many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

聊斎志異

2009-08-31 17:01:23 | 読んだ本
蒲松齢 作 立間祥介 編訳 1997年 岩波文庫版 上下巻
きのうのつづき、というのは『諸怪志異』という諸星大二郎のマンガのタイトルは、この『聊斎志異』から採られているからです。
それはいいんだけど、いま「りょうさいしい」と入力して、一発で聊斎志異と変換されたのに、ちょっとビックリ。
閑話休題。聊斎志異は、清の初めの蒲松齢という人が集めて書いた短編小説集で、聊斎はその書斎の号だそうです。
神仙、幽霊、狐狸妖怪、その他諸々の伝奇的な話を集めたものです。
この文庫は、その四百以上あるらしい話のうち91編を載せていますが、こういう不思議な話の集まったものは好きです。

市場で梨を売っている農民に梨をねだった道士が、譲ってもらえなかったのだが、周囲の人がひとつ買って恵んでくれたので、その梨の種を植えたところ、あっという間に木が生えて梨がたくさんなったので、その場にいた人にふるまった、道士が去ったあと気づくと、最初の農民の梨がひとつもなくなっていた。なーんて話、今昔物語か宇治拾遺物語にもありましたねー。
コメント
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