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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

虎山に入る

2018-04-22 18:21:09 | 中沢新一
中沢新一 2017年 角川書店
去年『熊を夢見る』と同時刊行されてたんで、いっしょに買った。
タイトル、「虎(が)、山に、はいる」って読むのかと(意味わかんないけど、なんかそんな故事があるのかと)思ったんだが、「こざんに、いる」なんだそうだ。
ブライアン・イーノ(誰?)のアルバムタイトル「Taking Tiger Mountain(By Strategy)」から採ったんだそうだが、ブライアン・イーノは中国の京劇『智取威虎山(虎山を知略によって占領する)』のポスター見てつけたんだという。
戦略をもって虎のいる山に入ってく、わかるようなわからないような。
収録されてるのは、新聞に載ったものとか、文庫の解説とかが多くて、講演録、インタビュー記事も含めて、全体的にわりとやさしめで読みやすい感じ。
河合隼雄さんとか山口昌男さんについての追悼文なんかがあって、昨年来、昔話にこめられた深層心理とか見世物についての文化人類学みたいな本読んでる私には、過去のことというよりはタイムリーなものになってしまった。
コンテンツは以下のとおり。
・序 虎山に入る
・天使の心、悪魔の心(2014年)
・冒険者たちへのレクイエム
 ・ドン・キホーテの謙虚さ―レヴィ=ストロース追悼(2009年)
 ・日本人のたましいの形―河合隼雄追悼(2007年)
 ・チェシャ猫は笑いだけを残して(2008年)
 ・修行の無意味とシャンデリア―吉本隆明追悼(2012年)
 ・吉本隆明の経済学(2012年)
 ・剣豪のような人(2012年)
 ・創造的ないたずら者―山口昌男追悼(2013年)
 ・「Be Careful」なふたり(2014年)
・日本思想のリレイヤー
 ・「内側から」描かれる歴史―柳田國男『海上の道』(2013年)
 ・地名のアースダイバー―柳田國男『地名の研究』(2015年)
 ・ムスビの神による人類教(2014年)
 ・創造の出発点―井筒俊彦『神秘哲学』(1991年)
 ・馬上の若武者―『井筒俊彦全集』(2013年)
・天竜川という宝庫(2009年)
・エネルゴロジーについて(2012年)

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