散文的で抒情的な、わたくしの意見

大河ドラマ、歴史小説、戦国時代のお話が中心です。

岡田版「白い巨塔」・文句ばっかりを書く

2019年05月25日 | 白い巨塔
なんやかんや言っても「観ている」わけで、面白いとは思います。前回はやや文句を抑制したので、今回は文句だけを書きます。
「期待しているので文句が多くなる」わけです。

1、音楽が悪い

フジ版に比べてあまりに重厚さがない。

2、岡田くん、嫌いじゃないが背が低い。

柳原との会話など見ていると、上司なんだけど背が低いから、子どもが突っ張っている感じを受けます。いい顔なんですけどね。背が低い。

3、いくらなんでも里見の設定がひどい

今回は手術後の触診もできるという設定です。もともと自分の患者なんだから、もっと積極的に生検とかすべきと思えてしまいます。設定が変ということです。絶対里見には治療させないという雰囲気はありません。やればできるという設定でしないとなると、彼の無能さが際立ちます。

ただ生検をしろと柳原に言っているだけで動かないわけです。里見が完全に閉め出されているのなら分かりますが、そういう設定にしないから変なことになります。完全に閉め出さないのはコンプライアンス上の理由でしょう。現実の医療現場から文句が出る。

つまりこの設定では「ミスの多くは里見にある」と見えてしまうのです。里見は外科の治療現場から締め出してくれないと、そういう疑問が湧いて来てしまいます。

4、柳原の設定もひどい

そんなに財前の圧迫は受けていない感じがします。ちびっこ財前に脅されてはいますが、岡田くんなのでさほど怖くない。しかも肝臓に問題があることは術前から予想している。となるとなぜ動かないという疑問が湧きます。目の前の佐々木さんは瀕死状態なわけです。そういう異常状態なら「検査ぐらい」してもいいわけです。他の医局員がそれを完全阻止するという雰囲気もありません。里見准教授という後ろ盾もいます。里見からは生検検査の催促すらある。それを検査もしないで結局死なせる。ICUに入った段階で血液検査の結果に、ICUの医者が驚く。そんなになるまで検査しないとは。しかも財前は不在なのに。

この設定だと、財前より、柳原の責任のほうがずっと重く見えます。つまり脚本が悪いということです。柳原は頑張ったのだが、徹底して阻止されたとしてくれないと。

5、寺尾さんの東教授もひどい

こぎたないわけです。品もない。それがハンサムで清潔感のある岡田くんに向かって「品がない」と言う。お前がいうかという感じです。寺尾さんではなく、これも演出の問題。
手術の途中で気分が悪くなり、手元が狂い、血を目に浴びる。が、そのまま呆然とした寺尾さんは放置状態。ありえない。感染症はどうなる。リアリティがなさすぎる。

6、なんで大河内に岸部さん

違うだろという感じです。鵜飼が岸部さん。大河内が寺尾さん。東が松重さんかな。キャスティングが変です。

7,女性陣について

沢尻エリカ、黒木瞳より「愛人感」では勝っている。
高島礼子、高畑さんのほうがうまい。うまいというか合っている。
浅田美代子、特に意見はない。年取っても頑張っているなあ。
夏帆、財前の妻。若村麻由美が苦手で夏帆が好きなので、個人的にはいいが、お人形さんみたいだ。
ミムラ、看護師、別に文句はないが、西田尚美さんが大好きなので、、、。
東教授の娘、、島田陽子、矢田亜希子ときて、なんだろな、可愛くない。
市川実日子、、唯一の女性教授。原作から設定を変更。女性視点で男性社会をぶった斬るのかと思ったら腰くだけで、結構腹黒い。まあ原作がそうなんだろうが、女性にした設定意図がわからん。女性教授と市川さんをドラマに登場させることが目的になっているように感じる。
岸本加世子、、役に合っている。

8,小林薫と松重さん

鵜飼教授、、、なんかちょっといい人に見える。いつもの松重さんだ。伊武さんの演技がえげつなかったから、故意にキャラを変えているのかな。
財前の義理の父、、、これまた西田さんの演技がえげつなかった。小林さんは何やってもうまい。

9,椎名桔平

非常に好きな役者さん。でも最近、こういう権力志向の役が多い。もっといろんな役をやっていただきたい。

10、過失で死にゆく患者・柳葉敏郎

大河内教授でもできる人なのに、患者役とは豪勢な使い方。死にゆく演技がうまい。ギバちゃんはやはり存在感がある。

まとめ

辻褄が合わない演出が多い。役者はそれなりに頑張っている。脚本・設定・演出がいけない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿