夕方、授業を終えて、新宿へ。
紀伊国屋ホールで、ラッパ屋の新作「ダチョウ課長の幸福とサバイバル」を観るためだ。
何しろ、第40回公演にして、劇団結成30周年記念公演であります。
メデタイ!
で、紀伊国屋ビルに到着したら、まずは腹ごしらえ。
迷わず、B1にある「モンスナック」。
このブログでも何回か書いたが、学生時代から、もう40年も通う
カレー専門店だ。
こういう、「通い続けてきた店」が現存しているのは、とても有難い。
学生時代と同じで、今日もポークカレー(一番安い650円)を注文。
この店に入る時はいつも、店主だった名物おばちゃんの姿を探してしまう。今はもう居ないのに。
こちらをジッと見るおばちゃんの目は、一瞬怖く感じられるが、その愛想の無さも居心地がよかった。
本日もまた、スープカレーのごとき、サラサラのカレーの表面にうっすらと浮く脂が食欲をそそる。
ごちそうさまでした。
さて、これで安心して4階のホールへ。
入口には、これまたいつものように、脚本・演出、劇団主宰者である鈴木聡さんが立っていて、お客さんをお迎えだ。

鈴木さんと短く談笑。
ちょっとキャメロン・ディアス似(笑)の、山家かおりプロデューサー
にも、ご挨拶。
お土産の「どら焼き」を手渡す。
観客席に入れば、大人が多くて、これまたホッとする。
「ダチョウ課長の幸福とサバイバル」だが、ダサイので、社内で
ダチョウと呼ばれている課長さんの話だ。
会社の同期、定年までの年数も見えてきた、おかやまはじめさん、
俵木藤太さんの場面で幕を開けるが、いきなり中高年には思い当たるネタで、場内はくすくす。
弘中麻紀さん、岩橋道子さんの「オーバー40」OLも笑える。
三鴨絵里子さん、例によって「お姐ちゃん」という字が似合う役柄で痛快。
大草理乙子さんも出てくるだけで、この母が、この家庭を仕切って
いるとわかる。
そして、「ラッパ屋といえば」という感じの木村靖司さんと、福本伸一
さんのお二人が出てくると、やはり嬉しい。
客演のラサール石井さんも、よくなじんでいました。
笑いの中に、しっかり大人の苦味もあって、さすが30周年記念
公演。
その30年のうち、私は1993年の「アロハ台風」からの20年間は、ぜ~んぶ観てきました。
終演後の福本さんの挨拶で「まだまだ、この先、30年やります!」
宣言にも拍手。
30年は無理だけど、ラッパ屋の公演と、私の命が続く限り(笑)、
何があっても観に行く所存です。
ラッパ屋「ダチョウ課長の幸福とサバイバル」は、紀伊国屋ホールで、10日まで。