鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

陸王

2017年10月14日 | 日記

人が走る姿を見ているのが好きです。

二ューイヤー駅伝は必ず見る。何々女子マラソンも見る、ただしテレビ中継ですが。

新刊「陸王」はそんな私の好きがいっぱい詰まっている。

埼玉県行田市の創業100年の老舗足袋や。

従業員は20人。右肩下がりの現状を打開する新しい事業に苦闘する4代目「こはぜ屋」社長宮沢。

今までの技術を生かし、究極のランニングシューズの開発に挑むのだ。

古い縫製工場の、重厚だが心地良いミシンの音が本の中から立ち上がってくる。

融資を拒む銀行関係者と社長宮沢のやり取りは身につまされる。

「銀行が評価するのはあくまでも実績で、将来ではない!」宮沢の火を噴くようなこの言葉の

意味は、双方に重い。

小さな物作りの会社を細々と切り盛りしている私は、宮沢を自分に重ね一気に読み上げた。

忘れてならないのは「人」

池井戸ワールド、個性豊かな登場人物が熱く宮沢社長の情熱に絡んでくる。

終盤「陸王」を履いたランナーは、様々な人たちの人生を背負い走る。結果は?

 
集英社   池井戸潤 「陸王」

明日第1回のオンエアー、楽しみです。








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