ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

夏水仙???

2017年06月28日 | 俳句

 先日のブログで〝名もなき小さな花〟の写真(写りがよくない!)を載せましたら、コメントをいただき、「紅花夕化粧(アカバナユウゲショウ)」と教えていただきました。調べてみましたら確かにそうでした。アリガトウ!

 本来は「ユウゲショウ」といい、アカバナ科マツヨイ属の多年草。白粉花の通称も「ユウゲショウ」といって紛らわしいので、「アカバナユウゲショウ」と呼ぶ。名の由来は、午後遅くに開花して艶っぽい花色を持つことからとされているが、実際は昼間でも開花している。下の写真は改めて我家の庭で撮ったもの、昼頃でした。

 原産地は南米から北米南部で、現在は帰化植物として世界各地の温暖な地域に分布、日本では明治時代(前のブログのコメントで江戸時代と書いたのは間違いでした。ゴメンナサイ!)に観賞用として移入されたものが野生化して、道端や空き地など、どこででも見られる花なんです。

 もう一つ、先日の「あしかび会」から帰って来た時、旦那が開口一番に言った言葉。「おい、何もないところに突然〝夏水仙〟が咲いたぞ!」と。「ヘーッ、夏水仙が?どこに?」と、見れば綺麗なピンクの花が一群れ咲いていました。「そうかなあ~」と思いましたが、こちとらは疲れ果てていましたので、花の名なんかどうでもよかったんです。

 ところが、月曜日の句会で、〈東へ向き夏水仙の咲き揃ひ〉と出ているではありませんか。こりゃ旦那の句だわ…と、勿論採りませんでしたが、誰かが採っていましたね。選評の時、「突然花だけが現れて、それもみんな東を向いているんですよ。面白いなあ~と思って…」とは本人。角川俳句大歳時記に「夏水仙」の季語はありませんでしたが、角川書店の『季寄せ』にはありました。次の例句も。

   花かざし夏水仙の独り立ち     沢木 欣一

 でも、旦那の詠んだ〝夏水仙〟と、私が認識している「夏水仙」とは違うように思うのですが…自信がありません。そこで役に立つのが電子辞書。今時のは、花の写真から鳥の鳴き声まで入っていますからね。

 「やっぱり違ってるよ!」というと、「じゃ、あの花は?」確か以前にも調べたことがありましたので、「玉すだれ…の仲間かな?」と…。そもそも、「夏水仙」はもう少し時期が遅かったような気がするし…写真で見ても花が八方に広がっているのだから、東にだけ向くことはないし、だから季語を変えないとダメねと言っておきました。

 あの時調べておいたら良かったかな…と思いながら、戻ってから調べてみました。やっぱり私の思ったとおり。

 正式な名称は「ゼフィランサス」、ヒガンバナ科タマスダレ属で、通称「サフランモドキ」。原産地は中央アメリカ~南アメリカ、「ゼフィランサス」とはギリシャ語で〝西風の花〟、ヨーロッパから見て西に自生していることから名付けられたそうです。特に乾いた後に雨が降って球根が潤うとピンクの花を咲かせるところから、英名では〝レインリリー〟と呼ばれている。だから何日も雨が降らなかった時、先日急に雨が降って、球根が潤ったので花を咲かせたんですね。葉がないので気付かず、突然花だけが目立って驚いたのでしょう。この花は何度でも咲くんですって。ウレシイ!

 ついでに「夏水仙」の写真も。(これは今咲いていないからちょっと写真集から拝借、ゴメンナサイ!)

コメント (2)
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