ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

万倉(まぐら)へ吟行です! (その1)

2021年03月13日 | 俳句

 今日は3月13日土曜日……天気予報は曇のち晴れ、最高気温は16度と…ウン、大丈夫です、やっぱり!

 というより、集合時間の朝9時、もう既に青空と太陽が顔を覗かせて…Kさんほらね!

 昨日Kさんより電話があり…〝明日の吟行、雨かも知れないので欠席したいんですが…〟と。確かに昨日はしっかりと降っていましたものね。でも〝明日は分からないし、私晴れ女だから…。明日の朝様子を見てから決めたらいいんじゃない?〟と言った次第。

 今日はフォーユーの午後と夜の部句会の合同吟行会だったんです。特に午後の部は今年度の最後になりますので8名参加。しかし、夜の部の欠席が多くて、結局参加者は私を含めて13名でした。

 今回の行き先は宇部市郊外の万倉(まぐら)方面。ここは近いので何度も来ているところなのですが、初めての人もいたりして…。吟行というのは同じ所に何度行っても全く同じ条件ではありませんし、人も変わったりしますので、飽きるということは余りないんです。多少見飽きたところだと句材を探すのが大変ということぐらいかな…でもそれはそれでまた愉し!なんですよ。

 しかし、今日行くのはちょっと離れたところにあり、まだ行ったことのない人がたくさんいるので、新鮮でいいかも。

 今回のメインは、万倉芦河内(あしがわち)の薬師堂。宇部市中心部から車で約45分ぐらいの、ホントに鄙びた山間の田畑の中に、ポツンと〝一軒家〟(笑)じゃありませんが、薬師如来を祀ったお堂があります。

 以前から一度行ってみたいと思いながら、何となく縁が無くて。今回は是非ここを計画しようと思い、先日下見に主人と行ってみたんです。

 するとちょうどこの薬師堂の茅葺(かやぶき)屋根のふき替え工事が行われていました。萩市から「屋根師」と呼ばれる職人さんたちが訪れ、長年の風雨で傷んだカヤを取り除き、新しく差し込む「差しガヤ」と呼ばれる方法で屋根をふいていました。修復作業は2002年以来で、聞いてみると、今月中旬の完了を目指しているから13日頃にはもしかしたら出来上がっているかもと。ラッキー!これもお薬師様のお陰かしら。アリガタイことです。

 薬師堂は寄せ棟造りで、正面3面は吹き放し。1394年に建立され、1418年には再建。堂内には阿弥陀如来・薬師如来などの像や、祭の道具が保存され、戦前まではお堂の前で念仏踊りが奉納されていたという。また1690年に再建され、県内にあるお堂の中でも秀麗な景観を持ち、保存状態も良いことから、1987年に県の指定有形民俗文化財に定められたということです。

 屋根師さんたちは、屋根に設けた道竹(みちたけ)を足場にして作業し、古くなったり、短くなったりしたカヤを取り除いては新しい束を差し込み、刈り込みばさみなどで形を整えて仕上げるという。「経年劣化もあるが酸性雨の影響もあり、傷みがひどい。古いカヤは肥料として役立てられる」とも話しておられました。

 写真は、葺替え作業中の屋根師さんたち。4人でされていました。この日は良い天気で青空によく映えていました。

 ところが、今回は出発の時は青空になって日も差していましたのに、万倉に近づくとだんだんと雲行きが怪しくなり、とうとう小雨が降り出してしまいました。しかし、薬師堂は、足場はまだそのままでしたが、葺替えたばかりの屋根が美しく、そぼ降るこぬか雨にしっとりと濡れている様子も風情があってなかなかのものでしたよ。いい句材になりました。

 この吟行記にはまだ先がありますので、今日はここまでにします。続きはまた…。
 写真は、葺替えの済んだ薬師堂とその周辺の景色です。こういう所に来るとホッカリしますね。みなさんも写真でどうぞホッカリと…一服して下さい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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2 コメント

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懐かしい (ミルク)
2021-03-14 11:04:46
茅葺き屋根、なつかしい~。
私が結婚したころ、うちはまだ茅葺き屋根でした^^;
ふき替えは大変な作業だったことを、記憶してます。
いっぺんに全面出来ないから、分けてふき替えてましたね。
萱の準備も大変ですし、人出もいるし。
いま、萱が手に入るのかしら?と思ってしまいました。

難しいように思いますが、どんな句が?と期待しますよ♪
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Unknown (ちわき)
2021-03-14 20:23:44
ミルクさん、こんばんは!
嫁ぎ先が茅葺きだったのなら、きっとその葺替えもお手伝いしたんですね。
初々しいお嫁さんのミルクさんが、姉さん被りなどをして甲斐甲斐しく手伝っている姿…きっと可愛かったでしょう。
ご主人がまた惚れ直したりして(^0^)…そんな想い出が次から次に蘇り…それで懐かしかったんですね。
業者の方に聞くと、このような葺替えの出来るところがもう今は自分の所だけになって、それで県内を一手に引き受けているんですって。
萱は契約して育てて貰い、刈り取ったものを買うんだそうです。
そりゃそうでしょう。今では萱を作っているところなんてないですからね。
この薬師堂の半分葺替え程度でも相当の萱がいるんですと。
職人さんも後継者を育てておかないといけないし、いろいろ大変なことでしょう。
でも、茅葺というのは是非日本の残したい風景の一つですよね。
俳句は???かな…
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