ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝イナゴ〟?〝バッタ〟?

2018年09月16日 | 俳句

 昨日は午後から「宇部馬醉木」の句会、それが4時半に終わり、5時からは「フォーユー馬醉木」の句会でした。

 いつも第二土曜日はダブルなんですが、このときは会場の部屋が同じなので移動しなくて済みます。ところが、今回は会場が違いますので急いで移動しなくてはいけなかったので、大変でした。それでとても疲れてしまい、終わったときは本当にクタクタ…

 主人も夜の句会には参加していますので、帰りはリンガーハットの定番、〝皿うどん〟を食べて帰りました。ああ、やっと満足!

 というわけで、ブログを書く元気がなく…オヤスミしました。ゴメンナサイ!

 昨日の両句会とも〝今日は川柳が多いね~〟とか〝分からん句が多い!〟とか言ってたっけ…。 

 特に外来語が問題になった次の句…、〈トラックの左回りや小鳥来る〉と〈マジックの減るを見届け良夜かな

 皆さんすぐに分かりますか?私は頭が朦朧としていて判断力が鈍り、「トラック」は自動車、「マジック」はマジックインクのペンだとすぐに思い込んで、〝何、これ?ワカランわ!〟と叫んでしまいました。実は「トラック」は、陸上競技場などの競走路、「マジック」は、野球の優勝のためのマジックナンバーのことだったんです。きっと余裕があれば、これはおかしいからと他の意味も考えたんでしょうが…。そんな余力も残っていませんでしたので、疑うことなく…でした。

 でも、〝左回り…〟といわれれば、車のことだと思うのは自然でしょうし、ペンの芯が減って書けなくなるというのもあり得るでしょう。人というのは、思い込みが激しいと他のことは全く見えなくなりますよね。俳句でもしかり。ちょっと表現を変えたり、発想を変えたりして添削してあげると、みんなビックリします。

 そうなんです。言われて…指摘されてみて、初めて気がつくこと、〝簡単なことなのにどうして気がつかなかったのかしら?〟ということ、結構多いですよね。いつもその繰り返しで、他人には言えても、自分の句になるとサッパリなんですけどね。ああ、ハズカシイ!

 兼題は〝良夜〟で、もちろん中秋の名月の夜のこと。

  蓮の中羽搏つものある良夜かな   水原秋櫻子

 写真は、車に乗ろうとしてドアを開けた途端に飛込んできた、〝飛蝗〟(バッタ)?〝蝗〟(イナゴ)? 昨日の句会にも次の句、〈軽トラに稲子と帰る畑仕事〉が出ていました。「稲子」はイナゴのこと。さてさて、昆虫の見分けも難しいですよね。

 さてどちらでしょうか?虫博士にでも聞いてみましょう。

 イナゴもバッタも直翅目/バッタ亜目のグループに属し外観上の明確な相違は無い。このうち前脚の付け根の中間に先が丸まった突起(のどちんこ)を持つものが「イナゴ」とされる。イナゴモドキにはこの突起がないため「イナゴ」ではない訳だ。なお、イナゴ科をバッタ科から分離しないでバッタ科イナゴ類とする図鑑もある。

 私は「トノサマバッタ」だと思うんですが…。いかがでしょうか? 分かる方は教えて下さいませ。

  流鏑馬の埒を殿様螇蚸かな 

 私の句集『甘雨』に載せた句です。島根県津和野市には、日本に現存する流鏑馬の馬場としては最古の姿を残す、鷲原八幡宮があり、毎年4月の第二日曜日、そこで〝流鏑馬神事〟が行われます。私が観に行ったときは、桜吹雪の中でしたので、それは見応えがありましたよ。この句を詠んだのは秋でしたから、人気もなくただその馬場の埒(馬場の周囲の柵)だけが淋しげで…歩くと殿様螇蚸が埒を越えて跳んで逃げました。

 

 

 

コメント
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