鎌倉市議会議員 納所てるつぐブログ

日々の議員活動でのできごとや思ったことをつづっています。

鎌倉の農業

2006年08月22日 | Weblog
今日は我が家の隣にある鎌倉青果市場で、さがみ農協の盆踊りがありました。

いつもは早朝にセリがおこなわれている場所に、やぐらが組まれ、提灯が飾り付けられて盆踊り会場に様変わりです。
農協婦人部のみなさんが揃いの浴衣で踊る風景はとてもいいものでした。

農協の方々などとお話をしましたが、最近はスーパーマーケットなどに直接卸す農家もあり、青果市場も苦しい状況が続いているとのことでした。

鎌倉の農業は都市に隣接した「近郊農業」です。
都市化が進む中、都市近郊の農業を維持していくのは大変な苦労があるようです。
国の農業政策はどうしても地方農業の振興に重きが置かれ、近郊農業への配慮がもっと欲しいとの話も伺いました。

また市民にも鎌倉の農業に対する理解が欲しいという声も聞きました。
市民の感覚は都市型市民で、完全な消費者であり、自然に対しての理解が、「いじるな、さわるな」という保全一辺倒で、維持管理する側の意見を聞いてくれないということでした。
木を1本でも切ろうものなら苦情が寄せられることもあるそうです。

また農業後継者の不在も現実の課題となっているそうです。

お話を伺い、様々な苦労の中で鎌倉の農業が維持されているということを改めて認識しました。