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朝鮮王朝入門・初期朝鮮・李氏朝鮮・六龍が飛ぶ・龍の涙・大王世宗・根が深い木

2018年11月04日 | ドラマ
初期朝鮮王朝「超入門」です。自分の頭の整理の為に書いています。

1、朝鮮王朝を建国したのは李成桂(りせいけい、イ・ソンゲ)で、それは1392年、日本で言えば室町幕府の成立から60年ほど後である。滅亡は日韓併合の1910年である。

2、朝鮮王朝の基礎を作ったのは李成桂の五男のイ・バンウォン(李芳遠)であり、彼は三代目の王である。

解説
初代のイソンゲという人は、もともとは高麗王朝の将軍で、李氏朝鮮の建国に関してはかなりの「ためらい」も持っていました。建国後は政治の権力そのものは腹心のチョンドジョンが握っていました。彼は決して「ぎらぎらした権力の権化」などではなく、そもそも真面目な学者でありました。王は権威の象徴として君臨し、政治そのものは優秀な宰相が行うべきというのが彼の考えでした。
そこで、王権の強化によって支配すべきとするイ・バンウォンらと対立が起こります。イ・バンウォンは父を軟禁し、皇太子(後継の王、世子)に決まっていた異母弟の八男を惨殺、チョンドジョンらも粛清して、王権を奪取します。王には兄である次男をつけ、その後自分自身が王になりました。

3、イ・バンウォンは次々と外戚(妻の親族)や功臣(有力家臣)を殺し、王権を固める。そして三男イドを四代目の王として即位させた。

4、この4代目の王がイド世宗であり、ハングルのもとを作った人物である。

5、朝鮮には「朝鮮王朝実録」という書物があり、朝鮮王朝のことは「そこそこ正確に」把握することができる。

この時代(朝鮮建国時)を描いた作品としては以下のものがあります。

・龍の涙・・・朝鮮王朝実録に基づいており、かなり写実的。正確に歴史を反映しようとする意図がある。180話以上あって非常に長い。
・大王世宗・・・歴史の流れはそこそこ正しく描いているが、人物のキャラ設定は「ほぼフィクション」である。全ての人物を「立派に」描き過ぎている。
・根が深い木・・・世宗のハングル創生にまつわるミステリーもの。ただし「王権か宰相か」という問題を巡っては、かなりシリアスなセリフが多く登場して、おもしろい。
・六龍が飛ぶ・・・朝鮮建国時の、宰相チョンドジョンと王の五男イ・バンウォンの「親交と決裂、そして戦い」を描く。基本フィクションである。ただし大きな歴史の流れはおさえている。



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