私のささやかな日常。
2月17日(土)のこと。
鴻臚館跡展示館の裏側にある芝生広場にて開催された
福岡市博物館主催のワークショップ
「幻のシロップをつくろう あまづらブンブン」に参加しました。
あまづらとは![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_2.gif)
夏ヅタの樹液を煮つめて作った日本独自の甘味料です。
『枕草子』「あてなるもの(=高貴なもの)」に登場することでも有名。
削り氷(けずりひ)に甘葛(あまづら)入れて、あたらしき鋺(かなまり)に入れたる。
(削り氷に甘葛(あまづら)を入れて、新しい金属製の碗に入れてあるの。)
※「新編日本古典文学全集18 枕草子」小学館発行 より
削った氷…現代でいうところのかき氷に甘葛(あまづら)をかけて
新しい金属製の碗に入れてあるのを高貴なもののひとつとして、
清少納言は挙げています。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
1、夏ヅタを用意します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/b5/928d5a73025cda16f5995bff35365bd2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/18/44bde1f965b9ea84cbf1be43a8403d2d.jpg)
福岡市博物館さんが用意してくださった夏ヅタ。
切り口から樹液がこぼれないよう、ビニール袋がかけてありました。
2、切った夏ヅタにロープを通してブンブン振り回します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/1b/7523c7eac674860c93c8a847803c7fb8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/72/24a2c597a4f1426635534d977945bdcb.jpg)
遠心力を利用して樹液をとりだします。
40回ほどまわすと良いようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/74/fbca510d84a69910e00a88c87240be08.jpg)
袋にたまった樹液。
参加者さん達とひたすらブンブンまわしていました。
ちなみに古代は切り口からフーフーと息を吹きかけて
樹液をとりだしていただろうと考えられています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/ff/65e98308b5b67aa5148cb002620fd933.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/f1/975887b681b93c142001fdf2ae60805f.jpg)
この方法だとなかなか思うようにとれませんでした。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
3、採取した樹液をガーゼで濾してさらにろ紙で濾します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/ed/638fb7a0fdab478a7db7aa71b959da64.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/40/84f2c84edfc0972e1e4cd82fc6b2ab32.jpg)
4、樹液を1時間ほど煮つめます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/fb/68f652f5614b02e7c26ff23996ebc348.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/0d/f05cfab4acff053a926c4ad9c1072440.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/ee/b0fda98b30b6d79e1dc3a520cdb1300c.jpg)
最初は透明だった樹液が加熱するうちに
飴色に変化していきます。
煎じる前の樹液は「みせん」と呼ばれます。
時間とともに糖度がアップ!
優しくまろやかな香りも漂います。
少し粘りもでてきます。
煮つめることで樹液は10分の1近くに量が減ってしまうのでした。
私はさつまいもを煮た時の香りに似てると思いました。
甘葛(あまづら)の完成です!!
各自マドラーですくって試食タイム。
お味のほうはすごくおいしかったです!
個人的には京都の幽霊子育て飴に風味が似ていると思いました。
何度でも舐めたくなります![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_pink.gif)
今回、奈良女子大学の前川佳代先生のもとであまづら作りをしました。
とても楽しかったです。
ありがとうございました!!
メモ。
・あまづら作りは冬が適しているそうです。
寒さで凍らないよう夏ヅタの糖度が増すため。
(冬の野菜が甘くなるのと同じ原理です)
・古代、あまづらは税として北は出羽から南は九州まで作られ都と大宰府に納められていたそうです。
・あまづらはすぐにカビが生えたり腐ったりせずに日持ちするそうです。
・遣唐使はあまづらを中国に献上していました。
遣唐使が海を渡る前に滞在した鴻臚館・・・
そんな鴻臚館跡であまづらを作ることができて光栄でした。
web拍手ボタン
☆チェック!:Amazon/源氏物語の関連本![](http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=kakitutei-22&l=ur2&o=9)
2月17日(土)のこと。
鴻臚館跡展示館の裏側にある芝生広場にて開催された
福岡市博物館主催のワークショップ
「幻のシロップをつくろう あまづらブンブン」に参加しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cherry_red.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_2.gif)
夏ヅタの樹液を煮つめて作った日本独自の甘味料です。
『枕草子』「あてなるもの(=高貴なもの)」に登場することでも有名。
削り氷(けずりひ)に甘葛(あまづら)入れて、あたらしき鋺(かなまり)に入れたる。
(削り氷に甘葛(あまづら)を入れて、新しい金属製の碗に入れてあるの。)
※「新編日本古典文学全集18 枕草子」小学館発行 より
削った氷…現代でいうところのかき氷に甘葛(あまづら)をかけて
新しい金属製の碗に入れてあるのを高貴なもののひとつとして、
清少納言は挙げています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
1、夏ヅタを用意します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/b5/928d5a73025cda16f5995bff35365bd2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/18/44bde1f965b9ea84cbf1be43a8403d2d.jpg)
福岡市博物館さんが用意してくださった夏ヅタ。
切り口から樹液がこぼれないよう、ビニール袋がかけてありました。
2、切った夏ヅタにロープを通してブンブン振り回します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/1b/7523c7eac674860c93c8a847803c7fb8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/72/24a2c597a4f1426635534d977945bdcb.jpg)
遠心力を利用して樹液をとりだします。
40回ほどまわすと良いようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/74/fbca510d84a69910e00a88c87240be08.jpg)
袋にたまった樹液。
参加者さん達とひたすらブンブンまわしていました。
ちなみに古代は切り口からフーフーと息を吹きかけて
樹液をとりだしていただろうと考えられています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/ff/65e98308b5b67aa5148cb002620fd933.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/f1/975887b681b93c142001fdf2ae60805f.jpg)
この方法だとなかなか思うようにとれませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
3、採取した樹液をガーゼで濾してさらにろ紙で濾します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/ed/638fb7a0fdab478a7db7aa71b959da64.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/40/84f2c84edfc0972e1e4cd82fc6b2ab32.jpg)
4、樹液を1時間ほど煮つめます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/fb/68f652f5614b02e7c26ff23996ebc348.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/0d/f05cfab4acff053a926c4ad9c1072440.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/ee/b0fda98b30b6d79e1dc3a520cdb1300c.jpg)
最初は透明だった樹液が加熱するうちに
飴色に変化していきます。
煎じる前の樹液は「みせん」と呼ばれます。
時間とともに糖度がアップ!
優しくまろやかな香りも漂います。
少し粘りもでてきます。
煮つめることで樹液は10分の1近くに量が減ってしまうのでした。
私はさつまいもを煮た時の香りに似てると思いました。
甘葛(あまづら)の完成です!!
各自マドラーですくって試食タイム。
お味のほうはすごくおいしかったです!
個人的には京都の幽霊子育て飴に風味が似ていると思いました。
何度でも舐めたくなります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_pink.gif)
今回、奈良女子大学の前川佳代先生のもとであまづら作りをしました。
とても楽しかったです。
ありがとうございました!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cherry_blue.gif)
・あまづら作りは冬が適しているそうです。
寒さで凍らないよう夏ヅタの糖度が増すため。
(冬の野菜が甘くなるのと同じ原理です)
・古代、あまづらは税として北は出羽から南は九州まで作られ都と大宰府に納められていたそうです。
・あまづらはすぐにカビが生えたり腐ったりせずに日持ちするそうです。
・遣唐使はあまづらを中国に献上していました。
遣唐使が海を渡る前に滞在した鴻臚館・・・
そんな鴻臚館跡であまづらを作ることができて光栄でした。
☆チェック!:Amazon/源氏物語の関連本