おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
クラシエ薬品の資料
不妊症-9
中医学的解説①
中医学用語としては不孕(ふよう)と表現されている。結婚後3年以上を経ても妊娠しないことを指す。(中医診断と治療-燎原書店)(西洋医学的には2年)原因が女性側、男性側、あるいは両方にある場合が考えられます。
今回は女性側を中心に解説します。
女科証治準縄には「求子の法は調経(子供を望むなら、月経にまつわる病証を治療する)を先んずべし」
☆中医学的背景
①腎に関して
子宮は中医学用語では女子胞(胞宮)と呼ばれ、月経を発来し胎児を養育する器官です。
特に腎と任脈、衝脈との関連が深い(下記上古天真論篇第一第六節-女十四歳参照)。
任脈、衝脈はともに女子胞より起こり、任脈は全身の陰経の気血を調節するので「陰脈の海」と言われ、腎中の腎、封臓(ほうぞう・腎には、五藏六腑の精を貯蔵し、これを身体の生長発育に供する作用がるので、固密していればいいが、もし耗泄すると他の臓腑をはじめとして、全身に悪影響を及ぼす。漢方用語大辞典)に関連する。
衝脈は全身の十二経の気血を調節するので「十二経の海」と言われ、腎中の肝、疏泄に関連する。
すなわち、女性の月経、帯下、妊娠、分娩に密接に関係する。
腎は精を蔵し、成長・発育・生殖を主り、先天の本である。
ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、FSH、LHなど)を分泌しているのは腎。黄帝内経素問「上古天真論上古天真論篇 第一 第六節-女 十四歳参照」には二七(十四歳)にして天葵至り、任脈通じ、太衝の脈盛んにして、月事時を以って下る。
故に子あり。
このような流れより、不妊症の本治は腎。
②神経症、気分が塞いだ状態
情志が抑鬱して肝気の条達(すじみちの通ること)ができず、気血が失調して女子胞の脈が通じないために不妊が起こる。
『済陰綱目・求子門』には「およそ婦人の子無きは、多くは七情の傷る所により、血衰え気盛ならしむを致し、経水は調わず(月経不順)、・・・孕(妊娠すること)を受くること能わず」とあるようにストレスは大きな影響を持っています。
七情=喜怒憂思悲恐驚など七種の精神情志の変化をさす。漢方用語大辞典
すなわち、精神的ストレス・悩み・怒り・緊張などにより、気血が鬱滞して胞宮(子宮)が栄養を受けられずに発生する。
③痰瘀(たんお・おはやまいだれに於)
痰=本来の意味では、人体の水液代謝により形成される粘濁の物質を指す。中医基本用語辞典
痰=ある種の疾病中にみられる病理産物、あるいは逆に、ある種の疾病を引き起こす病源物質である。漢方用語大辞典
痰湿=水液代謝が失調し、水湿が内停して集まり痰湿が形成される。漢方用語大辞典
水分代謝が悪くなると水滞・水毒が起こります、大腸は水分を吸収しますその為に重くなり下垂しその下にある子宮・卵巣を圧迫し筋腫等が起こることもあるのです。
瘀血=おけつ・血液が体内に瘀滞(おたい)しているものをいう。平成薬証論
水分の取りすぎの害もあることを知っていてほしいのです。
肥満体質などで、痰湿や瘀血(おけつ)が内生したために衝任が阻害され受精できなくなって生じる。
『丹渓心法・子嗣』には「これ肥盛(肥満)の婦人、稟受(受ける)甚だ厚し。酒欲に欲しいままに人、経水調わず、孕を成す能わざるがごときは、これ軀脂満溢(体内脂肪がいっぱいになり)し、子宮を閉塞すという。
行湿燥痰(水毒を取り除くこと)すべし」と述べている。
子宮内膜症、子宮筋腫、多嚢胞性卵巣などは癥瘕(ちょうか・下腹部にできる塊)に分類され、その本質は痰瘀(たんお)である。
脾胃の働きを良くし、瘀血(おけつ)を取り去り肥満を解消します。
腎の働きも良くしなければなりません、代表処方は鹿茸大補湯。
肥満解消には防風通聖散・大柴胡湯等でないこと(が多い)もあり、証に従い処方します。
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