ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

台風の〝停電〟は困りもの!

2019年09月12日 | 俳句

 山口県は昨日は最高気温33度と、まさに真夏に戻りました。台風15号の被害が出た関東では、35度や36度とか…たまらないでしょうね。今日も30度を超えていますが、それよりもまだ停電が続いているという千葉県の方々には本当に心から同情致します。

 東京電力の発表では、全面復旧は13日以降になるとしています。今では全てを電気に頼った生活ですから、その難儀はおして知られますよね。我が家などオール電化ですから、考えただけでゾッとしますが…

 嘗ての山口県はいつも台風の通り道で、必ずと言っていい程何回かは大きな台風に見舞われていました。が、ここ最近は殆ど避けていきますので何だか却って不安なんですけど。

 しかし、平成16年の18号では県内のあらゆる所が停電して、困った記憶がまだしっかりと刻まれています。宇部市も例外ではなく…蠟燭で何とか凌いだんですよ。その時はもうここに引っ越していましたので、オール電化…ところが、幸いなことに前の家はそのままにしてありましたので、そこは都市ガスだったんです。ああ、本当に助かりました!煮炊きも風呂も…トイレは風呂の水で何とか流してね。今はその家には娘たちが住んでいますので、また停電になっても何とかなるでしょう。でも、真っ暗な中での生活、テレビもエアコンもない…そうですよ、冷蔵庫も冷凍が溶けない間はよかったのですが、そのうち全部がダメになって…ウウ~ン本当に食べるものがなくて困りました。確かカップラーメンで何とか生き延びたかな~。アリガタイコト。アッそうそう、前の朝ドラ〝まんぷく〟を思い出しますね。その時の停電は我が家は2日足らずで解消しましたが、長いところは3日以上も停電が続いた所があったんですよ。

 でも、今回の千葉の停電はもっとヒドいようですね。1日も早く何とかしてあげて下さい。あの電気が点いたときの嬉しさといったらもうたとえようがありませんもの。バンザ~イ!です。

 昨日は健康体操とリハビリへ、今日は俳画教室と…相変わらずに忙しいんです。今回の俳画の画題は〝槍鶏頭〟でした。

 「鶏頭」は、もちろん秋の季語です。ヒユ科の一年草で、熱帯アジア原産とされ、日本へは中国を経て古くに渡来し、「韓藍(からあい)」という古名で『万葉集』にも詠まれているのがこの花だといわれているようです。園芸品種が多く、色も深紅、赤、橙、黄など。花も鶏冠状や球状、羽毛状などの滞化した花序をつけて存在感があります。その中で今回俳画に描いた〝槍鶏頭〟はカワイイ花です。

  みちのくの鶏頭の槍かぞへけり         伊藤敬子

  鶏頭の一本にして王者たり           九鬼あきゑ

 前句は、もちろん〝槍鶏頭〟、後句は、鶏冠状の〝久留米鶏頭〟でしょうか。

 今日の写真は、2年前に撮った〝鶏頭〟です。この鶏頭には〝王者〟の風格ありますか?もっと大きいものかも知れませんね。

 

 

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幾つになっても〝親思ふ心にまさる親心〟です!

2019年09月09日 | 俳句

 昨日の夜は一晩中テレビで台風15号の様子を観ていました。しきりに〝過去最強の台風15号〟とニュースで流すものですから…その名は「ファクサイ」(ラオスがつけた女性の名)なんですけど、そんなことより関東方面の知人や友人たちのことが心配で…

 この台風15号は、9日午前5時前に千葉市付近に上陸し、首都圏では一部地域が冠水したほか、鉄道や空の便が運休と…。詳しい被害状況はまだよく分かりませんが、東海道新幹線の上下線約100本が運休、羽田空港や成田空港を発着する国内線・国際線約130便以上が欠航になったとか。中心付近の最大風速は約40メートル、最大瞬間風速は約60メートルで、関東に上陸した台風では本当に過去最強クラスだったと。JR東日本でも8日に、首都圏のすべての在来線で、9日始発から午前8時頃まで運転を見合わせると発表していましたが、倒木などの影響により、9日の運転再開は午前10時頃までずれ込んだということでしたね。

 朝のニュースでは、あちらこちらの屋根が吹き飛んでいたり建築現場の足場が崩れていたりと、被害の様子も徐々に報道されていましたが、詳しく見る間もなく、私は家を出ました。

 実は、今度10月から5回に分けて開かれる「女性活躍推進セミナー」の、第1回目「初心者俳句講座」を担当することになり、その打合せに朝から宇部市役所へ出掛けました。このセミナーは毎年開かれているものらしいのですが、私は今まで受けたことがありませんので知りませんでした。対象は市内在住・在勤の女性というだけで年齢制限もありませんし、託児も受講料も無料。第2回~第4回はパソコン講座でエクセルの基礎・応用・実践講座、第5回が健康講座になっています。エエッ、もっと早くに知っていたら退職した後すぐに受講したかも知れませんのに…、ああ、ザンネン!

 その講座に今までは文化的なものがなく、また最近の俳句ブームを見て是非今回は俳句講座を取り入れたいという市の要望で頼まれたものでした。さてさて時間は正味一時間余りしかないのに、基本から添削指導までお願いしますと求められますと、さてどこまでやれるかしらとちょっとビビってしまいますが…

 またその時の様子はブログに書きたいと思っていますので、お楽しみに…な~んて言っちゃっていいのかしら。オオ、コワッ!

 午後からは土曜日から入院している義弟の手術があるので病院へ義母を連れて主人と…でも、幾つになっても母親というものは子の心配ばかりするものなんですよね。何だか98歳の母が70歳になろうという息子を心配する姿を見ていると…

 ああ、私は到底無理…おばあちゃんのようには絶対長生きはできません。たとえ生きていたとしても体はボロボロだから自分の面倒さえも見られないと思うんですよね。だから、息子が帰ってきたら言いました。〝絶対面倒見れないから病気しないように今から鍛えておいて!〟と。すると〝うん、分かったよ〟という息子なんですが…。

 親が子を思うほど子は親のことを心配はしてはくれないでしょうからね。ほら…山口県ではこれですよ。

 〝親思ふ 心にまさる 親心 けふのおとづれ 何ときくらん〟と、辞世の歌を吉田松陰先生も言い残しているでしょう。

 写真は、宇部市役所のごうやと朝顔の〝緑のカーテン〟です。老朽化した宇部市役所の新庁舎1期棟が2021年度完成に向けて7月に着工されました。まあ今までの庁舎が余りにも古くて、暗~い感じでしたから、新しくなるのはとても楽しみなんです。でも借金だらけの宇部市の財政を考えると…大丈夫なんでしょうか。それでなくても税金一杯取られているのに。

 

 

 

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へエッ、台風の名前って?

2019年09月08日 | 俳句

 今日は晴天のまさに洗濯日和です。風もなく…いやちょっとはありましたが穏やかなこと…嬉しい。気分までよくなります。

 でも昨日は朝から風が強くて…どうしたんでしょう。一昨日の風のことを思うと何とも悔しいんですが、主人に〝これも台風の風かしら?〟と聞くと、〝そうかもしれんの~〟ですって。だとすると14号の影響?

 ところでこの台風14号の名前が〝カジキ〟ということ、ご存じでした?私は初めて。以前脅威的な被害の出た台風の名前とかは聞いたことがありますが、全ての台風一つ一つに名前があるなんて…ちっとも知りませんでした。ただ名だたる台風にだけ名前がついて、他は〇〇号とだけしか言わないのかと。でも、そういえば毎年同じ号の台風が来るんですもの…紛らわしいですよね。

 ネットで調べても、〝14号〟だけでしたらいろいろ出ましたから。そういえば、東北旅行から帰る6日、羽田発の九州・中国・四国方面行きの飛行機に前回の台風13号のため欠航や遅延が出て、私たちも困りましたからよく覚えていますが、その8号は〝フランシスコ〟(米国のつけた名で男性の名前)という名前だったんですってよ。へエッ!ビックリ!

 昔〝キティー〟とか〝キャサリン〟〝ジェーン〟など、女性のような名前や日本では〝伊勢湾〟とか〝室戸〟〝枕崎〟という地名での呼び名が記憶に残っています。そのころは何とも思わずに聞いていましたが、この宇部に被害が出た台風には、〝あの19号の時は…〟と言って号でしか話していませんでしたのでその記憶だけです。

 でも調べてみると、前に書いた名前は殆ど昭和の台風で、伊勢湾台風が一番新しく昭和34年ですって。最近の記憶では〇〇号とかの記憶しかありませんが、どうしてなんでしょうか。昔のような被害の大きな台風が来なくなったということ?それならアリガタイコトですが…。

 さてさて、疑問に思って調べてみましたら、へエッ!もうビックリです。以下、私のように何も知らない方のためにご参考までに載せておきますね。念のためこれは気象庁からの資料ですから間違いないですよ。

 台風の番号の付け方と命名の方法

 気象庁では毎年1月1日以後、最も早く発生した台風を第1号とし、以後台風の発生順に番号をつけています。なお、一度発生した台風が衰えて「熱帯低気圧」になった後で再び発達して台風になった場合は同じ番号を付けます。

  台風には従来、米国が英語名(人名)を付けていましたが、北西太平洋または南シナ海で発生する台風防災に関する各国の政府間組織である台風委員会(日本含む14カ国等が加盟)は、平成12年(2000年)から、北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には同領域内で用いられている固有の名前(加盟国などが提案した名前)を付けることになりました。

 平成12年の台風第1号にカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」の名前が付けられ、以後、発生順にあらかじめ用意された140個の名前を順番に用いて、その後再び「ダムレイ」に戻ります。台風の年間発生数の平年値は25.6個ですので、おおむね5年間で台風の名前が一巡することになります。

 なお、台風の名前は繰り返して使用されますが、大きな災害をもたらした台風などは、台風委員会加盟国からの要請を受けて、その名前を以後の台風に使用しないように変更することがあります。また、発達した熱帯低気圧が東経180度より東などの領域から北西太平洋または南シナ海の領域に移動して台風になった場合には、各領域を担当する気象機関によって既に付けられた名前を継続して使用します。このため、下の表に記されない名前が付けられた台風もあります。

 ちなみに、日本の命名した台風の名前10個全ては、「星座の名前」から由来しています。それで今回の14号の「カジキ」は、日本が用意した名前で「かじき座」からつけられたもの。でも私はすぐ〝カジキマグロ〟を想像したんですけどね。ヘンなのって!

 そうすると、今夜にも関東に上陸の恐れがある強い勢力の台風15号は、ラオスがつけた女性名の「ファクサイ」ということになるのですが…。まあ、意味が分らなければフウ~ンという感じですけどね。その被害が甚大だとこの名が刻み込まれるのでしょうが、できればそうならない方がいいのですから、大したことにならないように祈るしかありません。日本はもうどこもかしこも傷だらけですから…でもガンバルしかないっちゃ!

  夕野分祈るかたちの木を残す           小池文子

 写真は、〝千日草〟で、晩夏の季語。開花期が6月から10月と、〝百日草〟よりも長いことからの命名。百日草は7月から9月が開花期だからまあ妥当な名前ですが、千日草とはどう考えてもあり得ないこと。だって一年は365日ですもの。大袈裟に言ったものですね。でも、百の次の単位は千ですからね。例えば〝マリーゴールド〟の花、どこでも見かけますからみなさんもよくご存じでしょう。あの花の日本名は、〝千寿菊〟とか〝万寿菊〟というんですよ。4月から10月というキク科のなかでも開花期間が長いことから命名されたもの。また花の丈夫さからも黄色いマリーゴールドの花言葉は「健康」になっています。この花の例句は歳時記に一つしかありませんでした。みなさん、このブログ少しはタメになりました?だったらポチ下さいね。

  紅に倦むことなき淡さ千日草           稲畑汀子

  地下墓室(カタコンベ)出でマリーゴールド眩し   久根美和子

 カタコンベは古代の地下墓所、特にローマの初期キリスト教のものが有名だそうですので、きっとイタリアでの海外詠でしょう。

 写真は撮ったのがありませんでしたので、お借りしました。スミマセン!

 

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〝犬も歩けば棒に当たる〟とは?

2019年09月06日 | 俳句

 今日は最悪です。日頃と違うことをするときは要注意ですよ、みなさ~ん!な~んて言ったって何のことか分かりませんよね。

 実は予定が何もない日でしたので、午後からは久し振りにリハビリへ行き、ひととおりのメニューをこなして病院を出ました。さあ夕食の材料でも買って帰りましょうと…。ここまではよかったんですよ。

 ところが、今日はいつも寄るスーパーでなく、滅多に行かないスーパーへつい行ったんです。近いならいざ知らず、わざわざ遠廻りしてですよ。なんで行ったと思います? ちょっと恥ずかしくて言えないなあ、ウウ~ン、いいや言っちゃお!実はそこのポイント券があって有効期限がきれそうなんで、使わなくっちゃと思ったんです。バカみたいでしょ。それもたったの500円なんですよ。

 そうなんです、だから慣れていない駐車場で接触事故を起こしてしまったんです。もちろん私が一方的に悪いんですけどね。でも本当の犯人は〝風〟なんですから。車を停めて降りようとしたとき、ドアを開けた瞬間に突風が吹いてきて(なぜか今日はやたらに強風が吹いていて…まだ台風でもないというのに)、目いっぱいドアが開いてしまったんです。だから隣に駐車していたドアに当り、そこに傷がついてしまったの。相手の方の車も紺色でしたから擦ったのがよく分かるんです。でも私の車は何ともなくて…

 どうしよう、とにかく持ち主を捜さなくっちゃとナンバーを控えているときに、持ち主が買物から帰ってこられましたので、事情を説明して、警察へ連絡しました。この程度のものでも事故証明がないと保険が使えませんので仕方なくなんです。だから警察の方に〝お忙しいのにこの程度で連絡して申し訳ありません〟と謝ると、〝いやいや、事故は大小にかかわらず警察に届けることに法で定められているんですから、当然のことですよ〟と。免許証に車検証・自賠責保険証などを見せて一通りの実地検分が終り、後は2人で話し合って仲良くやって下さいと…。夕方の買物時間で人の多いときに、全くのいい恥さらしでした。全て私の不注意からですから、ゴメンナサイです。警察の方から〝風の強いときは気を付けてドアを開けないと…〟と言われ、その通り、もう懲りました。ハイ。

 ああ、500円につられて行くんじゃなかった!と、後悔しても後の祭りですね。なんとも恥ずかしい!こんなドジなおばさんです。笑って下さい!息子には〝そろそろ免許証を返納したら?〟と言われそうなので、だまっとこ。主人は〝アホカ~〟と、一言で終り。

 もう気分悪くて、出来合いの総菜を買って帰り、それで簡単に夕食を済ませました。これは自分を戒めるために書いているんです。どうぞ、みなさんも思わぬ〝風〟にはご注意を!台風15号が今度は直撃しそうですもの。くれぐれも…でも私が最も気を付けないとね。タイトルは犬さんに失礼かも…ごめんね。だから写真は…今日はなし。

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病気の季語はなぜ夏に多いの?

2019年09月05日 | 俳句

 昨日もやはり暑かったですね。車内の温度は32度になっていましたから。でも宇部では最高気温もこのところ28度から29度と、30度を超すことはなくなったので、8月よりはマシです。

 昨日の午後は健康体操へ。帯状疱疹で休んでいた友人が2ヶ月ぶりに顔を見せたので、〝どう、もうよくなったの?〟と聞くと〝いや、まだね。手にしびれがあるのよ〟という。私が罹ったときにも、帯状疱疹には治っても後遺症があるから気をつけないと、と医者に言われましたから。これもやはり後遺症の神経痛の一種だとか。私は何もなくてホントに助かりました。

 帯状疱疹は治療が早いほど軽くて済みますので、罹ったかなと思った時は迷わず病院に行くこと。私は日曜日でしたが休日診療へ行って事なきを得たんですもの。みなさん、どうぞ気を付けて下さいね。体が弱って免疫力が衰えたときに罹りやすいんですってよ。夏の疲れの上に無理を重ねないように…もし、疑われるような兆候があれば迷わず病院へ行きましょう。

 夏の季語には、結構病気の季語があるんですよ。例えば、〝日射病〟〝暑気中り〟〝夏風邪〟〝水中り〟〝赤痢〟〝脚気〟〝マラリア〟〝コレラ〟など、子どもになると〝寝冷え〟〝汗疹(あせも)〟〝麻疹(はしか)〟など、他に〝夏痩せ〟〝夏負け〟〝水虫〟、珍しいところでは「鬼の霍乱(かくらん)」とかに用いられる〝霍乱〟。これは激しく吐いたり下痢したりする、急性胃腸カタルのような病気なんです。

  夏風邪はなかなか老に重かりき        高浜虚子

  尻子玉抜かれしごとき水中り         茨木和生

  年々にそれとも言はず脚気かな        皆吉爽雨

  コレラ怖ぢ蚊帳吊りて喰ふ昼餉かな      杉田久女

  夏痩せも知らぬ女をにくみけり        日野草城

 最近は赤痢やマラリアなどの病名はめったに聞きませんが、コレラは今でも空港などで見つかったと大騒ぎになったりしています。昔と変らず恐ろしい伝染病なんですね。二句目の「尻子玉」という語、初めて知りました。私も思い当たることがありましたので、いやあ実感ですね。最後の句は笑ってしまいました。きっと草城は夏痩せしていたんでしょう。私は?やっぱり憎まれる方かな。(笑) イヤダ~! 

 ところで、これらの季語は歳時記(角川書店の季寄せ)を見ると、「人事」の項目の中の〝情緒〟に入っているのですが、秋を見ると病気らしいものは殆どないんですよ。〝秋思〟とか〝秋愁〟のような気分的なもの以外に〝雁瘡(がんがさ)〟という「秋に出る発疹性の皮膚病」だけ。春だって〝春の風邪〟〝花粉症〟ぐらい。冬にしたって、一番多いのは〝風邪〟とそれにまつわる〝咳〟〝水洟(みずばな)〟〝嚔(くさめ)〟で、後はもう死語に近いとも言える〝胼(ひび)〟〝皸(あかぎれ)〟〝霜焼〟〝凍傷〟などですよ。

 こう見てくると、今さらながら夏の病気の多いこと!やはり暑いと食欲もなくなり免疫力も落ちます。それに引き替え黴やウイルスや雑菌などは繁殖して活発になるからでしょうか。それにしても夏の疲れは秋に一番出やすいと思いませんか…でも、〝秋の風邪〟はないんですよね。秋は快適な気温になって、それでめったに罹らなかったのかしら?それとも〝天高く馬肥ゆる秋〟ですもの。食欲も戻ってモリモリ食べて、風邪の菌などはじき飛ばしていたのかもと…???

 では、〝夏風邪は〇〇がひく〟とか〝〇〇は風邪をひかない〟とかいうことわざが昔からありますが、それはどういうことなんでしょう。もし秋に風邪ひくと、滅多にないことならナント言われるんでしょうかね~。ウウ~ン、これは大きな問題ですよ!

 写真は、昨日の健康体操に行ったときの空です。その前の日はもの凄い入道雲だったと書きましたが、これはやはり秋の雲でしょう。飛行機雲も真っ直ぐに伸びて…分かりますか?

 

 

 

 

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兼題〝秋の朝〟は難しい!

2019年09月04日 | 俳句

 昨日は、まるで梅雨明けのような空に入道雲があちらこちらに…もうビックリ!午後の教室へと車に乗ると、この暑さでハンドルは持てないほどに灼けていました。その車からの入道雲、写真撮りたかったけど携帯忘れてきたので、残念!

 今回の兼題は〝秋の朝〟でした。初心の人は易しい題だと思うようですが、とても難しいものなんです。とにかく〝秋の…〟とか〝春の…〟とかいうように、季節をつけさえすれば何でも季語になります。が、それがくせ者なんです。巾が広すぎて、要するに〝何でもあり〟なんですから。そこから自分のイメージで何かを創り出さないといけないでしょ、それが難しいんです。朝なんて…生み出されるイメージはせいぜい朝食のことや朝の散歩、また秋の朝ですから当然〝涼しい〟とか〝気持がいい〟とか…そんなところでみんな収まってしまうので、ありきたりの類想を出ない句しかできないのです。だから、読む方も面白くもなんともない!

 やはり俳句には「驚き」や「発見」などの感動・共感がないと、人の心を動かすことはできません。結局〝ああ、そうですか〟で終ってしまうような〝ただ事俳句〟ばかりが量産されてしまうのです。だから、兼題は難しい方がかえって面白いと思うのですが、みなさんで決めることなので、見易そうな題を選んでしまうんですね。私が選ぶと、〝先生が出した題は難しかったから〟と逃げられますので、どこの教室も自分たちで決めています。

 歳時記(角川俳句大歳時記)を見ても、やはり例句は3句しかなく、心惹かれるのは…〈砂の如き雲流れ行く朝の秋〉という正岡子規の句かな。この句とて、雲に対して〈砂の如き〉という質感の違う比喩で表現することによって、〝秋〟という季節感を出そうとしたところが目を引いたぐらいですから。ほんと〝秋の朝〟なんてごまんとあるでしょ。その中から句材を拾うのは、石ころの中から宝石を見つけ出すようなものだと思うんです。

 取り合わせた句材を見ると、〝コーヒー〟〝鳥の声〟〝風〟〝牛乳配達〟〝汽笛〟〝白線〟〝上掛け〟など、中でもコーヒーなどは定番ですから…それも香とくれば、もうお分かりでしょう。その中でウン!と思ったのは〝白線〟の句。やはりみんなもそう思ったのでしょう、高点句になっていました。これはグランドとは言っていませんでしたが、その白線を通し運動会や体育祭などを想像させて、いい句になりました。でも発表前ですのでここには載せられません…ゴメンナサイ!

 ところで、先日のナイショ話がありましたね。実は、この句会の後、6時から初めてラジオ番組のゲストで出演したんですよ。人の前で喋ったことは何度もありますからそれほど緊張しませんが、マイクの前で…何だかコワイ!聞いている人の顔が見えないというのはコワイですね。どんな風に聞えているのか分かりませんもの。顔が見えているとその反応が分かるでしょ。面白かったら笑い声が聞えたり、納得すればそんな表情が伝わるし…本当にコワイです。でも、テレビとは比較になりませんがね。ラジオはこちらの顔が見えない分ホッとしますが…。

 宇部市文化創造財団提供の、コミュニティFM放送局〝FMきらら〟での約60分放送番組です。第1火曜日は★Culture Creation★かるくりというタイトルで、今回は第51回宇部市芸術祭での俳句部門の宣伝を兼ねて、ミニ俳句講座をして欲しいということでした。リスナーからの投句をもとに添削などを織り込み、俳句の基本に触れるというもの。

 さてさて、投句締め切りが8月末でしたので貰った句は前日の2日。3日の俳句教室の準備やその他の自分の投句締め切りもあったりと、大変でした。どうにかクリアーして帰る時、インディゴブルーの空には三日月(二日月かも…写真でかすかに見える?)が出て、写真撮ろうと思ったら雲が…。

 しかし、投句されたのは本当に全くの素人さんですから、季語も定型のリズムも殆ど無視に近い…ウウ~ン、弱りました。でも教室のもう俳句に染まっている人にはない新鮮なオドロキがあって、面白かったんですよ…さて、さて聞いていた人は???

 感想を聞いてみたいけど、それもコワイ! 夕べはなんだか落ち着かず早くに寝てしまい、…やはり緊張して疲れていたんでしょうか。〝お楽しみに〟なんて言っていたのに、ブログ遅くなり、ゴメンナサイ!

 写真は、〝FMきらら〟です。ああ、アナウンサーの和さんの写真も撮らせて貰ったらよかったかな~ああ、ザンネン!

 

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俳句で忌日を詠むのは?

2019年09月02日 | 俳句

 今日は昨日につづきまた雨、でも小雨ですから…今はもう止んでいますが、なんとも湿っぽくて不快指数が高い!だからかしら。明日の午後からは句会なんですが、何となく気が重いです。でも、それだけではなく、気になることもあるから。何ですかって?それは私の始めての体験、いや挑戦(笑)かしら、それがあるからなんです。やはり、初めてのことには緊張しますもの。聞きたい?いやいや、それは明日にでも…楽しみに待っていて下さい。アハッ!

 ところで、歳時記を開くとこの時期、忌日の季語が並んでいます。9月1日は、「木歩忌」と「夢二忌」、今日の2日は「温亭忌」、3日が「迢空忌」「夢窓忌」と。その「夢二忌」は、もちろん詩人・画家で有名な竹久夢二の忌日ですが、「木歩忌」は、俳人の富田木歩の忌日なんです。でも、夢二は昭和9年、木歩は大正12年。もうお分かりでしょう。木歩はもしかしたら関東大震災で?…と。まさにそうなんです。

 昔のことです。私が初心の頃、確か2学期の始業式のことを詠もうと思って、季語を捜していました。するとちょうど9月1日が「木歩忌」とあって、それを使って詠んでみたんです。すると、私が師事している先生から〝君、木歩のことをよく知っているのかね〟と聞かれ、〝知りません。ただ9月1日だということで…〟〝忌日というものはよく知りもしないのに詠むものではありませんよ〟と言われ、ハッと顔から血が引くような気がしたのをよく覚えています。

 それ以後私は安易に忌日の季語を使うことが出来なくなりました。この前の7月17日は秋櫻子の忌日で、「紫陽花忌」「群青忌」「喜雨亭忌」などと詠まれますが、私は秋櫻子先生の謦咳に一度も接したことがありませんので、やはり詠めません。何だかよく知りもしないのに…と思われそうで、先生にも失礼だし。

 ところで、先生から言われて、「木歩忌」のことはある程度調べましたので知識はありますよ。が、その過酷な人生を知れば知るほど、なまじっかなことでは詠めないと思いましたね。知りたい方はウィキペディアに詳しく書いてありますので是非読んでみて下さい。ここにはその人物の概略だけ載せておきますね。

 富田木歩(とみた もっぽ、1897年4月14日ー1923年9月1日)は俳人。本名は一(はじめ)。東京市本所区新小梅町(現在の東京都墨田区向島一丁目)生まれ。最初の俳号は吟波、後に木歩と号す。誕生の翌年、高熱のため両足が麻痺し生涯歩行不能となる。俳号の木歩は、彼が歩きたい一心で自分で作った木の足に依る。富田木歩は歩行不能、肺結核、貧困、無学歴の四重苦に耐えて句作に励み、「大正俳壇の啄木」と言われ将来を嘱望されるが、関東大震災で焼死した。26歳の生涯であった。(ウィキペディアより)

 また、女流作家で俳人でもある吉屋信子さんは、1963年(昭和38年)生前の木歩の親友・新井声風に会い話を聞き、著書「底の抜けた柄杓-憂愁の俳人たち-『墨堤に消ゆ』」の中で、木歩の若い宗匠ぶりを次のように書いています。「……その狭い長屋の六畳からはみ出るほど人が集まったとは、若くして吟波には人間の魅力があったと思える。不具にありがちな陰気な暗さやひがみはまったく彼にはなく、じつに明朗でかつもの柔らかに謙譲だった……」と。

 弟子たちも、先生とは言わず、子供の頃からの〝いっちゃん〟で呼んでいたとか。そのことからでも人柄が分かりますよね。

 木歩の置かれた苛酷な境遇と、純真な才能溢れる青年像、これは生涯の友となる新井声風にも驚きであったらしく、その出逢い以後は声風の惜しみない支援によって、木歩は、俳句は勿論のこと俳論も随筆も書ける新進の俳人として、その特異な境涯と共に、全国的に知られる俳人となっていったのです。

 とにかくスゴイ人です。小学校さえも行けなくて、独学でここまで…と思うだけでも並みの人ではないでしょう。これでもか、これでもかと、自分だけではなく一家中に襲いかかる不幸は手を緩めません。きっと私だったら神も仏もいないのかと怨みに思ったことでしょうが、彼は諦めず投げ出さず弱音を吐かずガンバル…。だから友人や弟子たちがみんな助け合って付いていったんでしょうね。

 亡くなる前の7月、弟妹につづく母の死、自らの病苦、こういう中で、声風はじめ俳句の友人たちが木歩を慰めようと、仕立ててくれた一夜の舟遊び。芸妓を乗せての賑やかな船遊びは、太鼓や三味線の音や、さざめく声を響かせて暗い夜の川面を屋形船の灯が過ぎていきます。小康状態の木歩にとっては唯一の豪勢な経験だったとか。その時〈夜釣りの灯なつかしく水の闇を過ぐ〉と詠んで、束の間の幸せな時が持てたのに…なのに、最も苛酷な運命が最期に待っていたとは!本当に涙なしには到底読めませんよ。ムゴイとしか言いようがありませんもの。

 木歩の人生を思うとき、私たち…いや私は恵まれています。贅沢すぎますよね。しっかり反省して精進しなくては…みなさんも、ほらネッ!

 写真は、〝落ち柿〟。もうこんなに大きくなったのに、この雨でボロボロ落ちてしまいました。もう少し辛抱すれば(誰が?)食べられるのに、残念!今年も柿は裏年かしら。アアッ… と、ここまで書いて…

 聞いて下さい。これと同じ文章を前に書いたんですが、ブログから消えてなくなったんです。クヤシイ!写真を入れようとした時どこかで操作ミスをしたのかしら?さっぱり分からないのですが、以前にもこういうことがあって、さんざん苦労しましたので、いつも気を付けてはいるんですよ。でももう二度と同じ文章は書けませんので、前に書いた方がよかったような…バカですね。昨日からドジってばかり。三度あることは…ですから、もう一度あるかも。明日の大事な時ではないといいのですが…ね、祈って下さい。

 

 

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今日は〝防災の日〟

2019年09月01日 | 俳句

 あれだけ晴れていたのが、もう今日は朝から雨ですよ。それも結構な降りで…本当にあの2日間は、〝梅雨晴間〟のような感じ。昨日吟行会の下見に行っていたのは正解でした。

 今日はこの雨の中を、俳人協会山口県支部の役員会で防府へ。10時からでしたので、その5分ほど前にいつもの会場に到着しました。すると、入口に下関のKさんの携帯をかけている姿が目に入って、〝お早うございます。お久しぶり…〟と言う間もなく、〝ねえ~、会場が変更になったのかしら?誰もいないのよ〟と。エエッと私もビックリして、書類を確かめると…確かに会場が違う所でした。

 いつも通知が来たときには日時だけ確認してカレンダーに書き込み、会場についてはいつも通りと思い込んでいました。大失態です!でも連れがいてよかった!すぐに2人で移動して会場に着くと、また何となくいつもと様子が違っていました。どうしたのかしらと思って聞いてみると、さあ大変なことになっていました。

 今回の会議は、「第23回俳人協会山口県支部俳句大会」の入賞句の確認と賞の決定やその大会運営の役割分担など、他に来年度の吟行会や俳句大会の検討などが議題でした。ところが、事務局長のYさんが緊急入院されたとかで、一手に引受けられていた大会業務が滞ってしまい、開催が無理ということで中止が決定になっていたんです。それで今日の会議ではその善後策を協議するということなんです。

 私が役員になって10年以上になりますが、こういうことは初めて。もう準備が間に合わないというので仕方のないことですが、今回の講師・辻惠美子先生もとても残念がっておられたということでした。しかし、応募句の選はすべて出揃っていましたので、その結果や入賞作品への賞状などは後日応募された方に配布するということで終りました。でも、身につまされることです。みんな一年一年歳を取っているのですから、誰しもに起こり得ること。早め早めに対応していかないと、とつくづく思いました。無理は禁物ですね。自分だけならまだしも、周囲に却って迷惑をかけてしまうことになるかも知れませんから。

 それはそうと、今日はもう9月1日です。いわゆる「防災の日」で、秋の季語。大正12年のこの日、相模湾西部を震源とする〝関東大震災〟が起こり、死傷者20万人とも。その後も阪神・淡路や新潟、東北、熊本、北海道と日本各地での地震は後を絶ちません…。

  震災忌地下鉄出口闇に向き          山下知津子

 大正時代と今の交通網の発達は比べものになりませんよね。私なんか東京に行きますと、地下鉄に乗るのに何階まであるのだろうといつも思います。もし何かあったときはこの地下鉄が一番怖い!地震でも洪水でも閉じ込められたらと考えると…オオ、コワッ!

 写真は「秋海棠」で、初夏の季語。芭蕉の〈秋海棠西瓜の色に咲きにけり〉の句のような色に咲きました。

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