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☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『神々のたそがれ』(2013)

2015年10月02日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『神々のたそがれ』(2013)

【作品概要】
2013年/ロシア/177分/モノクロ/ヴィスタサイズ/DCP
監督・脚本:アレクセイ・ゲルマン/原作:ストルガツキー兄弟「神様はつらい」
出演:レオニード・ヤルモルニク、アレクサンドル・チュトゥコ、ユーリー・アレクセーヴィッチ・ツリーロ
とある惑星の都市アルカナル。地球から800年ほど文明が遅れたこの地に、地球から科学者や歴史家らからなる調査団が派遣される。彼らは神のような存在として惑星の人々から崇められるが、政治に介入することは許されず、ただ権力者たちの蛮行と殺戮を傍観するのみであった…。圧倒的なエネルギーと混沌に満ちたゲルマン監督不朽不滅の遺作。(ユーロスペースHPより)

【感想レビュー】@theater
黒沢監督特集と同日に階下のユーロスペースで観賞しました

短編映画(寝てしまったが…!)をいれて同日5本目ということもあってヘロヘロ…。これから3時間か…。

これでもか、これでもかの無秩序な世界がどこまでも続き、映画を楽しむというような生易しいものではなく、耐える堪えるの連続であった…
ひたすらの忍耐を強いられました。

モノクロ…ちょっとセピア色みたいな感じで、これがカラーだったらもっとグッタリだったかもしれない…。でも、色の無い、救いようのない無秩序で野蛮な世界。
唾、汗、目くそ鼻くそ、糞、尿、垢まみれ…。妬み、嫉み、媚び、諂い、卑屈さ…。
人間のありとあらゆる負の産物で容赦なく埋め尽くされた世界。
そして泥だらけの往来でさらに汚れて…

…これを!3時間…‼‼


叡智は軽んじられ、蛮行が横行する。
…ん?これ、現在の地球でもある事だよなぁ。吐き捨てても吐き捨ててもこみ上げてくる唾は、もはや地球の人間世界の膿かも…

『神々のたそがれ』というタイトルからワーグナーの『ニーベルングの指環』の『神々の黄昏』を彷彿とさせるものがあります…。ダンテの『神曲』などにも繋がるものがあったり…。F.リストを弾いていく上でもこの辺りの文献を読まねば~
と決意したのであった。

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