「青山」といえば青学のある、渋谷から表参道の間のファッショナブルなエリア。
数日前、久しぶりに南青山のギャラリーに出かけ、界隈を歩いた。
ブランドのショップとコンビニとカフェとドラッグストアーの多いこと!
半世紀近く前の「青山」を見てきた私は只々とまどうだけ。
着たい洋服なんてどこにも売ってなかった。
可愛いマフラーも、手袋も売ってなかった。
銀座に行けばあることはあったが、私の家庭で「はい」と買える代物ではなかった。
青山通りも赤阪界隈までストーンと見渡せるほど空が広く、高級スーパーと珈琲屋さんがポッンとあっただけ。
しばらくしてピエールカルダンとかマンスィングとか「ブランド」がデパートにお目見えした。
そのころ私は横浜に越して来て、元町ファッションの洗礼をどっと受けた口。アルバイトに精を出した。
情報も過多で、欲しいものがありすぎて困っているのが今の若い子たちでしょう。
どちらが幸せか答えなんてないのだが、林立するブランドショップの町の中にいて
あの「何も無かった」青山を懐かしむ私・・・
本当に必要なもの、大事にしたいものがわかるまで時間もお金もかけましたから、偉そうなことは言えない。
物を作る立場としては、難しい局面に来ているのです。
だから面白いのですが。