雨上がりの、樹々がキラキラ光る庭に、蝶々が次々来た不思議な日。
じっと見ていると、器用に花の蜜を吸い続け、満足すると飛立っていく。
蝶々の飛び方って、ギザギザと細かく上下して何だか無駄っぽい、変な飛び方だ。
変というのは失礼だ、「彼ら」は真面目に飛んでいる。
きっと人も同じだ。「何でそんな生き方してるかー」なんて思う、思われることもあるわけで、
ちなみに私は、歳を重ねても変わらない頑固さで現在の仕事を続けている。
「手仕事」にこだわる私の姿は、あの蝶々に似ていると思った。
18年前、初めてトライした催事は東京日本橋の老舗百貨店だった。
売り込み、面接、サンプルを提示し、ちょっぴり不安を抱えながらも天にも昇る気持ちで挑んだ。
商品もたっぷり用意した。蓋を開けた。全く売れなかった。
世の中はヨーロッパのブランドブームの大きな波が押し寄せてきていた。
「鎌倉今村」なんて言う、全く無名の手作りの和雑貨なんて見向きもされなかった。
思い起こせば、まだまだ商品の完成度も低く、インパクトにも欠けていたと思う。
当然の結果だったのだが、撤収の日の悔しさ、むなしさを今でも忘れない。
その後も、手作りの、限りなく一点物に近い商品を売る仕事なんて続くわけはないと
周りの誰もが言った。
続かないということは、経営が成り立たないということだ。
しかし、私は「和」はブーム等ではなく、生活の中で見直され、絶対求められる日が来ると信じ
ていた、只、信じていた。
格闘の日々、綱渡りでここまで来た、命も危ぶまれる大病もした。1年後には東京オリンピック。
これからです、ここからです「鎌倉今村」(何だか選挙演説みたいですねー・・・)
今催事でお世話になっているアトレ川崎店の店長様から、嬉しいご提案があった。
「文庫本売り場のスペースで、季節ごとの、ブックカバーの1か月催事をやりましょう」
ありがとうございます!。19日で終われば、今度は10月ごろ「秋」版ですね。
春夏秋冬、季節感を意識したきりりとした催事が出来そうです。よろしくお願いいたします。
私どものブックカバーを、本当に愛して下さるお客様が沢山おいでです。感謝です。
これからも甘えることなく、スタッフ一同、日々、創意工夫を重ねてまいります。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
そして、どうか私共の成長をこの先も、ご一緒に見守って頂ければ幸でございます。
重ねて、よろしくお願い致します。