊柩送還士』 集英社

田原総一朗 『塀の上を走れ 田原総一朗自伝』 講談社

リリー・フランキー、みうらじゅん『女体の森』 扶桑社

森 昭雄 『ネトゲ脳、緊急事態』 主婦と生活社

江 弘毅 『飲み食い世界一の大阪』 ミシマ社

* 上記の本の書評は、
  発売中の『週刊新潮』(2月7日号)
  Bookworm欄に掲載されています。

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