石村博子『孤高の名家 朝吹家を生きる 仏文学者・朝吹三吉の肖像』(角川書店)を読んでいるが、なかなか面白い。
というか、朝吹三吉という人物が面白いのだ。
朝吹三吉は仏文学者で、ジュネ『泥棒日記』などの翻訳者として知られている。
サガン『悲しみよ こんにちは』を訳した朝吹登水子のお兄さんだ。
三吉の息子さんが、詩人で仏文学者の朝吹亮二で、その娘が『きことわ』で芥川賞を受賞した朝吹真理子さんです。
『孤高の名家 朝吹家を生きる』を読んでいたら、やはり『泥棒日記』が読みたくなって、でも書棚に見つからず(買ったのは学生時代)、書店に行って再入手。
ついでに未読だったサガン『ブラームスはお好き』(朝吹登水子:訳)も。
新潮文庫の『悲しみよ こんにちは』は、残念ながら、朝吹登水子さんではなく、新訳になっていました。
さて、今週の「読んで、書評を書いた本」は、以下の通りです。
曽野綾子 『この世に恋して 曽野綾子自伝』 WAC
佐々涼子『エンジェルフライト~国際霊柩送還士』 集英社
田原総一朗 『塀の上を走れ 田原総一朗自伝』 講談社
リリー・フランキー、みうらじゅん『女体の森』 扶桑社
森 昭雄 『ネトゲ脳、緊急事態』 主婦と生活社
江 弘毅 『飲み食い世界一の大阪』 ミシマ社
* 上記の本の書評は、
発売中の『週刊新潮』(2月7日号)
Bookworm欄に掲載されています。