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☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『ワルキューレ』(2008)

2014年05月28日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『ワルキューレ』(2008)

監督:ブライアン・シンガー
クラウス・フォン・シュタウフェンベルグ大佐:トム・クルーズ
ヘニング・フォン・トレスコウ少将 :ケネス・ブラナー
オルブリヒト将軍:ビル・ナイ
フロム将軍:トム・ウィルキンソン

【作品概要】
トム・クルーズが祖国を愛するがゆえに、独裁者ヒトラーの暗殺を企てた実在の人物、シュタウフェンベルク大佐に扮した歴史ドラマ。
北アフリカ戦線でシュタウフェンベルク大佐は、連合軍の爆撃を受け、重傷を負う。
左目、右手、左手の薬指と小指を失った彼は、ベルリンに戻るとレジスタンスに加わった。


【感想レビュー】
“ワルキューレ”とタイトルに付いている三作品を見比べてみようと思いたち…まずは一作目。トム・クルーズ主演の『ワルキューレ』から。
舞台はドイツの敗戦が色濃くなったきた第二次世界大戦末期。
相当に予算がかかっていそうなシーンが盛りだくさん
空撮シーンのバリエーションの豊富さは、緊迫したシーンの合間のちょっとした息抜きになりました。
隙のない映像の綺麗さも印象的です。
ナチス・ドイツの将校達の軍服姿の撮り方に、何か少しナルシスト的な感じもしつつ…。
たまらない緊迫感を呑み込むかのような喫煙シーンの多さに、クーデターを起こす彼らの緊張感が伝わってきます。
映画全体としては、この暗殺計画を丁寧に描いた印象です。

けれども、アメリカ人のトム・クルーズがドイツ人を演じる事、さらに英語でドイツ人を演じる事に、なんだかなぁ…な感も否めなかった…。
トム・クルーズが演じているからなのかは分からないけれども、シュタウフェンベルク大佐もちょっとナルシスト気味に描かれているかなぁ…と思いました。

クーデターは狭義的には失敗。失敗してしまうと、うまく事が運ばなかった様々な要素を虚しく感じ、こんなあっけない計画だったのかと稚拙にさえ思えてきてしまうから哀しい…。でも、広義的には、軍内部のレジスタンスに大きな意味があったし、事実、彼はドイツの英雄になったのである。

この作品でのシュタウフェンベルク大佐の最期の言葉は、『ドイツよ 永遠なれ!』。

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