many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

海馬を馴らす

2012-09-09 18:21:18 | 読んだ本
ロバート・B・パーカー/菊池光=訳 1987年 早川書房
スペンサーシリーズの第13作、私が持ってるのは1991年の4版。
ミステリィ系で、謎とか事件解決なんかより、主人公たちの関係性のほうがテーマでしょ、って点で、私としては昨日からのつながり。
第9作の「儀式」で出てきたエイプリル・カイルという少女が再び登場。
過去に、自分の意志で売春婦になるっつーなら止めない、どーせだからいい組織に面倒みてもらえって、スペンサーが世話したんだが、そのエイプリルが悪い男にひっかかったのか、何処かへ行っちゃう。
で、探し出して、救い出そうとしてるうちに、トラブルはどんどん深刻化していく。
相棒のホークを呼んぢゃうくらいに。
でも、あいかわらずスペンサーは、暴力得意な相手がいると、わざと拳銃使わずに、殴り合いで自分の強さを証明しようとしたりしてる。
ホークが出てくるときのパターンと言っていいのかな、スピーディーな展開。
サクサク読んでくうちに、事件解決というか真相に近づいていくんだけど、その過程のアクションシーンよりも、やっぱスペンサーとスーザンのディスカッションが興味深い。
いちど別れを経験したあとに、またくっついた二人だけあって、前とは関係がちょっと変わってきてる。
めずらしくスペンサーが弱音みたいなのを吐くところもあるし。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 封印再度 | トップ | 馬はキウイを食べないみたい »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読んだ本」カテゴリの最新記事