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散文的で抒情的な、わたくしの意見

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道徳教育とツルの恩返し

2018年08月12日 | ドラマ
最初に書いておきますが「くだらない話」です。オチ話みたいなもんです。

学生時代に道徳教育のシンポジウムというのか「道徳教育を考える会」みたいのに一回だけ参加したことがあります。

模擬授業の教材が「鶴の恩返し」でした。

「おじいさん、おばあさんは、見るなというツルとの約束を破ったから不幸になった」というのです。

約束は守ろう、とかいうことになっていました。

僕は「マジか」と思い、笑いをこらえるのが大変で、周りをみたのですが、意外にも真剣な顔をしている学生も少なくありませんでした。むろん一部は僕と同じように笑いをこらえて奇妙な顔をしていました。

意見交換では戦闘的に否定をしました。昔ばなしというのは禁止事項があり、その禁止を破ることで展開する。ほぼ全てがそういう構造になっている。道徳の教材としてまったくふさわしくない。そもそもこの話の原型では、娘であるツルが衰弱していくから「覗いた」のである。おじいさん、おばあさんに何の非があるのか。心配して覗いたらツルが去ってしまった。むしろ被害者ではないか。

この話を教材にしようと発想すること自体、道徳教育を深く考えていない証拠である、まあよくは覚えていませんが、僕はまだ若かったので、とにかく全否定をしました。

それ以来、道徳教育というものを真剣に「人と議論した」ことはありません。「真面目で頭の固い先生たち」が何を考えているのか理解できず「だめだこりゃ」と思っていたのです。

考えてみれば、僕のそのような「不遜な態度」もまた「だめだこりゃ」でした。

でも考えてみると、小学校時代の「道徳の時間」とか、意外と影響力があったなと思うこともあるのです。

小学校の時、「日本人は音をたてて食べ物を食べるから、西洋人から馬鹿にされる」というビデオを見たのです。

これ、意外すぎるほどの影響力がありました。

それ以来、僕は「そばをすする」ことができないのです。音がたつからです。今もできません。これがこの話のくだらないオチです。


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