鎌倉市議会議員 納所てるつぐブログ

日々の議員活動でのできごとや思ったことをつづっています。

地方議会と市民参加

2006年08月03日 | Weblog
 今日は第1回全国市議会議長会研究フォーラムが行われました。
 全国の市議会議員、事務局職員、自治体職員が日比谷公会堂に集まり、「地方議会と市民参加」をテーマとした講演とパネルディスカッションに臨みました。
 鎌倉市からは自治基本問題調査特別委員会のメンバーを中心に議員、事務局職員合わせて14名が出席しました。

 基調講演はマニフェストの提言で有名な元三重県知事の北川正恭氏でした。
 「北京で一羽の蝶々が羽ばたくと、ニューヨークでハリケーンが生じる」というカオス(混沌)理論のたとえ話から、分権時代と二元代表制の地方自治体のあり方についての話がありました。

 言葉は丁寧ですが、結局は自慢話の羅列に、正直言って、眠かった。
 私は2階席で聞いていたのですが、たぶん1階席も眠そうな雰囲気だったのでしょう。
 北川氏は途中、わざと声を大きくしたりして、話していました。
 北川氏の話に出てきた、国から三重県に出向した県土部長についての話題をもっと知りたかった。どちらかというと、知事よりもこの部長さんの方が、住民参加において三重県の先進的な試みを推進した方ですから。

 パネルディスカッションは「地方議会と市民参加」をテーマに中央大教授の礒崎初仁氏をコーディネーターに4人のパネリストで行われました。

内 容としては、地方分権時代に行政が変わるのなら、議会も変わらなければならない。そこにどう市民が参加していくのかという視点から議論が展開されました。

 パネリストの1人、三重県四日市市議会議長が四日市市の議会改革と市民参加の取り組み、そして議員提案による市民自治基本条例制定についての経過を紹介してくれました。
 しかし、それについてパネリストの1人でNPO法制定に取り組んだ金沢大・大学院教授の女性が、的外れの批判を展開したため、会場の空気がスーっと引いていくのがわかりました。
 四日市の議長さんが上手に反論したところ、会場からは声援と拍手がおこりました。
 会場の議員さんたちは、この教授の「上からの物言い」にカチンと来ていたのでしょう。見ていて、ちょっと笑ってしまいました。
 この教授は論点が市民よりもNPO中心でなければダメといったものでしたので、会場全体の理解を得るのは難しいようでした。

 先日、札幌で行われた全国都市問題会議は市長会主催でしたので、行政側の視点でしたが、今日は、市議会議長会主催でしたので、議会側の視点で展開されておりました。
 おかげさまで両方の視点での考え方が比較できました。
 来年の研究フォーラムは10月に、熊本市で行われるそうです。