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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

『週刊現代』で、“春の連ドラ”についてコメント

2010年04月26日 | メディアでのコメント・論評

本日発売の『週刊現代』(5/8・15号)。

先日取材を受けた“春の連ドラ”についてのコメントが掲載されている・・・


記事見出し:春の連ドラ、早くも「明暗」くっきり

記事本文:
テレビ業界全体が視聴率低迷に喘ぐなか、今クールのドラマはなかなかの好成績だ。

阿部寛主演の「新参者」(TBS系)の初回視聴率は21%。

上戸彩主演の「絶対零度」(フジテレビ系)は18%、内野聖陽主演の「臨場」(テレビ朝日系)が17.9%、沢村一樹主演の「警視庁 失踪捜査課」(テレビ朝日系)は16.4%。

実は、これらすべて刑事ドラマ。

上智大学文学部新聞学科教授・碓井広義氏が言う。

「いまは警察ドラマと呼んだほうがいい。背景に警察小説ブームがありますからね。

「新参者」は東野圭吾さん、「臨場」は横山秀夫さん、「警視庁 失踪捜査課」は堂場瞬一さん。

いずれも原作がよいので、ストーリーがしっかり練られています。

なかでも、「新参者」は主人公のキャスティングが成功した。阿部寛さんは「トリック」の印象が強かったので、大丈夫かなと思っていたのですが、独特の飄々とした感じが見事にハマっていますね」

シリーズ化されている「相棒」(テレビ朝日系)のヒット以来、民放各局は警察モノの制作に躍起だ。

かつての刑事ドラマは、推理や謎解きがメインだったが、いまはそれに加え、犯行に至った犯人の事情、追う側の葛藤、警察内部の人間関係などが描かれた人間ドラマにもなっている。

一方、初回からコケてしまったのがいわゆる恋愛ドラマ。

特にいまブームのツイッターで出会う設定の上野樹里、瑛太などが出演する「素直になれなくて」(フジテレビ系)は初回視聴率が11.9%に終わった。

「脚本に恋愛ドラマの巨匠・北川悦吏子さんを起用し、ツイッターなど諸々の小道具の使い方を含め、今時の設えで描いています。

ただ、小道具は新しいけれど、仲間内でくっついたり離れたりする定番のパターン。

視聴者はその内向きの感覚にうんざりしているのではないでしょうか」(前出・碓井教授)

恋愛モノより警察モノ。

早くも明暗が分かれた春の連ドラ。5月にはキムタク主演の恋愛ドラマが始まるのだが・・・。
(週刊現代 2010 5/8・15号)


・・・うーん、警察ドラマ、強し(笑)。

やはりドラマはストーリー。

どんな“お話”なのかが重要なんです。

見つけた“お宝”本

2010年04月26日 | 本・新聞・雑誌・活字

今回の札幌で入手した本たち。

松本清張「連環」
松本清張「影の車」
松本清張「草の陰刻」
松本清張「霧の旗」
浅田 彰「逃走論」
村上春樹「蛍・納屋を焼く・その他の短編」
梶山季之「虚栄の館」
三島由紀夫「美徳のよろめき」
井上ひさし「東京セブンローズ」
吉行淳之介「奇妙な味の小説」
五木寛之「朱鷺の墓」
佐野 洋「同名異人の四人が死んだ」

ほとんどが初版本なり。