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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

麻雀放浪記

2009-08-25 12:56:08 | 好きな本
阿佐田哲也 (何年だっけ? いま手元に実物がない)
きのうの続き。まわり将棋(「金」を4枚振って、出た数で駒を進めるゲームね)において、囲碁棋士が自由自在に好きな数を出せるっていうんだけど、それで思い出した。思ったようなサイコロの目を出せるかどうかって話が「麻雀放浪記」にあったなーと。
名作の誉れ高いこの小説なんだが、テレビで映画化された作品を何回目か観たときに、ちょうど自分が(誰でも一度ははまるように)麻雀にはまってたんで、原作を読んだんだと思う。
サイコロっつーと、小説も映画も冒頭にチンチロリンの場面があるんだが、これはイカサマの話、細工のある賽を振るんだが、まあ、それは本筋とはちょっと違うんで、どうでもいい。
もひとつ重要な場面は、かの有名な「2の2の天和」。コンビで技をかけるのに、2の目(サイコロは二つだからピンゾロ)を出さなきゃいけないってとこのほうが面白い。
この仕掛けの話のなかで、サイコロの目は出せるかって聞かれた主人公(坊や哲)が、七なら出せるって答えると、七は誰でも出せるって(出目徳に)たいして感心してもらえない。
7が出やすいのは、おそらく確率も一番高いからだと思われる、サイコロ二つ振っての2や12は36分の1だけど、7は36分の6だし。
で、どうやって、さらに正確に七を出すかっていう肝心なことは、私ももう忘れてしまった。たしか、サイコロをラインに沿って転がすんだったと思うが。ラインっていうのは、1と3の面の間の辺とか、1と3と5で挟まれた頂点とかって意味で、なんだか忘れたけど、片ッぽを1・3・5で、もう片ッぽを2・4・6でとか、何かそんな感じで、とにかく漫然と放り投げるんぢゃなくて、ラインで転がすのが技だったと思うんだが。(実際に自分で練習したことはない。)

麻雀放浪記(一) 青春編
阿佐田 哲也
角川書店

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9月15日追記
角川文庫版は昭和54年。「(一)青春編」「(二)風雲編」「(三)激闘編」「(四)番外編」の全四冊。
私の持っているのは昭和59年の版と第三巻だけ昭和62年の版。カバーは映画のシーンから採られています。
コメント
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