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『長屋紳士録』(1947)

2014年03月20日 | 邦画(クラシック)
『長屋紳士録』(1947)

監督:小津安二郎
おたね:飯田蝶子
幸平:青木放屁
為吉:河村黎吉
田代:笠智衆


【作品概要】
1946年2月、日本に帰国した小津は1年の休養ののち、本作を撮ることになった。なじみの松竹専属俳優による東京下町を舞台にした人情劇ということで、戦前と変わらないという評もあったが、遠景に見える焼け野原や上野の戦災孤児を登場させたりと小津なりに当時のリアリティを出している(Wikipediaより)。東京の焼け跡に復興の家がぼつぼつ建ちはじめ、昔なじみの顔もそろってきた。数年前夫を失い続いて一子をも失ったおたねは、たった一人で昔通りの荒物屋を開いている。ある日彼女の家の裏に住む占見登竜堂先生は一見戦災孤児のような少年幸平を拾ってきた…(Movie Walkerより)。
【感想レビュー】
久しぶりの小津映画です
72分の作品とは思えない充実な内容でした。

焼け野原を背景に、今日も明日も逞しくなびく洗濯物。

おたねおばさんの超絶早口!
子どもに向かって、『シッ!』って言ったり、『メッ!』って言う時のおたねおばさんの…顔…
(こわいょ…)

海辺で一目散に立ち去るおたねおばさん!しかし猛追にあうおたねばさん…!画面をいっぱいに使って、ジクザグに砂浜を小走りに行くシーンがたまらなく面白かったです。おたねおばさんが数カットあって左斜め、右斜め、下から上~っなどと行くのに対して、少年はひたすら真っ直ぐに追いかけて来ます。そのひた向きさがいじらしくて…。子どもが多くを話さないところも良かったです。

そしてそして、笠智衆さんのキラキラ感にときめいてしまったっ
何だかとっても男性を感じる存在感でした

『長屋紳士録』のDVDをお貸しくださった映画を愛するお仲間に、感謝しつつ…。ありがとうございました

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