昌栄薬品です
渡辺武著『わかりやすい漢方薬』漢方薬は何に効くか 1女性自身と漢方薬 より
気の道は血の道に通ず
気の道症は、昔は男性の特有病のようにいわれましたが、最近、女性の気の道症は増える一方です。
いまや女性〝現代病〟の典型になってきました。
女性は機能が複雑で気の道症も頭痛がするとかめまいがするとかフラフラするとか、訴えはいろいろです。
現実の繁雑な社会情勢に対決するには、職業婦人ならずとも、気を吐いて、頭からポーポーと湯気を出さんばかりになるのは当然です。
あまりに女性の身体の外や内からのストレスが多すぎるのです。
東京の銀座や京都の四条、大阪の難波に行くと、若い女性がポワーッとして、百合の花の如く揺れて歩いています。
そもそも、百合の花は花が重たくてゆれるという語源から、〝ゆりの花〟といわれるようになったそうです。
若い女性の頭がグラグラ揺れて歩いているというのは、どういうことなのでしょうか。
女性は人から「鼻が曲がっている」なんて冗談をいわれても気にします。
ちょっと風が吹いてもゆれるように、非常に小心で神経が細かくできているのです。
〝ウドの大木〟というのは男のことで、女性は頭でっかちで弱々しい。ちょっとさわっても頭がカッカして揺れてきます。
そういう症状を「歩く姿は百合の花」とたとえていっているのです。この諺は、そんなときには百合の球根を食べなさい、という意味なのです。
「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」という諺は、女性の健康的な美しさをつくる三つの条件です。
芍薬は水滞を起したときの薬、牡丹はうっ血したときの血剤ですし、百合の花は香り高い気剤、この三条件がガタガタだったら、いくら見目麗しい女性でも、美しさが消されてしまいます。
そういう状態のときは、牡丹や芍薬を飲み、百合の球根を食べなさい。そうすれば健康的な美しさになれます。
この女性の健康美の三原則は、『備急千金要方』にある、「はじめに女性ありき」という項を、簡単に現代的に説明した格言です。
日本では昔から〝美人薄命〟といってきましたが、その美人とは牡丹や芍薬や百合の花のような美しさをいったもので、女性はこの三条件をチェックしていれば、美しく長生きできるというわけです。
若い女性たちの間で、おへそを立てればセックスアピールがあると、わざわざおへそを手術していますが、それはテレビの洋画の見すぎなのです。
鳶は鷹になれませんし、腹が立てば水滞が起り、おへそが立ってきますが、セックスアピールどころではありません。
御本人は身体が悪くて、感受性が強くて、汗ばかり出して気を使っている状態で典型的な気の道症です。
健康な女性の感受性は人工的にセックスアピールなんかしなくたって、お風呂上がりのように汗ばんでくるものです。
そういう人間の自然の状態が、男性をかき立てるのだし、そういう時は、お尻をたたいただけでも女性はクライマックスに達するといわれています。
現代人は、女性も男性も情報過多で、不自然で病的なセックスの小路に入り込んで、人間の自然の行為を忘れてしまったのではないでしょうか。
昭和51年3月
ｐ12 薬学博士 渡邊武著わかりやすい漢方薬より 『立てば芍藥座れば牡丹』
ｐ156 薬学博士 渡邊武著わかりやすい漢方薬より 女性美と｢立てば芍藥、座れば牡丹｣ 男と女の違い
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本日1月18日は土用の入り
土用＝どよう 松浦インフォメーション
松浦薬業株式会社 インフォメーション 343 2ページ
あらかると 季節は春に
1月中旬以降、食事に気を付けて
2020年の春は、2月4日の立春から始まります。
その手前の1月17日～2月3日(18日間)は土用と呼ばれ冬から春への変遷時期、春向きの身体へと急ぎ切り換えるのです。
土用は春夏秋冬・季節の変わり目に年4度訪れ、それは人体五藏では脾にあたり『胃腸への負担の少ない、消化の良い温かい食物を摂る時期』となっています。
身体のため美食・飽食を控え、その時期をお過ごしください。(この項再掲載)
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