晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
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【鑑賞】 アニメDVD「紫式部 源氏物語」(監督:杉井ギサブロー)を見ました♪(感想・ネタばれあり)

2014年06月05日 | 日記
 私のささやかな日常。

2014年5月30日に発売された
アニメ映画「紫式部 源氏物語 [DVD]」を自宅で鑑賞しました。

 


この作品は1987年に映画館で
公開されたのだそうですが、
私はDVD化によって初めて見たのでした。

DVDが届くのを心待ちにしていました。

はっきり言って、
ご家族そろってで見るようなDVDではありません。

小学生に見せるのはまだ早いかも??



以下、ネタばれを含む感想です。
ご注意くださいね。













<感想>

『源氏物語』54帖のうち、
夕顔との出会いから須磨へ流される前夜までが
描かれている作品です。

耳に赤いピアスをつけ長い黒髪をなびかせた光源氏って・・・
と最初は驚きましたが、すぐに馴染むことができました。

光源氏と夕顔との逢瀬から始まるので
『源氏物語』全体のあらすじや内容を知らない方が
初めてご覧になった場合、理解しづらいかもしれません。

原作の『源氏物語』にはないエピソードや会話が
たくさん織り込まれています。

全体として、
ストーリー構成が凝っていてよくまとまっている印象を受けました。
こういう視点から来るのか・・・!とおもしろく思いました。

ラストの数分間をどう解釈するかで
作品全体の受け止め方が変わるような気がします。

光源氏にとって紫の上と過ごした一夜にどんな心境の変化があったのか。

紫の上から得たやすらぎによって
光源氏の 母親像に固執した心が解放されたのか。

六条御息所を彷彿とさせる薄い衣は
この先、六条御息所の霊が光源氏を
ずっと脅かす存在になるということを示しているのか。

光源氏が平安京を高い位置から見下ろしていた構図は
大内裏がある北側を背にして南を見た風景でした。
これは、のちに光源氏が「准太上天皇」となることをしめしているのか。

いろんな解釈ができますね。

私はこのアニメの世界観、好きです~。
また繰り返しDVDを見たら、発見がありそうです。

装束のしわやたわみ、影など
身体の動きによる微妙な袖や裾の変化にも注目!
美しい作画でした。


 
 紫式部 源氏物語 [DVD]


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