鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

2015年06月13日 | 日記

友人と横浜でランチ。

イタリアンレストラン、隣の席に小学生の男の子を連れたお母さんが坐った。

メニューを手荒く取り、彼はふんぞり返るように椅子に座った。

「みっともないわよ、ちゃんと坐って」

彼は答えない。

「お母さんにも見せて」答えはない。

「何であなたとはちゃんと話せないの、もういいわよ」

お母さんはテーブルに顔を伏せた。

気になりながらも私の方は、お互いの近況を語り合う。

男の子はサッカーのユニフォーム姿、おおきなバッグを足元に転がしていた。

不機嫌なのは、試合の勝敗か?

そんなベタな判りやすい理由ではないことは見て取れた。

しばらくして親子の前に2皿のスパゲティが。

彼はナポリタン、お母さんはキノコのバターしょうゆ風味の和風味。

二人は無言でフォークを運ぶ。

 

「これおいしいよ、ちょっとたべる?」

お母さんが彼の顔をのぞき込む。

彼は目をむいて、体を大きく乗り出しフォークを差し出す。

「うめー!」

「交換しようか?」

お母さんは答えも待たずお皿を入れ変えた。

2口3口、彼はむさぼるようにスパゲティを食べたい。

そのスパゲティが半分ぐらいになった時、彼はその皿を母に戻した。

お母さんは微笑んでいた。

彼は相変らずだらしない姿勢で、でも顔をぐしゃっとして、笑った。

食っていいなー、すごいなー。

キットお腹がすきすぎていたのねー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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