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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

敗戦をふりかえる

2010-06-08 23:44:17 | 馬が好き
それでは、一日を振り返りますか。

朝から天候は曇りで、予報では雨もありうるということでした。
去年までなら、雨なんてイヤでしたが、今年は雨のなかでも練習してきたので、何も怖いものはありません
朝8時から開会式。
ちなみに、8時半から馬場馬術競技「池内杯」が行われるので、開会式に先立って、コンキスターはスタンバイ始めてましたけど。

ちなみに、この「池内杯」、貸与馬(抽選)でおこなわれる競技なので、つれてきたコンキスターに私たちのチームの選手が乗るかというと、そうでもなくて、よそのひとが乗ることになります。

↑お貸ししたコンキスター。よそ様のために、ちゃんとやってくれるか、やっぱ気になる。
当然、私たちのチームから出場する選手は、よその馬に乗ることに。

ということで、順位のつけかたも、単純に点数の高いもの順ではありません。
今回は8頭の馬が出たんだけど、1頭の馬にだいたい4人が騎乗し、それぞれの馬のなかで、上位2名が予選勝ち抜け。
A馬に4人乗ってそのうち得点の高い者2人、B馬に4人乗ってそのうち得点の高い者2人、という具合。A馬で3位の人が、B馬の2位の人より得点高かったりしても、それは関係なし。それだけ馬によってできることが違うということか。
そうやって、1回戦→2回戦→決勝とおこなわれます。

ちなみに、この競技の2回戦で、同じ馬に乗った4人のうち上位2名が、まったく同じ59.166%というポイントで並ぶということがありました。
あれだけいろいろな運動課目があって細かに採点しているのに、そんなこともあるんですね。
ちなみに、この場合、総合観察なる所見で優劣がつけられます。二人とも決勝いかせりゃいいのに、って思いますが。

つづく競技は、13時半からの80センチ障害「バンビカップ」
ナモンゼウスと

エアサンタムールが出場。

そう、これが私の出た競技。
ということで、上の2枚、約35分前に馬を出すとこまでしか、この競技の写真はありません。
さすがに私も試合にカメラを持っては乗らない(ふだんはポケットにカメラ入れたまま練習してる。)
バンビカップは、ハンターシート(採点)方式。
採点項目は、飛越姿勢(バランス・柔軟性)と誘導(ペース)の2項目で、それぞれ10点ずつで計20点が満点。なんかやるたんびに0.5点減点されちゃう。
障害を落とすと、ふつうは4点減点なんだけど、この競技は1点減点。
ふつうは基準タイムに遅れると、タイム減点があるんだけど、この競技は無し。
ということは、どういうことかというと、基本に忠実な跳び方・経路の回り方をしたひとが勝ち。
去年の成績をみると、満点のひとはいない。上位でも2点3点引かれまくってる。
つまり、障害の落下より姿勢・誘導のほうがポイントがでかい。
おそらく今年も同じレベルだとして、減点ゼロで並ぶことはまずないから、基準タイムはほとんど意味を持たない。
先週の練習のときに、何を採点されるのか聞いたら、人の姿勢もあるけど、馬を起こすとかも当然あり、経路はちゃんと回って障害に真っ直ぐ入るとか基本的なことではあったけど、「実力どおりの結果が出やすいんですよ」と言われたのには、まいった
今回の私の場合、エアサンタムールに乗るので、障害は絶対落とさない。
終わったから言うんぢゃないけど、この80センチの障害を“サンタ”が落とすことは、ない。断言できる。
そんなことをしたら、“サンタ”に乗る資格がないどころぢゃすまない、乗馬続ける資格がない。それだけの馬である。
っていうか、80センチにエントリーしてるの、反則みたいなもんなんだけど?

↑慣れないとこでも落ち着いてます。どっちかっていうとナモンゼウスのほうが、人にかまってもらいたそうにソワソワしてましたね。人の微妙な高揚感みたいなもの、馬は敏感に察知します。まあ、ナモンゼウスが人にちょっかい出してくるのは、もともとの性格かもしれないけど。
で、だから今回の競技に関しては、飛ぶ飛ばないで気をつけることは何もないわけで。要は、一定のペースの駈歩で、練習図形を描くかのように、経路を普通にクルっと一周走行してこれたら、私の勝ちなんです。それが難しいんだけどさ
午前中、下見はフリーなんだけど、ほかの競技に出てるひとの手伝い・応援もあるし、まああんまり早く見たってしょうがないし、昼前にようやく一回見ることにした。
先生と一緒にコースを歩く。
左手前で、ひとつめはオクサー。低い 私はオクサーが飛べないんで、経路図みたときに一個目オクサーなのを見て、「ヤだなー、一個目入るときって、ベースができてなかったり、馬伸びてたりして、万一ひっかけたらどうしよう」って思ってたんだけど、これは低い。
「こんな低いの飛んだことないから、飛べないかも?」と言ってしまう 半分冗談ですが、ナマイキ言ってすいません。でもホントに50センチのオクサーは跳んだことがない(いつも練習では、垂直がある程度上がってってから、オクサーに移るから。)ちなみに「80センチ障害」と言っても、全部の障害が80センチあるわけぢゃない、ふつう最後の数個だけ。
とにかく一番を飛んだら左に90度曲がって、2個目の垂直(低い)。
左に少し角度があって、3個目のオクサー。このあいだは、6歩。決められた距離は決められた歩数で飛ばないと、減点になる、それがハンターシート。
ふつう、少ない歩数で飛ぶことは難しいけど、ペース遅かったりすると、余計に一歩入ることはありうる。まあ、普通に(一分間に三百何mというスピードで)走ってりゃいいんだけどね。
ちなみに、私は最初にそれ実際にやったのは3年前かな、地上横木で練習させられました。「障害跳ぶ気で駈歩で2コまたいで」って言われて、クロス飛んで駈歩でたなりに180度回転し、こんなもんかなって走ってって6歩とかそこいらで2本の間を走りぬける。「そこホントは5歩だから、次は5歩で行ってみて」と言われて、具体的にどうやるんだか分かんないけど、ちょっとだけ一所懸命走らせてみると5歩でいけた。…それができたときは、とても楽しかったの今でも憶えてる。
さて、三番飛んだら、左に180度回る。ここを通れと言われるんだけど、ちょっときつい回転だと思う。そして4コめの垂直。
4個目飛んだら、踏歩変換、右へ。踏歩変換、大事。回転すんのに当たり前なんだけど、障害向かってくのに手前がちがうと、減点。ハンターシートなんで。
5個目オクサー。ここまでの障害はただのバーなんだけど、初めて下部に柵のようなモノがある。小さいし白いし、なんの問題もないけど。ここは初めてのモノなので、障害にぶつけるように少し強くと言われる。
ちなみに、もうちょっと上のレベルで使ってる障害というのは、もっとカラフルだったりします。これは、障害ってのは、ただ高さを飛ぶだけぢゃなくて、見たことないもの見てもビビんないで飛ぶ、そういう競技だからです。初めて見たものを前にして、馬が止まることがありますが、そうぢゃなくて乗り手の指示に従って何があっても恐れず飛ぶ馬をつくれということだと思います。
えーと、私レベルでは、それはどうでもよくて、5個目を飛んだら、踏歩変換して左。けっこうラチまで近いんだけど、障害とラチの間を通って左にグルッと270度くらい回転、6番目の垂直へ。
6個目の垂直くらいから、やっとそれらしい高さになるんだけど、それを飛んだら、また左へ、これは130度くらいかな。下見したとき、私としては、ここを内に行かず外に行かず、まっすぐ7番目に入れるかはけっこう重要だと思ってました。
7番オクサー飛んだら、また左へ130度くらいかな、けっこうタイトな感じで回転、外へ行き過ぎないようにして、8番目の垂直。
8個目飛んだら、踏歩変換、右へ、大きく210度くらい回ることになるのか、けっこう距離あって9番目のオクサー、これは1mくらい幅がある。
オクサー飛んだら、ちょっとだけ右に角度がついてて、7歩で垂直。それ飛んだらゴール。
競技開始まで、何回も頭のなかで振り返る。
ちなみに、一所懸命おぼえても、いつも出番の直前に準備馬場で何回か障害を飛んだりすると、飛ぶほうに集中して、経路を忘れる
今回、出番は2番。出場7人中の2番。
出場7人って昨日の夕方きいて、一挙に気楽になった。絶対チームにポイントが入るから。去年は15人くらい出てたんで、そのくらいの人数いたら上位入賞するの、やっぱ大変なんで。

それはともかく、先生が下乗りしてくれたエアサンタムールに、いよいよ乗る。
なんか、元気いっぱい アブミの長さ直してるあいだも、いまにも速歩になりそう。
しばらく常歩。そろそろ始めるかと、速歩をすると、スピードが出るので、ゆっくりした速歩にする。とてもゆっくりに。
駈歩をして、大きくまわって、踏歩変換をしてみる。アブミに立つようにして軽くポンでいいといわれる。
馬を詰めるときに、拳を固くしたり腕に力を入れたりぢゃなくて、腰を張るのが練習テーマだったのに、もう手で引っ張ってる。駈歩を伸ばしてみる、詰める、引っ張るなって。
障害を何度か飛ぶ。ちなみに、準備馬場っていうのは、まわりに何頭かいて、それぞれ思い思いの回りかたしてたりするんで、慣れないとけっこう怖い 私はもう相手がよけてくれるだろうくらいの気持ちで乗ってるんで、あまりフラフラしないようになってきたけど。
何回か飛ぶ。エンジンかけろ、でも速くなるな、回転から一定のペースで、飛べ、飛んだら起こせ。その繰り返し。
ちょっと馬がいつもより走る、飛んだあと座って起こすのがパーフェクトにできない。
競技では正装だからって、慣れない拍車もつけたんだけど、結局、不要っていうか、あるとヤバイかもってことになり、はずす。

この大会のいいことには、競技の前に試走ってのがある。模範走行を見せてくれて、それで基準タイムを決める。
試走が始まったので、馬上から見る。意外とユックリなんだなと、私の目には映る。
でも、とにかく今回飛越姿勢と誘導が問題なんで、タイムは関係ないと思ってるから、どこを通るのかをちゃんと見る。試走でどこをどう通るか見ておくと、そんなにひどいことにはならないものだと思う。
試走の実際のタイムは85秒だったかな、それはちょっとゆっくりだったようで、基準タイムは80秒に設定される。でも満点が何人も並ぶ展開にはならないだろうから、基準タイムは関係ない。

いよいよ競技スタート。2番なんで、一人目が入ったら、入場口近くでスタンバイ。もっと遅い出番だと、その前に走る何人かを見てれば、だいたいどのくらいの速さでまわればいいかはわかるもの。でも、何度もいうように、今回はタイムぢゃなくて己の飛越との戦いだから
今回、「ハンターシートだから」と言われて、いつものジョッパーブーツ&チャップスといういでたちではなく、借りた革長靴で乗ることにした。さらに「じょうらん」着ろとも言われたんだけど、「汚すといけないから」(←去年落馬したんで自虐ギャグ)と断って、半袖白ワイシャツに白ネクタイにプロテクター(これは義務)で出ることにした。「人の身なりを見て、馬はちゃんと飛ぶ」ということを知ってる(?)私、「じょうらん」着るのはキライぢゃないんだけど、やっぱ暑いし。
すぐ出番がくる
入場すると、馬場には自分たち(私と乗馬ね)だけ。ちょっと心地よくて、ちょっとどころぢゃなく緊張する。
審判台の前で敬礼。ベルが鳴って、駈歩を出す。私は、このとき力入れ過ぎるせいか、よくスムーズに出せないことがあるんだけど、今回はまあ普通に行く。
1個目の障害まで、けっこう距離がある。ベースは大事。元気よく出していく。
1個目、低いオクサー。馬が伸びたらダメだぞ、でもベースを殺すなよと思いつつ、軽く飛ぶ。
左へ。連続障害。1つ目の入るときのベースで間の完歩は決まるさ。
飛ぶ。じっとしてられず、気持ち強く背中を押してしまう。1・2・3、1・2・3、6歩でジャンプ。
6完歩に気をとられて、4番目の障害を見るのを忘れる。
こういうところの回転で、次を見ながら回るのがハンターシートでは肝要、なのに。
左180度だ、少し強引に回る。
真っ直ぐなんだろうか、これ。わかんないまま、飛ぶ。
次は右だ、踏歩変換、ポン、手前変わる。
回転はしたけれど、このあたりから自分の描いてたイメージが、頭のなか真っ白になって失われていく。
腰を張って詰める、引っ張ったまま回転しないで、回転のときは前に出していく、さんざ練習してきたものが、もう消えていく。
5番、下にモノがある障害、ここは強く。
たぶん必要以上に強かったかもしれない。脚! 手綱は投げるようでいい。そこはまだおぼえていた。
飛んだら、左、踏歩変換。ラチが目の前にくる、わりとタイトな回転。
飛ぶとき手綱を投げる、そのあと起こすときに、投げたぶんだけ余計に腕力を使う形に崩れていく。
回転して、わりと長い助走区間、馬が前へ前へ走っていく。座って起こせ、ジャンプ。
飛んで左、少し理想のラインから外れてるのが自分でもわかる。わりと幅のあるオクサー、勢いのまま飛越。
「あせらない!」声が聞こえてくるけど、きょうの馬の勢いは、この馬に乗って初めてのものなんだもん 左へ。少し大きく回転してしまう。
ダメだな、こりゃ。相当減点されてるわ。グダグダだなと思いつつ8番目をクリア。飛ぶだけだったら、何の問題もない。
右へ、大きく回転して、オクサー。
飛んだら、わずかに右へ。7歩でいくため推進している自分と、起こすことがうまくできなくて結果として引っ張ってるだけの自分がいる、80センチの垂直、馬は軽く飛越。
終わり。あー、やっちゃったー おわった瞬間、後悔のかたまり。なにひとつうまくいかなかった。馬をコントロールしている感がひとつもなかった。
障害減点ゼロ、タイムは75秒13。だから、どうしたって感じ うまく乗れてないのは自分が一番よくわかってる。
ほかの選手の走行をみるあいだ、「いまんとこ上位ぢゃない?」と言われて、「そういう競技ぢゃないから」ってヘコんだまま答える。障害減点ゼロとか基準タイムに近いとか、そんな問題ぢゃないんだよ、馬に走られただけのグダグダだったぢゃないか
※6月12日付記 私の得点は、それぞれ10点満点で、飛越姿勢8.5、誘導6.5の合計15だった。なんだよ、6.5って

全選手おわって、優勝は岡部さん それはめでたい
でも正直、私の心は晴れない いままで何練習してたんだよ、何しに今日きたんだよ、何でこの馬乗せてもらったんだよ、そんなのが自分への怒りとともに湧いてくる。
結果は、3位。
偉い人に、よかったねと言われて、「3位ぢゃダメなんです!」とハッキリ言う。
べつの人にも「3位だろうがなんだろうが、中身が何にもないぢゃないですか!」とか言う。
腹を立てているときの、私の口のききかたは、誰が相手だろうが、ひどい。昔も今も変わらない。社会的立場なんか知ったことない性格だから。
たとえば野球やって、20安打されて10点とられたけど、味方が11点とったから勝ち投手になった、とか、そんなの中身ないじゃん。そんな感じ。なんか文句ある?
「あの馬に乗って、勝てないなんてバカですよ!」 思ってることはそのまま口に出す。
まあ、おめでとうと言ってくれる人に対して酷い態度だとは思うが、今回に限っては、そこでヘラヘラと笑って流せる精神状態では、まったくなかった。
これは言う相手がいなかったんだけど、「みんな、あの馬に乗ってみれば、わかるんだよ!」と言いたかった。

負けたから怒ってんぢゃなくて、たとえば2年前はクロス障害で3位だったんだけど、そのときは自分のイメージどおりに走行できたんで、上に(ってことは基準と2秒くらいの間にってことだけど)2人いたけど、それはまったく関係なくて、大満足してた。
やっちゃったことは仕方ないんで、そのあとはほかの人の応援にまわったけど、結局思いだすたび腹を立ててた
夜はビール飲みながら、反省会したんだけど、ずっと怒りの持っていきばがなくて、イラついてた。
ずっと指導してくれて、この競技へのエントリーと、エアサンタムールへの騎乗をすすめてくれた先生に、何をやってるんだと言われた。言われなくてもわかってんだけど
練習とやってることが全然違うじゃんかってのもひとつある。
今朝のこと、ウチの先生と審判員のひとりが話しているのを横で聞いていた。
「ハンターシートにおいて、ツーポイントはありか?」 それってのは、つまり障害と障害の間をツーポイントで駈歩するのは、誘導の項目で減点対象なのかってこと。
ツーポイントが一概に悪いわけではないが、やっぱバランスは一度戻してないと、みたいな答えで、完全否定ではないけど、あまりおすすめできないような印象だった。
そのことが私の頭の中に残ってたんで、結局、今回、練習時には意外とほめられたツーポイントを出すことなかった。
そんなんだから、あの乗り方がよかったのに、あれで“サンタ”に乗っけたのに、なにをできもしない座って乗ろうなんてことしてんの! ってことだ。
障害間の長いところで、あれをやって、障害前にバランスバックする、それをやってたらどうだったんだろう。確かに、今日よりはうまく乗れただろうなとは思う。
んー、強力なサイドバックを代表メンバーに加えて、4バックのシステムのテストまでしたのに、本番では出さずに3バックで戦って、一次予選リーグ3位で帰ってきました、って感じかな(なんだそりゃ?)

(↑私ぢゃなくて、うまく乗ったひとと“サンタ”)
あー、またイチから出直し。
去年みたいに「乗馬やめちゃお」という気持ちにならないのが、まだマシ。
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