ルビーとフーラは犬と猫

愛犬ルビーと愛猫チニタ。罰や「NO!(ダメ)」を一切使わず彼らと楽しく暮らす為の勉強をしています。

行動の前に原因があるということ ~CDS横浜座学(2)

2014-12-31 16:00:04 | 犬の勉強

前回からの続きです。(チャーリードッグスクール横浜座学で学んだことを私なりの理解で記事にしていこうと思います。)

チャーリードッグスクールでの犬の学びは、学習理論が主流であるドッグトレーニングの世界では超異端^^;であることを自覚しながら勉強させて頂いています。

学習理論を学んでいても、それにしっくり当てはまらない現象が・・・犬達を見ているとあるよね???あるかな?あるでしょう!!と・・・。^^;
そんなことを思うようになってきます。

だって・・・

吠える前に飼い主さんの顔確認してるもん!
リードが張れたから吠えたんだもん!
名前を呼ぶと行動が止まるもん!

みたいな。^^;

吠える前に飼い主さんの顔を確認しているのは、飼い主さんの不安な表情が引き金になって吠えがでているということが言えると思うし、リードのテンションも吠えのきっかけになりえますよね。
名前を呼んで吠えなどが止まるのも、飼い主さんの声が吠える事を止めさせるきっかけになっているからだと思いませんか?
名前を呼ばれて吠えが止まるのはお散歩トレーニングの現場でもよく目にすることです。

行動の前に原因があるので、学習理論では説明できない行動である、と言えるのではないでしょうか。
また、行動の前の原因を注意深く見ていくと、犬ってどういう動物なの?という行動学的な事がとても大切であることが分かってきます。
なぜなら”犬ってどういう動物なの?”を勉強し続けていると”犬なんだもんそりゃあ吠えるよね。^^;”と思える事が沢色々出てくるからです。^^;

あとは・・・

成長過程で当たり前に出てくる行動だもん!”

と思える吠えがあるということも。

成長の過程で当たり前に出てくる吠え(警戒心が強くなってくる時期や、チャレンジしたくなる個体・時期があります。)をいちいち罰して、その犬の精神的な成長を妨げるようなことをしないようにしたいですよね。

このように、”犬ってどんな動物なの?”という行動学と、学習理論(行動分析学)をしっかり分けて考え(前者は生物学で後者は心理学。)そこをしっかり意識して、人間に都合の良いように犬の行動だけを操作しようとするのではなく、犬とは?という部分を大切にしながら彼らに接していけたらいいですよね。

しかし、どちらにせよ過剰な吠えに至らない様に「吠えなくていいよ」は伝えなくてはいけません。
ここでもオペラント条件づけ主流の犬のトレーニングの世界ではやはり異端の^^;古典的条件づけを大切にしています。

古典的条件づけで作り上げた二次強化子(一次強化子と対提示することで犬が大好きになったもの)を提示したり、安定した自分を対提示することによって、刺激を調節し、犬に吠えるのとは違う行動を選択させてあげることができます。

つまり”叱らずに”不適切な行動を減らしていくことができます。

犬の警戒心をあおる事なく、もっと言うと犬を傷つけることなく行動を減らしていくことができると感じています。これは犬の精神的成長を助けるものだと思いますし、これこそがCDSの学びのキモ!だと私は感じています。

このように、犬の成長過程や犬の欲求階層など、”犬とは?”という行動学的な視点から犬をサポートし、満たしてあげる事、そして古典的条件づけ重視の取り組みを続けることで、私とルビーとの関係はより良いものになってきたと感じていますし、ルビーはどんどん落ち着きを増し(はっちゃける時ははっちゃけますが、オン・オフのスイッチが切り替わりやすいです)、ガンガン犬語を話すようになりました。

ルビーだけではありません。CDSのお仲間さんのワンコさんもみんな飼い主さんとのチャンネルが開かれ、そうなったことで落ち着きを与えられているのではないでしょうか。
叱らない=人間仕様の罰を与えない事で、飼い主自身も落ち着きを取り戻し^^;、犬と一緒に成長していける、CDSはそんな場所だと感じています。

最後に、チャーリーママさんの印象的な言葉をご紹介します。

叱らない、んですけど、叱らないからと言って”褒める”というのともちょっと違うよね。というお話しがあったのですが、その時チャーリーママさんがおっしゃったのが以下の言葉です。

「その子に自分が思っている一番温かい言葉をかけてあげてください。
初めて腕に抱いた時にかわいいね、と言ったように、あの時のあったかい気持ちで。ありがとう、とかね。」

ありがとう、とか可愛いね、とか。
暖かい言葉はその言葉を発した本人の気持ちも温かく包みます。
CDSは、吠えや噛みなどの問題で深いお悩みをお持ちの飼い主さん達が犬と一緒に自分のネガティブな記憶をポジティブな温かいもので上書きできる場所。悩みの深い飼い主さんが辿り着いて下さいますように♪

最後に”褒める”じゃなくて、じゃあなんだろう?というチャーリーママさんの記事をリンクさせて頂きます。

「愛づる」
http://charlie1210.blog113.fc2.com/blog-entry-3474.html

今年最後の座学も、とても心温まる座学でした。
チャーリーママさん、ご一緒したみなさま、ありがとうございました!

 

さて、2014年もあと残り8時間ほど。^^;
今年お世話になったみなさま、本当にありがとうございました!感謝の言葉しかありません。来年も変わらず前を向いて進んでいきたいと思いますので、引き続き宜しくお願い致します!m(__)m
良いお年をお迎えくださいね♪

 


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