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☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『座頭市』(2003)

2013年11月16日 | 邦画(1990年以降)
『座頭市』(2003)

北野武監督、北野武さん(座頭市)、浅野忠信さん(服部源之助)、橘大五郎さん(おせい)出演。



【STORY】
時代劇史上に残る名作シリーズ「座頭市」を、世界的人気を誇る北野武監督が大胆にリメイク。町を牛耳る悪党を相手に大暴れする盲目のヒーローの姿を描いた痛快アクション。(Movie Walkerより抜粋)


【感想レビュー】
お、面白かった~!!!

うおぉぉ~
テンションが思わず上がります

始めは、あれ?いつもよりもシリアス…?真面目な感じ…?とちょっと淋しくなりましたが、心地良く裏切られました

シリアスなシーン、スタイリッシュな殺陣のシーン、コントシーン、芸術的なシーン、が幾層にも重ねられて、すっかり虜です

浅野さんの武士っぷり、凛々しかったなぁ

夏川結衣さん、ゾクゾクする美しさでした

監督の座頭市、格好良かったです…


所々、タップダンスのシーンやリズムが効いたシーンがあるのですが、そのスタイリッシュな差し込み方が素敵過ぎます

そしてラスト、座頭市を除くみんなで踊るダンスシーンは、日本独特のリズムをタップダンスで表現するという視覚的な融合が…!!

フィナーレに向かって、純粋に高揚させてくれるエンターテイメントな作品でした

本家本元の『座頭市』も観なければ!

『愛の記念に』(1983)

2013年11月14日 | 西洋/中東/アジア/他(クラシック)
『愛の記念に』(1983)

モーリス・ピアラ監督、サンドリーヌ・ボネールさん、エヴリーヌ・ケールさん、ドミニク・ベズネアールさん、モーリス・ピアラさん、アンヌ=ソフィー・マイエさん、マイテ・マイエさん、クリストフ・オダンさん、ジャン=ルー・ラジョさん、シール・ボワタールさん、シリル・コラールさん出演。


【STORY】
日本で公開された初めてのピアラ作品。キャスティングを担当していた名スカウト、ドミニク・ベズネアール(本作で兄役も演じている)によって見出された新人女優サンドリーヌ・ボネールは、他の候補者を押しのけヒロイン役に抜擢され、その天才少女ぶりを発揮。また、ピアラ自身が監督・脚本のみならず、厳しくも愛情深い父親役を演じている。
シュザンヌは15歳。リュックという恋人がいるものの、他の男たちとも奔放に付き合っている。 毎晩のように男友達と連れ立って遊び歩く彼女は、家族にとっては疎ましい存在だ。 ある夜遅くに帰宅したところを父親と鉢合わせたシュザンヌ。しかし、そこで初めて2人は一対一で向き合い話をしたことで、 いつになく親しみを感じ合ったのだった。(公式サイトより)

【感想レビュー】@theater
ラスト、どんどん作品のテンションが昇って行く様は圧巻でした!!

パーセルの“ザ・コールド・ソング”の調べに乗って…

この曲、好きなのです

和声の一つ一つの変化と共に、狂おしく緊張していき、昇っていく感じ、そしてふと溶けて、救われる感じ、本当にたまらないです


そして!シュザンヌの魔性ぶり、生々しかったです。

何か実際に、男性を翻弄するかどうかは別にして、女性の中にある本質的な性とと言うか…、本能にも思えて怖かったです…

でもそれは、自分が“どうでもいい”と思っている男性、そして自分の身体しか見ていないような男性に向けて、強烈に発揮される女性性…のような

家族の中で起きる、ヒステリックなシーンは、誇張された表現が面白かったです

父役が、監督なんですね。
ラストの方で、いきなり帰ってきて、言葉でメチャクチャにするシーン、凄かったです。
えぇっ、ここからそんなエピソード入れるの…⁈っと。
それで、バタバタとラストに向かうのですが、まだまだ息をつかせてはくれません。…えっ⁈…ってなるシュールさが残されてます

でも何もかも、パーセルの調べに乗って、浄化されて、作品が昇華されて行くようで不思議です


今回、ピアラ特集の4本を幸せな事にすべて観れました
こういう見方は違うのかもしれませんが、『愛の記念に』→『ポリス』を観た事で、その後の作品である『悪魔の陽の下に』がより分かったというか、しっくりきたように思います。

心の中に巣食う悪しき側面…。
悪魔…。
罪深さと懺悔…。

真の安らぎとは…?



やっぱり監督作品特集は、同じ監督の作品が何本か観られるので、偏った印象を持たずにいられるのが魅力です



『ポリス』(1985)

2013年11月13日 | 西洋/中東/アジア/他(クラシック)
『ポリス』(1985)

モーリス・ピアラ監督、ジェラール・ドパルデューさん、ソフィー・マルソーさん、リシャール・アンコニナさん、パスカル・ロカールさん、サンドリーヌ・ボネールさん、ジャック・マトゥさん、ヤン・デデさん出演。


【STORY】
マンジャンは麻薬捜査担当の警察だ。アラブ人の麻薬取引捜査のなかで、若い女性ノリアと出会う。マンジャンはしつこく尋問するが、ノリアは罪を認めない。その後、仮釈放されたノリアとマンジャンは偶然にも再会する。マンジャンは妻に先立たれた寡夫だ。「恋愛など馬鹿げている」と言いながらも、彼は次第にノリアに惹かれていく……。
フランス本国では183万人を超える動員を記録したピアラ最大のヒット作。原案・共同脚本は『ロマンスX』の監督で知られるカトリーヌ・ブレイヤ。81年に公開された『ラ・ブーム』が驚異の大ヒットとなり一躍国民的アイドルとなったソフィー・マルソーは、ドパルデューの希望により本作への出演が決定、本作を機にアイドルを完全脱皮した。(公式サイトより)

【感想レビュー】@theater
面白かったです

台詞が多くて速くて、字幕を追うのがちょっと大変でしたが、その分、テンポが良くて次々と軽快に展開していくのが心地良かったです

麻薬の密売人の一味、警察、弁護士といった登場人物達がゴチャゴチャ沢山出てきますが、本当の悪党はだれだっ⁈ってなっていくのが楽しかったです

ジェラール・ドパルデューさん、『悪魔の陽の下に』と全然っ全然っ違って、凄かったです

今回観た4本の中で、一番の娯楽映画だったかなぁと思います


『天使の涙』(1996)

2013年11月13日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『天使の涙』(1996)

ウォン・カーウァイ監督、レオン・ライさん(Wong Chi-Ming/Killer)、ミシェル・リーさん(The Killer's Agent)、金城武さん(モウ)出演。


【STORY】
殺し屋、美人エージェント、奇抜なスタイルの金髪女などの個性的なキャラのエピソードが、香港を街を舞台にからみあうウォン・カーウェイ監督の人間ドラマ。
もともとは『恋する惑星』の一部として考えられたストーリーであったが、独立した作品として製作された。主な舞台は、九龍の觀塘や尖沙咀などである。

【感想レビュー】
なんとなしに、ウォン・カーウェイ監督のテイストが分かってきて、観始めた時に、そこにテンションを合わせていくように観るのですが…

プロモーションビデオを観ているような感じでした。

気怠くて排他的な世界観

面白い画の数々
(豚をマッサージするシュールな画は凄かった!!!)

音楽も合間って、ボーッとずっと観ていたい感じでした
(こう、ウイスキーとかちびちび舐めながら…

『恋する惑星』とは、独立した関係にありながら相互にその要素があって、楽しみながら観れました。

金城武さんが、キュートでした

『ブエノスアイレス 摂氏零度』(1999)

2013年11月13日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『ブエノスアイレス 摂氏零度』(1999)

クアン・プンリョン監督、アモス・リー 監督、レスリー・チャンさん、トニー・レオンさん、チャン・チェンさん、 ウォン・カーウァイさん、シャーリー・クァンさん出演。

【STORY】
ウォン・カーウァイ監督が2人の青年の刹那的な愛をレスリー・チャン&トニー・レオン共演で描き、日本でも多くのファンを生んだヒット作「ブエノスアイレス」(1997)の舞台裏を捉えたメイキングドキュメンタリー。
アルゼンチンでの撮影風景や撮影当時のオフショット、スタッフやキャストのインタビューといった貴重な映像が満載。さらに本編とは異なるもうひとつの結末など、未公開シーンも多数収録されている。


【感想レビュー】
観始めて、あぁ、本篇でもこの音楽が好きだったなぁ~と思いました

初めはブエノスアイレスが舞台である事や主要俳優しか決まっていないようなところから、色々な構想が試行錯誤の中で生まれて、試して、苦悩して形にして行った様が、リアルに伝わってきました。

自国でも、終わりの見えない撮影という状況は辛そうなのに、遠く離れたブエノスアイレスでは…トニーさん、脱走したくなったって仰っておられましたけど、そ、それはそうかも…ですね。

こういう撮影の裏側のこぼれ話しは面白いです

映画が生ものである事を強く感じます