どくとるマンボウ航海記

北杜夫　昭和40年　新潮文庫版
ちょっと前に戻って、北杜夫。
やっぱ、この本が気になっちゃって気になっちゃって、実家帰って本棚から探し当ててきた。
電車賃かけて家に帰るくらいなら、新たに文庫本買ったほうがはるかに安いんだが、当ブログの主旨は、そういう問題ぢゃなくて、蔵書整理みたいなもんなんで、本棚とか押入れをあさることが大事なんである。
さて、この本、持ってるのは昭和55年の35刷。
最初に刊行されたのは昭和35年らしい。
物語は、昭和33年の11月から翌年4月にかけて、著者が水産庁の漁業（マグロ）調査船に船医として乗り込んだ航海について書かれたものである。
著者あとがきにいわく「この本の中で、大切なこと、カンジンなことはすべて省略し、くだらぬこと、取るに足らぬこと、書いても書かなくても変りはないが書かない方がいくらかマシなことだけを書くことにした」とあるんだけど、とにかく面白い。
いつ読んでも面白い。