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武漢ウイルス(新型コロナウィルス)について中医学ではどのようにとらえるか 2020.3.14 現在
WHO(世界保健機関)が新型コロナウイルス感染症(武漢ウイルス)についてパンデミック宣言をしました。
感染確認された数は世界で12万人を超える勢いになっています。
いよいよ身近になってきた本感染症ですが、抗ウィルス薬の実用まではしばらく時間がかかりそうで、中国では中医薬の使用も良くされているとのことです。
すでに中医学的な予防法については、板藍根・羅漢果顆粒や黄耆剤の療方昇陽の活用法があります。
■中医学基礎 温病について(どのように変化するか)
温病とは
温病=うんびょう・温邪に感受して起こる急性熱病の総称。新東洋医学辞書
温病=おんびょう・四季にかかわらず温邪を感受しておこる多くの急性熱病の総称である。
昔は熱病の多くを温病としていたが、熱が比較的軽いのを温とし、重いのを熱とした。
ただし実際的には一致するところが多く、温と熱とは往々にして一緒に用いられ、また温熱病と総称される。
その臨床上の特徴は、発病が急激で、初期に多く熱象が盛んにみられ、容易に燥と化し陰を傷る。この種類は多く、風温・春温・湿温・暑温・冬温・温毒などがある。漢方用語大辞典
温邪=温熱病を引き起こす邪気。新東洋医学辞書
邪気=疾病の病因
邪=健康を乱し病気を引き起こす有害なもの、不自然で不正常な状態を意味する語。
一般的に熱性の感染症は発熱し熱邪により陰血(血液。血は陰に属する)を消耗し肺炎をもたらすことから温病と捉えられます。
温病は衛分証、気分証、営分証、血分証とわかれます。
初期症状の状態は衛分証といえます。衛分証は短時間ですぐに気分証に変化するとされています。身熱、発汗、口渇、脈大が気分熱の四大症状です。気分証となると病態は裏に入り込み進行していき、最終的には重症化になってしまいかねません。
参考までに漢方用語大辞典等より衛気営血弁証の特徴を記します。
衛気営血弁証
衛分=えぶん。温熱病の初期の段階である。臨床上では発熱・微悪風寒・頭痛肢痠(さん・痛み)、あるいは身痛(体の痛み)・無汗・少汗・口微渇・苔薄白・脈浮数・鼻塞(びそく・鼻づまり)・咳嗽などがあらわれ、発熱・悪風寒をその特徴とする。衛には外を防衛するの意味があり、体表を衛分といい、内で肺気と合し(肺は皮毛を主る)皮膚を温養(温性薬を用い生命力を補養すること)し、体調を調節し、外邪を防禦する機能がある。もし邪気が体表に侵入し、しかも衛気が正常な機能を失っていると衛分証候をあらわす、これを「邪、衛分を犯す」という。漢方用語大辞典
軽症に属する。治法は辛涼解表の剤(味はピリ辛く、熱があれば冷ます作用のある生薬等で処方されているもの)を用いる。処方銀翹散 (中医基本用語辞典)
気分証=きぶんしょう。温熱病の化熱段階であり、衛分証が発展してなったものである。臨床上では発熱過多・悪寒せず・汗出・口渇・面紅・呼吸があらい・気喘(きぜん・喀痰を出すことなく喘鳴促迫する状態)・小便黄赤短(小便が黄色赤色で尿量が少ない)・大便秘結(便秘)・舌苔黄・脈洪大あるいは滑数などがあらわれ、悪寒せずただ悪熱・舌苔黄をもってその特徴とする。臨床上は湿熱相兼ね、熱が胃腸に結し、熱が肺に鬱し、熱毒が壅盛(塞がりひどくなる)するなどの症候がある。気分の熱は旺盛で最も津液を傷つけやすいので、随時津液の保存に注意すべきである。気分は中焦の陽明が主であるが、肺・胆・脾・胃・大腸などの臓腑も含めて範囲は比較的広く、病程も比較的長い。病邪は衛分より伝わって気分に入り、あるいは伏熱内発(体内に熱邪が潜伏し腸胃・臓腑に腫れや痛みを伴う)により、病勢が深く転じたことを現す。邪正(邪とは外来の発病因子をいい、正とは人体の抵抗力をいう)相争い、激烈段階にかかり、邪正共に盛んである。気分証が発展すると営分あるいは血分に伝入する。漢方用語大辞典
咳・ひどい口渇・便秘等により処方を使い分ける
営分証=えいぶんしょう。温熱病で邪気が内部まで深まった段階であり、気分証の伝変か衛分証の逆伝によるものである。臨床上では、高熱、夜間に熱甚だしく、心煩(しんぱん・胸中が煩悶して胸苦しさを自覚すること)不眠あるいは精神異常・譫語(せんご・うわごとやわけのわからないことを口ばしる病証)・隱軫(いんしん・蕁麻疹のこと。)・舌質深紅・苔黄糙(ソウ・くろごめ。苔のつぶつぶが粗い)、あるいは乾灰、脈細数などがあらわれる。営分は気分と血分の間にあり、営は血中の気であって、営気は心に内通する。病邪が伝わって営分に至と正気は支えきれず邪気は深く入り、心包を脅かし、神志に影響する。そして病は厥陰肝経(けっちんかんけい・肝経の病のこと)に及ぶ。疾病が営から気に転ずることは病状が好転していることを示し、営から血に入るということは病状が更に悪化していることを示す。漢方用語大辞典
治法は
清営=営分にある熱性の病邪を清め除く治法、清営泄熱ともいう(新東洋医学辞書)
処方は清営湯などだが無いので (中医基本用語辞典)
小柴胡湯・黄連解毒湯(茵蔯蒿湯・いんちんこうとう)・銀翹散・感応丸(敬震丹)等を組み合わせ使用する
血分証=けつぶんしょう。温熱病の病状が悪化したもので、多くは営分病が更に発展したものである。この証は傷陰(肝・腎が傷つけられる)・耗血・動血(どうけつ・意味不明・動=ふるえる)が特徴である。臨床上では高熱、夜間の熱が甚だしく、煩躁不安、斑疹は顕著で深紫色、舌色は深紅色あるいは暗紫色、脈は細微、甚だしくなると精神異常・譫語発狂、あるいは抽搐昏迷(ひつけ意識不明)・吐血・衄血・便血などがあらわれる。急性熱病の末期、中毒症状を伴う外科急性化膿性感染あるいは敗血症などに見られる。血分は温熱病の衛気営血弁証の最も深い段階で、心・肝・腎などの臓器も病をうけていることを意味している。臨床上では外科の急性瘡瘍(そうよう・化膿菌が毛嚢や皮脂腺に感染して起きる炎症)疾患も、血分の熱毒と言われるが、意味は異なる。漢方用語大辞典
治法は営分の処方を用いるが、この段階であれば医療機関にまかせる。
衛分証、気分証の症状への対応で陰液(いんえき・体内の栄養物質に富んだ液体)と体力消耗を避け、自己治癒力のケアをすることが大切です。また衛分証は気分証に変わりやすくなります。
また、気分証でも症状が激しい場合や、営分証の兆候が見られる場合には、重症化している可能性があります。この場合は早急に医療機関での治療が優先されると言えます。
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