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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

井上・万理華の魅力を生かせなかった乃木坂、新センター齋藤飛鳥で華やかな外向きの物語を [07Jun16]

2016-06-07 03:00:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

06月07日(火) 14枚目発売記念スペシャルプレゼントAコース「サイン会」 in 都内某所。メンバー1人が参加者5名の私物にサイン。乃木坂公式サイトの関連記事

06月08日(水) 深川麻衣の1stソロ写真集『ずっと、そばにいたい』のお渡し会が、福家書店新宿サブナード店にて開催(18:00~)。申し込み期間は、5月15日(日)10:00~5月18日(水)22:00。乃木坂公式サイトの関連記事

06月09日(木) 深川麻衣の1stソロ写真集『ずっと、そばにいたい』が幻冬舎から発売。乃木坂公式サイトの関連記事

06月09日(木) 19 : 25 ~ 19: 54 [地デ] NHK Eテレ『オトナヘノベル』。今回のテーマは「お父さんにイライラ どうすれば?」で、番組内ドラマ「Dear Dad」に、チャンカワイの娘役として、星野みなみが登場。先週の堀未央奈に続き、2週連続での乃木坂メンバーによる主演ドラマ。

06月10日(金) 21 : 00 ~ 12日(日) 19 : 00 [Web]『乃木坂46時間TV』

06月10日(金) 20 : 00 ~ [地デ] テレビ朝日『MUSIC STATION』に、乃木坂が出演して2ndアルバムの収録曲「きっかけ」をテレビ初披露。

06月10日(金) 24 : 50 ~ 25 : 20 [地デ] テレビ朝日「『ぷっ』すま」に、生田絵梨花が出演

06月11日(土) 22 : 20 ~ [地デ] NHK 総合『バナナ♪ゼロミュージック』。バナナマンは司会を務める音楽バラエティに、乃木坂から生田絵梨花、橋本奈々未、松村沙友理がゲストとして登場。いくちゃん主演のミュージカル『リボンの騎士』において、桜井玲香の母親である魔女ヘル役で、別次元の見事な歌唱を披露した「はいだしょうこ」さんも出演。


乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 05Jun16 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Jun~Jul]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 31Mar16 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Apr~May]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 30Jan16 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Feb~Mar]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['15Nov~'16Jan]
乃木坂公式サイトの「スケジュール」



中元日芽香さん、15枚目での選抜入り、おめでとうございます。

この1年、握手会成績を伸ばし、『らじらーSUNDAY』などの外仕事で評価を受け、毎シングル、選抜入りの有力候補となっていたのに、名前が呼ばれない発表が延々と続いて、本当に大変だったと思います。

このブログでは、昨年の夏シングル、12枚目「太陽ノック」の選抜発表直前に、「中元有力」との記事を載せ、その後、13枚目「今、話したい誰かがいる」で、今度こそ行くだろうと主張、14枚目「ハルジオンが咲く頃」では、さすがに当確の筈で、これで選ばれなかったら、ファンは「ひめたんを選抜に!」というプラカードを持って、乃木坂ビルにデモを仕掛けた方がいいかもしれないと書いて、ことごとく予想を外してきました(笑)。

アンダーからの抜擢がゼロだった12枚目以降、選抜の固定化が急速に進んだため、極端に狭き門となり、十分な実力を持ちながら、選抜入りを果たせなかった。


14枚目個別握手会は、30部を5次で全完売し、全体で8位の成績を収めていたので、15枚目は、余程のことがない限り大丈夫と思っていました。

しかし、セブンイレブンが、あまりに早く店頭販売CDの予約を開始し、外付け特典であるクリアファイルの絵柄に、14th選抜から深川麻衣を除いた16人がそのまま起用されていたので、スポンサーとの契約で、今回も新規抜擢なしの、完全な据え置きかもしれないという不安を、最後まで拭い去れませんでした。

結局、蓋を開けてみると、アンダーと選抜で2人分の入れ替えという、最近では、かなりダイナミックな部類に入る変動があって、中元日芽香と北野日奈子が、数少ないチャンスをものにすることが出来た。


15th選抜発表の1週間ほど前に、北野日奈子のブログを読んでいて、あることに気づきました。

きいちゃんも、選抜入りの有力候補として、名前が挙がっていたメンバーで、本人も強い意欲を抱いていたと思います。

選抜発表回のオンエアが迫っていたので、さぞかし、熱い文章が炸裂しているのだろうと期待していたんですが、実際には、むしろ普段のブログよりあっさりした印象で、ちょっと拍子抜けしました。


選抜発表に関しては、放送前に情報が漏れないよう、厳しいチェックが入るようで、メンバーのブログから、事前に結果を知るのは、まず不可能なんですが、経験上、判断材料になる点が一つある。

実は、選抜発表で良いことが起こったメンバーは、オンエアが近づいた時期、ブログを更新しないか、または、更新しても、ライトな感じの当たり障りのない記事を書くことが多い。

逆に、宜しくないことが起こったメンバーのブログは、取り上げる話題のジャンルに関わらず、ファンへの想いや今後の抱負を語るような、熱量の高い文章を載せる傾向がある。


きいちゃんは、毎日毎日、気合いの入ったブログをアップしているので、かりに熱さを感じても、さほど気にしなかったけど、意外なほど、冷静に文章を綴っていて、かえって「あれ、選抜入っちゃった?」と(笑)、伝わってくるものがあった。

そして、北野日奈子が選抜入りして、中元日芽香が起用されないのは、まずあり得ないので、15枚目は、二人とも抜擢されたのではないかと、密かに期待を膨らましていました。

セブンイレブンのクリアファイルの絵柄や10月にオープンする「乃木坂46店」での役職から、14th選抜の16人は据え置きと見ていたので、15th選抜は、そこにひめたんときいちゃんを加えた18人だろうと。


そういう読みをしていたので、昨夜、『乃木坂工事中』の冒頭、15thは16人とアナウンスされたときは、中元日芽香と同じく、今回もダメかと、顔が引きつりました。

ただ、結果としては、中元・北野の選抜見送り以上に、想定していなかった、伊藤万理華と井上小百合のアンダー行きが起こり、その上、齋藤飛鳥が想定外の位置から、想定外のシングルでセンターに抜擢された。

15枚目は、運営のこれまで保持してきた方針が、明らかに一部変更された選考が行われていて、ここ数シングルと違い、メッセージ性を感じさせる選抜でした。


まずは、15th選抜の顔ぶれについて、14枚目個別握手会の成績と15枚目の担当部数を比較してみましょう。

(表1) 各メンバーの15枚目担当部数と14枚目での握手会成績

凡例
[15枚目の現時点の担当部数(予想される最終的な担当部数)] 14枚目の完売部数/担当部数 (完売率; 全完売ならば達成次数) メンバー名

#「15枚目の現時点の担当部数」は、公表された5会場についての合計
#「予想される最終的な担当部数」は、追加される関東1会場分を予測して足したもの
# 14枚目おける成績は、最終受付1つ前である第17次応募終了後のもの
# 同じ行における複数メンバーの並び方に意味はない
# メンバー名の色は、15th選抜におけるポジョションを表し、青色は1列目緑色は2列目オレンジ色は3列目
#「c」はセンター、「"」は2期メンバー

[25部(30)] 30部/30部 (1.00; 02次) 白石麻衣 西野七瀬
[25部(30)] 30部/30部 (1.00; 03次) 生田絵梨花 衛藤美彩 橋本奈々未
[25部(30)] 30部/30部 (1.00; 04次) 秋元真夏 齋藤飛鳥(c)
[25部(30)] 30部/30部 (1.00; 05次) 桜井玲香 中元日芽香 若月佑美
[25部(30)] 30部/30部 (1.00; 08次) 堀未央奈"
[25部(30)] 30部/30部 (1.00; 10次) 伊藤万理華 星野みなみ 松村沙友理
[25部(30)] 30部/30部 (1.00; 12次) 井上小百合
[25部(30)] 24部/24部 (1.00; 07次) 北野日奈子"
[23部(28)] 22部/24部 (0.92) 新内眞衣" 寺田蘭世"
[23部(28)] 21部/24部 (0.88) 中田花奈
[22部(27)] 30部/30部 (1.00; 10次) 高山一実 {10/23横浜 : 2部のみ}
[18部(22)] 16部/18部 (0.89) 斉藤優里
[14部(18)] 18部/18部 (1.00; 11次) 生駒里奈 {09/25横浜 : 不参加}
[13部(16)] 10部/16部 (0.63) 樋口日奈
[13部(16)] 11部/14部 (0.79) 渡辺みり愛"
[12部(14)] 08部/08部 (1.00; 06次) 山崎怜奈"
[10部(12)] 06部/06部 (1.00; 09次) 相楽伊織"
[08部(10)] 07部/14部 (0.50) 伊藤かりん"
[08部(10)] 05部/12部 (0.42) 能條愛未
[08部(10)] 04部/06部 (0.67) 川村真洋
[07部(08)] 05部/12部 (0.42) 川後陽菜
[07部(08)] 06部/06部 (1.00; 05次) 鈴木絢音"
[06部(07)] 05部/12部 (0.42) 伊藤純奈"
[05部(06)] 01部/14部 (0.07) 和田まあや
[05部(06)] 06部/12部 (0.50) 斎藤ちはる
[05部(06)] 01部/06部 (0.17) 佐々木琴子"

(参考)
15th選抜 [5-5-6(16), 10福神]「タイトル未定」
(3列目) 北野日奈子" 星野みなみ 若月佑美 生駒里奈 堀未央奈" 中元日芽香
(2列目) 高山一実* 衛藤美彩* 松村沙友理* 秋元真夏* 桜井玲香*
(1列目) 橋本奈々未* 西野七瀬* 齋藤飛鳥*(c) 白石麻衣* 生田絵梨花*
選抜発表 : 2016年06月05日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2015年07月27日(水)
# メンバー名は正面から観て左から順に記している
#「*」は福神


30部を全完売するスピードに応じて、選抜の1列目、2列目、3列目と順に起用されていくのは、従来通りです。

また、16枚目の設定部数から眺めると、かずみんの27部は外仕事が原因なので、「30部担当メンバー + 生駒里奈」と呼べる構成になっている。

つまり、最高部数を割り振られなければ、原則として、選抜に入れないという形になっていて、握手会主義は今回も至って健在です(笑)。

しかし、いつもと違う点が一つあります。

30部全完売ながら、達成次数が10次以降のメンバーは、同じ成績であっても、人によって扱いが大きく異なっています。


10次全完売のメンバーは、伊藤万理華、星野みなみ、松村沙友理、高山一実の4人です。

ところが、さゆりんとかずみんは2列目、みなみは3列目、まりっかはアンダーと、明暗が分かれています。

さらに、30部12次全完売の井上小百合もアンダーで、一方、24部7次全完売の北野日奈子は選抜に起用されている。


今回のまりっかとさゆにゃんのように、30部全完売の実績を持ちながら、選抜に入らなかったのは、おそらく乃木坂史上初めてで、今後は、最高部数を売り切っても、達成次数が大きいと、選抜に入らないこともあり得るという、強烈な前例になってしまいました。

そうなると、16枚目以降、選抜入りの安全圏はどの辺かが気になる点ですが、15th選抜で同成績ながら行き先を、2列目、3列目、アンダーに振り分けられたのは、10次以降のメンバーで、ちょうど14枚目個別握手会セールスの初動算入ラインである10次と重なっています。

15枚目の初動算入ラインは、8次に設定されているので、16th選抜の選考では、30部全完売を8次までに達成できるかどうかが、一つの目安になるかもしれません。


一方、誰がどこの列に振り分けられるのかは、メンバーごとに期待されている役割で決まるように思えます。

例えば、15th選抜の3列目には、もっともテレビ露出の多い生駒里奈、バラエティ方面での活躍が目立つ若月佑美、最近、NHK『オトナヘノベル』の番組内ドラマに出演した堀未央奈がおり、ここに『らじらーSUNDAY』のレギュラーMCである中元日芽香と、派手さがあってテレビ栄えする北野日奈子が加わっている。

どうやら、3列目は、バラエティなど、テレビやラジオの個人仕事をこなすメンバーが集められている節があって、星野みなみも、そういう役割を期待されているのかもしれません。

実際、今週9日(木)に放送される『オトナヘノベル』の番組内ドラマは、みなみが、堀ちゃんに続いて主演する予定で、さっそく、テレビの外仕事が入っています。

06月09日(木) 19 : 25 ~ 19: 54 [地デ] NHK Eテレ『オトナヘノベル』。


一方、伊藤万理華と井上小百合は、中元日芽香と北野日奈子という中軸メンバーが抜けたアンダーを、再び、引っ張って欲しいという期待があり、さらには、映画、ドラマ、舞台の大きな外仕事があるのかもしれません。

ただ、個人的には、万理華・井上のアンダーは、残念な気持ちの方が強い。

選抜には選抜の役割があり、アンダーにはアンダーの役割があって、どちらも重要なので、選抜からアンダーに行くこと自体を、残念とは思いません。

しかし、選抜にいた期間、二人の魅力と能力は、表題曲のパフォーマンスやMVに、十分反映されていただろうかと考えると、悔しさが心に沸き上がってきます。


伊藤万理華と井上小百合は、演技力、ダンス力、雰囲気など、秀逸なものを持っていて、アンダー曲である「生まれたままで」「ここにいる理由」「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」のステージやMVが示すように、素晴らしい作品を生み出してきた。

しかし、まりっかが選抜入りした11枚目「命は美しい」から、14枚目「ハルジオンが咲く頃」まで4つの表題曲において、二人はステージでも、MVでも、あまり目立たない役割しか与えられず、その優れた能力が存分に活用されたとは感じませんでした。

何のために、これほどハイスキルなメンバーを選抜に入れているのか、まったく理解出来ない抜擢という印象がある。


上記4つの表題曲は、過去のものと比べても、3列目の存在が希薄になっていて、その最たる例が「今、話したい誰かがいる」です。

このMVは、西野七瀬と白石麻衣の二人芝居の様相を呈しており、他のメンバーは、橋本奈々未、生田絵梨花、生駒里奈の登場シーンが少しある程度で、1列目に初めて抜擢された衛藤美彩と深川麻衣ですら、どこに出てくるのか見逃してしまうほど、チームとしての意味を感じさせない作品だった。

そして、伊藤万理華と井上小百合に至っては、参加していることを確認すること自体が難しいレベルになっている。


例えば、「バレッタ」MVは、その内容に賛否両論あるものの(笑)、少なくとも、センター堀未央奈と1列目2列目の八福神は、1人1人、丁寧にフィーチャーされていました。

また、3列目のメンバーも、ドラマ冒頭に、伊藤万理華が「マエストロ」の手塚とおるに、太腿ペチペチを食らわされる印象的なシーンがあり(笑)、剥製人形としてステージでお披露目されるシーンは複数人がアップで映っていた。

以前の表題曲は、福神と3列目で軽重はあるけど、なるべく選抜メンバー全員を起用しようという意欲があって、それが多くのファンを惹き付ける理由でもあった。

ところが、11枚目以降の表題曲は、センターだけをひたすらクローズアップする演出に傾いてしまい、その流れの中で、「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」MVで名場面を連発した伊藤万理華と井上小百合が、ほとんど存在感を示すことなく、今、選抜を去ろうとしている。

ファンとして、これほど残念なことはなく、心底、勿体ないと感じます。


齋藤飛鳥のセンター抜擢は、いつかは実現すると予想してたけど、思ったより早かったという声が多い。

これまで何回か指摘してきたように、前選抜に入っているメンバーが、新選抜のセンターになる場合、1列目か2列目中央から起用されるのが慣例でした。

こういう手順を踏むと、そのメンバーが、フロントやセンター裏など、かなり目立つ位置に配されて、注目度が高まるので、いよいよセンターに抜擢されたとき、ファンが受け入れやすいという効果があります。

ところが、あしゅは、14th選抜は2列目端で、1列目や2列目中央は、以下のように、これまで一度も入ったことがない。

(表2) 齋藤飛鳥の各シングルにおけるポジション

凡例
シングル番号 : 所属列(その列を正面から見て左端を1番として数えた位置番号 / 列の人数)

01枚目 : 3列目(4/9)
02枚目 : アンダー
03枚目 : アンダー
04枚目 : 3列目(2/8)
05枚目 : アンダー
06枚目 : アンダー
07枚目 : 3列目(3/8)
08枚目 : アンダー
09枚目 : アンダー
10枚目 : アンダー
11枚目 : 3列目(3/8)
12枚目 : 3列目(4/8)
13枚目 : 2列目(1/6)
14枚目 : 2列目(1/5)
15枚目 : 1列目(3/5, センター)


齋藤飛鳥のセンター抜擢が、唐突に感じられるのは、通常行われる「地ならし」がなかったためで、「早過ぎる」という声が出るのは、そのためだと思います。

14枚目で24部を全完売した北野日奈子も、15枚目で30部を売り切る実績を作ってから、16枚目で選抜入りするのが、運営の好む流れですが、それを待たず、敢えて15枚目で3列目に起用している。

齋藤飛鳥と北野日奈子、仲の良い二人が、通常のステップを端折る形で、センターと3列目に起用されたのは、単なる偶然ではなく、乃木坂を取り巻く環境を睨んで、運営が意図的に行った仕掛けじゃないでしょうか。


「サイレントマジョリティー」が想像を遥かに越えるヒットとなり、欅坂46への注目度は、現在、予想を上回るスピードでぐんぐん上昇しています。

そして、大勢の乃木坂ファンが、欅坂に流れている節があって、実際、14枚目「ハルジオンが咲く頃」と2枚目アルバム「それぞれの椅子」の個別握手会セールスにおいて、マイナスの影響を疑いたくなる動きがある。

しかも、7月27日(水)に発売される15枚目の個別握手会応募と新曲キャンペーンは、欅坂46の主演ドラマ『徳山大五郎を誰が殺したか?』がスタートする時期に行われ、主題歌が収録されるだろう欅坂の2枚目と、スケジュールが重なる可能性が高い。


つまり、15枚目では、乃木坂から欅坂へのファン流出が、14枚目以上に加速する危険があって、歯止めになるような策を、早急に打つ必要があった。

ネットを眺めていても、これまで乃木坂ファンだった人が、いつの間にか欅坂の話をしていて、どちらかというと、そちらの比率が高くなってしまっているなんて例は、まあ、私もその一人かもしれませんが(笑)、枚挙に暇がないほど多く見かけるわけで、乃木坂側が危機感を募らせてもおかしくない状況です。

そこで、固定化が進んだ選抜に、風穴を空け、フレッシュ感を演出するために、1期最年少で、握手会人気の高い齋藤飛鳥を、「飛び級」でセンターに抜擢し、同時に、北野日奈子も、1シングル繰り上げて、選抜入りさせた。

15枚目の選抜選考には、急激に人気を上げている欅坂を強く意識して行われた部分が、あるように感じます。


『徳山大五郎を誰が殺したか?』のドラマ枠は、そもそも、『初森ベマーズ』に続く乃木坂の第2弾ドラマを放送するために、考えられていたんじゃないかと、個人的に密かに疑っています(笑)。

15枚目の発売日である7月27日(水)は、7月スタートのドラマ主題歌をリリースするには丁度良いタイミングで、8月以降となるだろう欅坂2枚目は、ちょっと遅過ぎる感がある。

さらに、『じょしらく弐 ~時かけそば~』の稽古と本番が行われている時期、出演しなかった福神メンバーには、何か大きな仕事があってしかるべきなのに、何も行われた形跡がない。

本来ならば、ここでドラマの撮影がスタートし、『じょしらく』組は、舞台終了後に合流する予定だったとすれば、スケジュールの辻褄が合うように見える。


もし、万が一にも、乃木坂用に考えられていたドラマ枠が、「サイレントマジョリティー」のMV再生数やダウンロード数がとんでもない数字を叩き出したため、テレビ局の意向で、欅坂用に変更されたなんてことがあったら、乃木坂運営は、強い衝撃を受ける筈で、選抜の固定化なんて言っている場合じゃなくなる。

しかし、かりに、もともと欅坂用に考えられていた枠であっても、乃木坂にオファーが来なかったのは紛れもない事実なわけで、新人妹グループの破竹の快進撃を、平静に眺める気分にはならないでしょう。

15th選抜において、齋藤飛鳥をセンターに起用し、北野日奈子を選抜入りさせたのは、止まらない欅坂の勢いが背景にあるように思えます。


ただ、折角、17歳で身長154センチの小柄な齋藤飛鳥を真ん中に据えても、23歳161センチの白石麻衣と22歳159センチの西野七瀬で挟み、後ろを、23歳162センチの松村沙友理で固めて、どういう物語を作るのか、いきなり難問にぶつかるような並びになっている。

とろこが、私を含めた乃木坂ファンから、選抜のメンバー配置について、年齢差や身長差がアンバランスではないかという批判があまり出て来ないのは、メンバーが、そのポジションに辿り着いた長い物語を熟知していて、そこに感動を覚えるからだと思います。

例えば、さゆりんの2列目入りは、10枚目「何度目の青空か?」以来、1年3ヶ月ぶりとなる福神復帰で、その間に起こった苦難の物語を、リアルタイムで一緒に辿った者からすれば、「本当に、よく頑張った!」という言葉しか出てきません。


もちろん、白石麻衣と西野七瀬にも、ファンの心を揺さぶる物語があるので、いや、ちょっと待てよ、齋藤飛鳥との対比で、さすがにその配置は無理がないかな?、なんて指摘は、ファンからはなかなか出て来ない(笑)。

しかし、乃木坂のことをよく知らない人からすれば、メンバー配置から感じるのは、年齢や身長そして見た目の雰囲気だけで、そういう面でのアンバランスはとくに気になるでしょう。

「サイレントマジョリティー」は、14歳ながら、身長160センチと背が高く、凛々しい表情を浮かべた平手友梨奈が、18歳で154センチの今泉佑唯と、17歳で155センチの鈴本美愉を、両脇に従えて、決然として登場するからこそ、多くの人が、「大人への支配」を打ち破りそうな迫力を感じて、MVの再生回数が伸びていく(笑)。

平手友梨奈がセンターを獲得した物語や、今泉佑唯と鈴本美愉が欅坂というグループに辿り着いた物語を一切知らなくとも、3人がこの順番に並ぶだけで、「サイレントマジョリティー」が描く世界観を発信することが出来る。

つまり、ファンにしか分からない、内に向かった物語ではなく、誰にでも分かる、外に向かった物語を、1枚目選抜のフロントが紡いでいるから、「サイレントマジョリティー」は、ここまで広く支持され、ヒット曲になったのだと思います。

そして、今、乃木坂に求められているのも、外に向かった物語を発信できる選抜じゃないでしょうか。


2ndアルバム「それぞれの椅子」は、オリコン初動で27.5万枚を売り上げ、アルバム週間ランキングで1位に輝いています。

しかし、その一方、リード曲である「きっかけ」に関して、BIllboard JAPAN Hot100 で、信じられない数字が出ている。

(表3)「きっかけ」の発売第1週におけるオリコン週間ランキングと BIllboard JAPAN Hot100

#「OC」は、オリコン週間ランキング
#「BJ」は、Billboard JAPAN Hot100
# 各項目の意味は以下
A : ストリーミング数
B : ラジオ放送回数
C : PCによる読み取り数 (ルックアップ)
D : ツイート数
E : 動画再生回数
F : Hot100ランクイン回数
#「00位」は100位圏外

「きっかけ」(乃木坂46の2枚目アルバム「それぞれの椅子」収録曲)
OC : 27.5万枚 [01位]
BJ : (総合)46位 [A]74位 [B]17位 [C]00位 [D]27位 [E]00位 [F]01回

「チキンLINE」(SKE48の19枚目シングル表題曲)
OC : 25.7万枚 [01位]
BJ : (総合)01位 [A]01位 [B]00位 [C]07位 [D]03位 [E]00位 [F]01回


アルバムCDが27.5万枚も売れたのに、その週における収録曲「きっかけ」の「ルックアップ」(C)が、何と、100位圏外になっています。

以前の記事で、発売週に25.7万枚もCDを売り上げたSKE48の「チキンLINE」に関して、表題曲の「ルックアップ」が、7位に留まっていたことを指摘しました。

SKE48「チキンLINE」ルックアップ7位の衝撃、欅坂トップソング1位で変わるアイドル勢力図 [07Apr16]

しかし、乃木坂の「きっかけ」は、100位以内に入らなかったわけで、目眩がするほどシビアな数字です。

つまり、「それぞれの椅子」が27.5万枚売れたのは、少数のファンが、特典イベントを目的として、1人当たり何枚もCDを買った結果であり、複数枚購入の度合いは、初動がほぼ同じである「チキンLINE」のケースを遥かに上回っていると推察出来ます。

特典によってCDが売れたのであって、収録曲が売れたわけではないことを、否応なく突き付けられる、深刻な数字です。


もちろん、CDは特典で売れていても、収録曲のダウンロード数が好調であれば問題ありません。

しかし、5月25日(水)からiTunes Store の配信が始まった、「それぞれの椅子」収録曲は、トップソングでのランキングが芳しくない。

(表4) iTunes Store トップソングにおける「きっかけ」の順位帯推移

凡例
「曲名」
配信開始からの経過週: A-B-C-D-E / F-G-H [Z]

# 上記 A~H と Z は、示された週における、以下の順位帯へのランクイン日数を表す
A : 1~10位
B : 11~20位
C : 21~30位
D : 31~40位
E : 41~50位
F : 51~100位
G : 101~150位
H : 151~200位
Z : 200位圏外

# 深夜24:00の前後2時間以内に、1度だけその時点での順位を調べ、その日の順位としている
# 01週目、02週目、03週目 … が意味する1週間は、月曜から始まり日曜で終わる7日。例えば、「きっかけ」の01週目は、配信開始日2016/05/25(水)を含む、05/23(月)から05/29(日)まで、02週目は05/30(月)から06/05(日)までで、以下、同じように続く
# 以下の曲はすべて、配信開始が水曜なので、01週目の日数合計は5日で、02週目以降は合計が7日になっている
# 以下の曲はすべて、配信開始週とCD発売週が同じ

「きっかけ」
01週目 : 0-0-1-2-1 / 1-0-0 [0]
02週目 : 0-0-0-0-0 / 4-3-0 [0]

「低体温のキス」
01週目 : 0-0-1-0-1 / 2-1-0 [0]
02週目 : 0-0-0-0-0 / 0-2-0 [5]

「ハルジオンが咲く頃」
01週目 : 2-3-0-0-0 / 0-0-0 [0]
02週目 : 0-0-3-4-0 / 0-0-0 [0]
03週目 : 0-0-1-2-4 / 0-0-0 [0]
04週目 : 0-0-0-0-0 / 7-0-0 [0]
05週目 : 0-0-0-0-0 / 5-2-0 [0]
06週目 : 0-0-0-0-0 / 0-2-5 [0]
07週目 : 0-0-0-0-0 / 0-6-1 [0]
08週目 : 0-0-0-0-0 / 0-1-3 [3]
09週目 : 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7]
10週目 : 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7]
11週目 : 0-0-0-0-0 / 0-0-0 [7]

「サイレントマジョリティー」
01週目 : 5-0-0-0-0 / 0-0-0 [0]
02週目 : 7-0-0-0-0 / 0-0-0 [0]
03週目 : 7-0-0-0-0 / 0-0-0 [0]
04週目 : 6-1-0-0-0 / 0-0-0 [0]
05週目 : 4-3-0-0-0 / 0-0-0 [0]
06週目 : 0-4-3-0-0 / 0-0-0 [0]
07週目 : 0-0-7-0-0 / 0-0-0 [0]
08週目 : 0-0-2-3-2 / 0-0-0 [0]
09週目 : 0-0-0-5-2 / 0-0-0 [0]



「きっかけ」は、私が確認した最高が26位で、発売2週目に入って、50位を割り込んでいます。

その他の収録曲は、「低体温のキス」のように、2週目で200位圏外に去り、現在、圏内に留まっているのは、「きっかけ」だけです。

MVを作っていないので、ある程度セールスが弱いのは無理からぬことかもしれません。


ただ、アルバムというのは、アーティストにとって最も大事な作品の筈で、しかもオリコン調べで、発売週に27.5万枚も売れています。

にもかかわらず、収録された新曲が50位圏内を2週キープ出来ないのは、「ルックアップ」の発売週100位圏外と共に、乃木坂の楽曲人気が、危険な水域まで、低下していることを示すもので、相当にヘビーな現実だと思います。

今週の10日(金)に、『MUSIC STATION』で、「きっかけ」を披露するので、まさに、そのステージを切っ掛けにして(笑)、アルバム収録曲への注目度を高めて欲しいですね。

06月10日(金) 20 : 00 ~ [地デ] テレビ朝日『MUSIC STATION』に、乃木坂が出演して2ndアルバムの収録曲「きっかけ」をテレビ初披露。


新センターの就任、選抜への新規抜擢、上位ポジションへの昇格などは、さまざまな物語を生み出し、ファンはそれに心を揺さぶられる。

そして、乃木坂だけでなく、AKB48Gの各グループにおいても、日々、こういった物語が生まれているでしょう。

選抜制度や「総選挙」は、物語を作り出すために考案されたと言ってもいいかもしれません。


しかし、AKB48Gが人気低落から抜け出せないように、これら内向きの物語だけでは、グループの人気を維持することは難しいようです。

欅坂のように、どこかで、既存ファンではない人も夢中になる、外に向かった物語を発信しなければ、やがて、グループは競争に負けて、衰退を余儀なくされます。

齋藤飛鳥という高いスター性を備えたメンバーを、センターに据えた15枚目は、乃木坂にとって、魅力的な物語を外に向かって発信する、絶好のチャンスだと思います。

そして、あしゅ1人だけがフィーチャーされて、ポツンと孤立するような寂しい物語ではなく、3列目にいる、中元日芽香や北野日奈子までも派手に巻き込んだ、華やかな物語を期待しています。

でなければ、アンダーへ行く伊藤万理華と井上小百合に感じたと同じことを、中元日芽香と北野日奈子について、さらには齋藤飛鳥についてさえ、言わなければならない日が来るかもしれない。

何のために、これほどの逸材を、起用したのかと。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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