ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

今頃〝初句会〟なの?

2021年01月22日 | 俳句

 今日は朝から雨が一日中ショボショボと降って、すっきりとしません。気温は朝から10度もあって、今までの寒さに慣れた体には却って生暖かく感じられて、それが気持悪い!どんなに気温が低くてもいいから、やっぱり晴れた方がいいですよ。

 午後は、第2週が雪で延期になりましたので、今日が今年初めてのフラダンスです。ということは〝初稽古〟または〝踊初(おどりぞめ)〟ということになるのでしょうか。

 新年には何事にも新たな心で取組む…柔道・剣道などの武芸に限らず、謡曲・仕舞・舞踊・生け花・ピアノ・ヴァイオリン・バレエなどの習い事の、新年最初の稽古は、どれにしてもそれなりに祝意をこめて和やかに行うものです。しかし、今年はコロナの自粛のために中止になったり、あったとしても三密を避けて、今一つ華やかさも盛り上がりにも欠けた…もの静かな稽古だったでしょう。私たちは全く普通と変わりませんでしたが…

 19日にあった句会もこのO教室にとっては今年初めてでしたので〝初句会〟だったんですよ。

  初句会既に二十日も過ぎんとす         高浜年尾

 作者・高浜年尾(たかはま としお、1900年ー1979年)は、高浜虚子の長男。「年尾」の名は正岡子規の命名によるのだそうです。1959年に虚子より『ホトトギス』主宰を継承、1979年に死去、78歳でした。死後『ホトトギス』主宰は次女の稲畑汀子に引き継がれ、現在はその息子稲畑廣太郎が継いでいます。

 ところで、句会というのは、大抵どこの結社でもそれぞれのグループで月に1回句会を開くのが通例になっています。いつ頃からこのような形になったのかは知りませんが、どうも正岡子規が互選(膝回しと言った)による句会を始めて、この形式が定着し、現在一般に行われる互選形式の句会へと引き継がれていったということらしいです。

 だから、その開催日はまちまちなんですが、概ね結社誌の投句締め切りが月末ですので、それに間に合うように実施しているはずです。だとすると、早いのも遅いのもあって、この上掲の句のように初句会が〈二十日も過ぎんとす〉ということはざらにあることなんですが…ね。ホトトギスでは珍しかったのかしら。

 実は、私のF教室とD教室はこの25日と26日にありますので、それが初句会となります。しかし、こんなコロナ禍の中で、どの教室でも無事に初句会が持てたことは、私にとってはとっても幸せなことです。ああ、そういえば、第2土曜日にあるはずの二つの初句会は、雪のために通信句会にしました。あんなことは滅多にないんですよ。

 去年のブログを見ると、1月の初句会には全部着物で行ったと書いていましたもの。今更にビックリです。

 結社での初句会、普通は新年俳句大会とか言っています。馬酔木では全国に会員がいますので、一年に一回主宰にお会いできる機会だと、鹿児島からも北海道からも来られるんですよ。誌上でお名前しか知らない同人の方々にもお目にかかれるという…滅多にないチャンスですもの。

 私も東京まで行って始めて参加したときは、皆さまどなたも美しく着飾って来られていましたし、ホテルの華やかなシャンデリアの下でとても緊張していたことを覚えています。全く場違いな所へ足を踏み入れてしまったような…まるで夢の中をふあふあと浮遊しているみたいでした。遠い昔の話ですが。

 今年はコロナのお陰でどこも中止です。馬酔木は今年が創刊100周年で、盛大な祝賀会が予定されていたんですが…残念です。来年の新年会に持ち越されるということですが、その頃にはきっとコロナも終息していることと願わずにはいられません。神さまどうかよろしくお願いします。<(_ _)>

 写真は、小さな一輪挿しに生けたお正月の花。二ヵ所のトイレに飾っていますが、まだこんなにキレイ!捨てるのが勿体なくて…(^0^)

コメント (2)
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