many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

特集江口寿史~ぱふ1983年7月号

2021-09-04 18:11:13 | 江口寿史

まんが専門誌ぱふ 1983年7月号 雑草社
これは「特集 諸星大二郎の世界」のやつ買ったときに、近くにあったからついでに買った。
ちなみに、諸星大二郎特集号は発売当時の定価の2倍以上の高値したんだけど、この号は定価の6割にも満たない、まあ普通の古本の値段です。
もともと「ぱふ」って、私は読んだことないんだけど、名前だけは知ってたのは江口寿史のせいで。
『NANTOKA NARUDE SHO!』の「なんとかなるでショ!」第14話で、誌上募集企画で恋人募集したが応募ゼロだったというオタクっぽい設定の大学生キャラに対して、
>『ぱふ』とか『ニュータイプ』とかの文通希望コーナーにでも出してみたらどーでしょうかね
って江口がコメントするって一コマがあって、どんなんだろうなと思ったもんだ。
さて、この特集号が出たのは1983年ということで、江口先生は「ひばりくん」の連載をしていた時期。
インタビューによると、正確には「ひばりくん」の連載を休んでいた時期で、インタビュアーに「六ヵ月描いて、三ヵ月休むというペースが定着しつつありますね」なんて言われてる(笑)
対して先ちゃんは「これから描きためるんですよ」とか言ってる、なんかいつも言ってる気がする、「ネームはできてるんですよ」とか(笑)
「六月に『ひばりくん』の単行本三巻が出るから、それの直しをしてる」なんてことも言ってる、連載時には締め切りに追われて描ききれてなかった、バックに手を入れてる模様。
単行本出すとなると、「収録する作品に関してはテッテ的に手を入れ直すのです」と『江口寿史のお蔵出し』でも言っているとおり。
っつーわけで、この時点での作品リストをみても、「POCKY」までの13作品しかないんで、インタビューぐらいしか興味をもてる記事はないんだけど。
インタビューでは、
>――御自分のギャグに対しては、どう思っていますか?
>江口 過激で日常を壊すというのをやってみたい。常識を壊すという。日常的でありたいと思うから、一種のSFみたいな感じでやっていきたい。
とか、
>――これから描いてみたい作品の傾向などは?
>江口 ギャグ、ホントのナンセンスを描いていきたい。SFギャグ。ギャグにこだわっていきたい。
とかって受け答えがある、ほんと、描いてくださいよぉ。
※9月5日付記
インタビューでは
>「ひばりくん!」で、ファッションが今っぽいですが、資料などは?
>江口 資料は『MC Sister』。
なんてやりとりもあるが、そういう細かい情報出すとこ当時からおもしろいと思って見てたなあ。
特集ページのコンテンツは以下のとおり。
カラーイラスト
インタビュー・江口寿史 ギャグにこだわっていきたい
仕事場訪問
江口寿史の交遊録 大友克洋・いしかわじゅん・田村信・吉田まゆみ・高寺彰彦・赤星たみこ・河野哲郎
全作品グラフティ・作品リスト・単行本リスト
「すすめ!!パイレーツ」の世界
  パイレーツ栄光の軌跡
  パイレーツメンバー表
  めいばめん集
「ひのまる劇場」の世界
  キャラクター紹介
  鈴木家の一日――文江ちゃんを中心に――
  ひのまる主役交代劇(コマ数考察)
「ストップ!!ひばりくん!」の世界
  CHARACTER'S GRAFFITY
  ひばりアルバム
  耕作くん苦悩の日々 ひばりくん幸福な日々
  迷場面 迷セリフ
  FASHION
江口寿史のキャラクター総点検
美女美少女ベストテン!!
美男美少年ベストテン!!
そこのあなた、これを見て大丈夫ですか?
白いワニ大集合!!
おもしろければ、それでいい。西村幸生
特集後記


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 秘密の本棚 | トップ | 星のパロディ大全集 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

江口寿史」カテゴリの最新記事