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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

科学する野球

2009-08-04 11:51:22 | 好きな本
村上豊 1984年~1987年 ベースボール・マガジン社
「投手篇」「打撃篇」「守備、走塁、練習篇」「実践篇」「実技篇」と5冊も持ってました、もう1篇あるらしいけど、それは持ってないです。
野球をするための教科書ですね。私がこれを読んでたのは1988年ころだと思いますが。以降、私の野球理論のベースはずっとこれです。
野球は運動なんで、物理に支配されている。科学的に技術を分析して、合理的な身体動作を行う。そういう当たり前のことが書かれているんですが、陸上や水泳は科学的・合理的にトレーニングをしているのに、野球だけは何となくの感覚論とか根性論ばかりにみえていた私にはハマッた本です。
アメリカ人は体がでかいから日本の野球はかなわない(当時)とかって言わず、体ちいさい人ほど物理法則にあった正しい動作を身につけるべきって感じです。
野球のピッチングフォームとかバッティングフォームって選手によって千差万別なんだけど、運動なんで、真実はひとつ、正しい身体の動かし方ってあるべきです。

で、その実際はなにかというと、投げるのにも打つのにも必要な身体の力って、手足を内側に捻ることによって求められるってことです。
そして、体重は移動するけど重心は移動しないってのが、コツです。

ボールを投げるとき、前足を多かれ少なかれ上げるんだけど、あれは何のために上げてるかって考えればすぐわかります。後ろの脚に捻りをいれるためですね、だから前足は高く上にあげるんぢゃなくて、後ろへ回すように上げるのが正解。そのとき後ろ脚のヒザを曲げたりしたら力が逃げちゃう、捻りにより得られた力を脚・体幹から腕へと伝えていくことで、速い球を投げたり強い打球を打ったりできるわけで。いちどこの単純なことに気づくと、足をまっすぐ上げて、ご丁寧に振って二段モーションにしてる人とかって、なんでそんなムダなことをするんだろうって思いますね。
ラクして大きな力を出すのが大事なことだと思うんですが、日本の野球って、なんか疲れることが力を出していることって誤解しているみたいですよね。無理に脚を折り曲げて身体を上下させて、ヒザに土をつけながらボールを投げるようなのは、もうやめませんか。 

コメント
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