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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

テレビに関する新聞のリアルな投書

2008年11月03日 | テレビ・ラジオ・メディア
昨日、11月2日(日)の朝日新聞の投書欄。「若い世代」というコーナーに、杉並区の高校生(18歳)が寄せた、次のような投書が載っていた。タイトルは「テレビよりもブログが話題」。

 私たちの間で、テレビの話題が消えつつあります。もっぱらの話題は「昨日の日記読んだ?」なんて毎日です。もちろん、ネット上のブログのことです。音楽や食べ物など自分の日常を書いています。
 小学生の時は、連続ドラマやバラエティー、音楽などテレビ番組の話ばかりでした。それが今では、皆が見ている番組は随分減ったと思います。テレビ番組の視聴率を見ても、年々低くなっています。視聴率ランキングも、以前は40%台も多かったのに、近年は数えるほどです。
 私も高校生になってテレビをあまり見なくなってしまいました。今のテレビがつまらないからです。インターネットが普及してテレビは情報源の一番手から退くことになったと思います。
 最近では、視聴率アップのためか、ゲストに呼んだ人気の芸能人を楽しませるという番組が多く、視聴者が置いてけぼりにされ、見る人を楽しませようという心が感じられません。私はしばらくテレビを見る気がしません。

この高校生が書いている、
「テレビは情報源の一番手から退くことになった」
「ゲストに呼んだ人気の芸能人を楽しませる」
「視聴者が置いてけぼりにされ」
といった感想に注目すべきだ。

これって、私が接している大学生とも重なる彼らの実感であり、また、そう感じるのも分かる気がするところが辛い。

こういう現在のテレビの状況を、テレビ側がどれだけ自覚しているのか。自覚しながら、打つ手がないのか。それとも打つ気がないのか。うーん、これまた悩むところだ。