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九州国立博物館で開催中の特別展
藤原道長「御堂関白記」ユネスコ世界記憶遺産登録記念
『華麗なる宮廷文化 近衛家の国宝 京都・陽明文庫展』の感想レポートです。
※当ブログは、九州国立博物館の第30回「ぶろぐるぽ」にエントリーしています。
展示写真は、九州国立博物館より提供いただきました。
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近衛家は、
「この世をば我が世とぞ思ふ望月の 欠けたることもなしと思へば」と詠った
藤原道長で知られる藤原氏の嫡流です。
今回の特別展のメインは何といっても
藤原道長による直筆日記「御堂関白記」でしょう
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第二章 千年の記憶 のコーナーにたっぷりとしたスペースをとって展示されています。
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まずは第二章の入口で
「御堂関白記」に関する予習ができます。
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会場はゆったり広いです。
私が訪ねた4月19日(土)の午前中は
比較的、観覧の方が多くなかったためじっくりゆっくり鑑賞できました。
藤原道長が向き合って触れた紙や文字と
1000年以上の時を経て対峙できるのは
なんとも不思議な気がします。
↓クリックで拡大します。
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国宝「御堂関白記」<長保二年上巻> 平安時代 長保2年(1000年)
↓クリックで拡大します。
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同じく国宝「御堂関白記」<長保二年上巻> 平安時代 長保2年(1000年)
長保2年2月25日、
道長の長女・彰子が一条天皇の中宮になった(=立后)記述があります。
同じく会場で展示されていた
国宝「御堂関白記」<寛弘六年下巻> 平安時代 寛弘6年(1009年)には
彰子が一条天皇の皇子・敦良親王(あつながしんのう=のちの後朱雀天皇)を出産した記述もありました。
大きく“男皇子降誕”と書かれていて、道長の喜びが伝わってくるようでした。
御朱雀天皇といえば・・・
今回の特別展では、第三章 書の至宝 にて
重要文化財「後朱雀天皇宸翰消息」も展示されているので
併せて鑑賞できます。
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また、国宝「御堂関白記」<寛弘四年下巻> 平安時代 寛弘4年(1007年)には
道長が金峯山(きんぷせん)を参詣し、経筒(きょうづつ)を埋納したことが記されています。
今回の特別展では、その経筒の模造品が展示されています。
(原品は最も古い経筒として国宝に指定されています。)
↓クリックで拡大します。
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金銅藤原道長経筒(模造)
よく見ると道長の名前も刻まれているので、こちらも必見。
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経筒を埋めた記述が残っていることと実際の経筒が発見されていることは貴重です。
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大阪 和泉市久保惣記念美術館が所蔵されている
重要文化財「駒競行幸絵巻(こまくらべぎょうこうえまき)」(部分) 鎌倉時代 13~14世紀 が
九州国立博物館で期間限定で展示されるそうです。
【展示期間:7月15日(火)~7月27日(日)】
「駒競行幸絵巻」の舞台は、藤原道長の嫡男・頼通の邸宅である高陽院(かやのいん)。
彰子、後一条天皇、東宮である敦良親王(あつながしんのう=のちの後朱雀天皇)による
行幸啓(ぎょうこうけい)が華やかに描かれている絵巻だとか。
こちらの展示も楽しみです。
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