日本テレビの細川知正社長が、WBC放映の獲得権をなぜ放棄したのかという批判に対して、「結果論。アメリカに行けなかった可能性もあった」と答えたそうだ。
唖然とする発言である。
WBC開幕前に、野球ファン5人に尋ねたら、1人が優勝、2人が準優勝、残り2人が第2ラウンド敗退、といった感じの予想をしたのではないか。
第1ラウンドで敗退という予想は、相当に辛口のひとでも、まずしなかっただろう。
また、今回のWBCでは、因縁の対決である日韓戦が、最大5回も実現する可能性があった。選手やチームには厄介な話だが、視聴率を考えれば、中継する方にとっては「おいしい」話である。
さらに、スポンサーも、マクドナルドのような大企業が、バックアップに乗り出していた。
細川社長は、北京五輪でのメダルなしを指摘したとも聞くが、それでも、あの時、日本は四強に入ったし、韓国戦など、要となる試合の視聴率は、決して悪くはなかった。
以上を考えれば、優先的な獲得権を投げ出す理由は、どこにも見当たらない。
「結果論」ではなく、拙い経営判断だったと言うべきだろう。
読売グループの渡辺恒雄会長が、この件に関して、日テレを強く批判したそうだが、笑止千万である。
その発言からも読み取れるが、渡辺氏自身が、WBC開幕前、日本の活躍に対して、非常に懐疑的だったのは明白である。
実際、自分が推す星野仙一氏が、代表監督になれなかった時点以降、日本代表に対して、後ろ向きな態度が目立っていた。
むしろ、日テレがWBC放映権を手放したのは、読売グループトップのこの態度が大きかったのではないか。
事実、ナベツネ激怒のあと、日テレは、巨人開幕戦の延長放送を急遽決めている。WBC効果でプロ野球人気が高まったためだと説明しているが、それだけだろうか。
もし、本当にWBC人気に便乗するのなら、日テレは、巨人対広島ではなく、日本ハム対楽天の開幕戦を流すべきだろう。
何と言っても、ダルビッシュと岩隈、WBCで大活躍した両投手の投げ合いである。どっちが日本のエースなのか、興味をかき立てられる野球ファンは多いはずである。
一方、巨人対広島の場合は、それに比べると、WBCで大暴れしたという印象は、残念ながら薄い。
強いて言えば、原監督である(笑)。
グラウンドで大活躍、とはいかない。
結局のところ、経営判断が上手く出来ない社長と、自分の無思慮な発言が自分の首を絞めてることに気づかないグループトップによって、数社しか持てない、特権とも言えるテレビ放送権が、粗雑に扱われている。
仕事の出来ない人間が、大きな企業のトップに居座っている。この不可思議な事実が、日本の不景気を、さらにこじらせているのではないか。
日テレは、みのもんたを降板させるようだが、本当に辞めるべき人間は、もっと他に、もっと上の方にいると思う。
唖然とする発言である。
WBC開幕前に、野球ファン5人に尋ねたら、1人が優勝、2人が準優勝、残り2人が第2ラウンド敗退、といった感じの予想をしたのではないか。
第1ラウンドで敗退という予想は、相当に辛口のひとでも、まずしなかっただろう。
また、今回のWBCでは、因縁の対決である日韓戦が、最大5回も実現する可能性があった。選手やチームには厄介な話だが、視聴率を考えれば、中継する方にとっては「おいしい」話である。
さらに、スポンサーも、マクドナルドのような大企業が、バックアップに乗り出していた。
細川社長は、北京五輪でのメダルなしを指摘したとも聞くが、それでも、あの時、日本は四強に入ったし、韓国戦など、要となる試合の視聴率は、決して悪くはなかった。
以上を考えれば、優先的な獲得権を投げ出す理由は、どこにも見当たらない。
「結果論」ではなく、拙い経営判断だったと言うべきだろう。
読売グループの渡辺恒雄会長が、この件に関して、日テレを強く批判したそうだが、笑止千万である。
その発言からも読み取れるが、渡辺氏自身が、WBC開幕前、日本の活躍に対して、非常に懐疑的だったのは明白である。
実際、自分が推す星野仙一氏が、代表監督になれなかった時点以降、日本代表に対して、後ろ向きな態度が目立っていた。
むしろ、日テレがWBC放映権を手放したのは、読売グループトップのこの態度が大きかったのではないか。
事実、ナベツネ激怒のあと、日テレは、巨人開幕戦の延長放送を急遽決めている。WBC効果でプロ野球人気が高まったためだと説明しているが、それだけだろうか。
もし、本当にWBC人気に便乗するのなら、日テレは、巨人対広島ではなく、日本ハム対楽天の開幕戦を流すべきだろう。
何と言っても、ダルビッシュと岩隈、WBCで大活躍した両投手の投げ合いである。どっちが日本のエースなのか、興味をかき立てられる野球ファンは多いはずである。
一方、巨人対広島の場合は、それに比べると、WBCで大暴れしたという印象は、残念ながら薄い。
強いて言えば、原監督である(笑)。
グラウンドで大活躍、とはいかない。
結局のところ、経営判断が上手く出来ない社長と、自分の無思慮な発言が自分の首を絞めてることに気づかないグループトップによって、数社しか持てない、特権とも言えるテレビ放送権が、粗雑に扱われている。
仕事の出来ない人間が、大きな企業のトップに居座っている。この不可思議な事実が、日本の不景気を、さらにこじらせているのではないか。
日テレは、みのもんたを降板させるようだが、本当に辞めるべき人間は、もっと他に、もっと上の方にいると思う。