ルビーとフーラは犬と猫

愛犬ルビーと愛猫チニタ。罰や「NO!(ダメ)」を一切使わず彼らと楽しく暮らす為の勉強をしています。

猫カフェで、にゃんこトレーニング初体験♪

2014-05-31 12:31:21 | 猫の勉強

いつもブログを拝見させて頂いているキャットインストラクターの坂崎先生による”猫ちゃんトレーニング”に参加させて頂きました。
場所は猫家大宮店さんでした。

私にとっては初めての体験型にゃんこトレーニングセミナー。
クリッカートレーニングの要領でトリックを教える過程を通して猫とコミュニケーションを図ったり、お手入れ時のストレス軽減の仕方のヒントを頂きました。




ポイントはどちらも”楽しく!”ですね。

ニャンコが本来苦手になりやすいものを、楽しい気持ちのままいつの間にか受け入れられるようにしてあげる為に、飼い主さん側が学びます。

お付き合いして頂くニャンコ達にも、初めての人・状況がストレスにならないよう配慮された進行で、その辺りのこともとっても勉強になりました。

 

それから、父島出身の猫の里親さんになった方にお会いできたのがなんだかとっても嬉しかったです。
父島には、以前毎年のように通っていた時期がありまして、今はもう行っていないのですが後になって島で野生化した猫達の捕獲が始まったことを知って、彼らの運命がとっても気になっていたのでした。
幸せそうな様子を伺えてうれしかったです。飼い主さんにお会いできたのも、猫が結んでくれたご縁ですね☆

 

猫たちの住処に人間達がおじゃまさせていただく形の空間で、始終和やかな雰囲気のセミナーでした。
楽しくてあっという間の2時間でした♪

坂崎先生、ご一緒したみなさま、ありがとうございました!


帰宅後のチニタはこの通り。お留守番ご苦労さま♪


在り方で導く ~ 横浜定例座学

2014-05-29 14:55:57 | 犬の勉強

昨日はチャーリードッグスクールの横浜座学に参加させて頂きました。
先生はチャーリーママさんです。

テーマは「吠えについて」でした。

が、その吠えについて(また吠えの対処について)学ぶ時に必要な基礎的な知識はいつも一緒で、「古典的条件づけ」について理解していると座学内容もとてもわかりやすいのではないかなと思います。

で、昨日の座学で印象的だったことを書きたいと思います。

■ボディーランゲージとスペースの概念

「吠え」や「攻撃性」がテーマの時、必ず「犬のスペースについての概念」を一緒に学びます。
最初の頃は、どうして「吠え」についての勉強なのに「スペース」の話しがでてくるのかな~と思いました。(呑気ですみません。^^;)

でもわかってくるとこれってとっても重要な事なんですよね。(今さらな感じですが。^^;)

なぜ重要なのかというと、犬はスペースに関してとても敏感な動物なのだそうで、例えば犬と犬が出会った時、お互いの距離(スペース)が近すぎると、犬達は距離を取りたいということをボディランゲージで表すからです。(具体的には後ろを向いて関わりたくないという意思を示したり、そこに居ないかのようにふるまったり、かな?と理解していますが、これはまたチャーリーママさんに確認したいと思います。)

で、どちらかの犬にそういうそぶりが見えたらそれ以上無理して近づけない、距離を保ってあげる、ということが飼い主として出来る訳です。

つまり、ボディランゲージから、「あ、距離が必要なんだな」という事がわかるようになってくる、という事ですね。

と、書きつつも・・・
散トレの時私それを意識できているかというと、まだまだな自分がいます。
視野を広く持って、お仲間さんのワンコさんがどんな言葉(ボディランゲージ)で話しをしているか、ちゃんと見られる様にしたいなと改めて思いました。

吠えと距離の概念についてのお話しの中で一番印象的だった言葉が

”吠えるんじゃなくて距離をとるということを教えてあげる”

というものでした。

その為にはやっぱり人間側が犬のボディランゲージに気づいて、吠えなくて良い距離を保ちながらお散歩したり、散トレに参加したり、という事が大切になってくるんですよね。

 

■吠えには応えてあげないとコミュニケーションが成立しない

”無駄吠えには無視を”というのが世間一般的なセオリーだと思いますが、
犬の吠えには理由がありますよね。その理由のことを座学では”吠えの機能(原因)”とおっしゃっていました。
そして、吠えもボディランゲージの一つだ、ということ。

だから犬的には”無駄吠え”というのはなくて、何か伝えたくて吠えている訳です。
ということは、吠えには応えてあげないと、犬の中の気持ちがいつまで経ってもおさまらないという事になりますよね。

確かに、意識がはっきりしている上での吠えには伝わっていることを示してあげないと、「なんで聞こえないの?なんでわからないの?!」と犬の中ではもっと吠えなきゃ!という事にもなりかねません、そしてそれを更に無視されていたら、いつまで経っても飼い主さんとのコミュニケーションが成立しませんよね。

吠えは吠えでも、情動行動的な吠え(意識がどっかいっちゃってる吠え)に関しては、応えるというよりも止めてあげないと体に負担がかかってしまうので、そういう意味でも吠えに対しては無視(何もしない)というのは違うのだろうなと思いました。

この無駄吠えの”無駄”ってどこから来てるんだ?^^;という話しになったのですが、
私的には「人間からすると吠えてる意味が分からないから
<意味もなくただ吠えているから”無駄吠え”>と表現しているのかな~なんて思っていましたが、どうなんでしょうか。^^;


■いさめる事のできる強さ

犬達が人間社会の中で心地よく安全に生きて行く為には、飼い主が絶対的なアンカー(チャーリーママさん用語では心の港、でしょうか)である事と同時に、相応しくない行動をいさめることの出来る強い人でなければならない。
というお話しもありました。

強く優しい人であれ、とチャーリーママさんはよくおっしゃいますが、優しくある為には強くなくてはなりませんもんね。


■在り方で導く

昨日はCDSのお仲間さんの歩行動画を見せて頂きました。
散トレに初めて参加された時の動画と、3回目(だったかな?)の参加の動画を見せて頂いたのですが、飼い主さんとワンコさんの様子が初参加の時からはガラッと変わっていて(もちろん良い方向に、です)、飼い主さんの強い決意が感じられて眩しかったのです。
お仲間さんの在り方で自分はこんなにも勇気付けられるんだなって思ったのでした。多分犬も同じなんでないかなあ。いや、犬は言葉を持たない上に鼻がいいから、もっともっと人間側の在り方というものに敏感なのかもしれませんね。

また色々な動画を見ていると、
人間との間にコミュニケーション上の齟齬を抱えながらも、大きくは壊れることなく生きて行く犬達が沢山いるであろう現実を知ってしまうと、彼らの忍耐や寛容、懐の深さに呆然としてしまう自分がいます。
小さなことにくよくよせず(小さなことではないのではないか?と思える様な事もあるにもかかわらず)、とりあえず争わない姿勢でシグナルを出しあい、一方楽しい嬉しいという事には純粋に感応しながらその時々を生きる命の強さに、尊敬の念でいっぱいになります。

また、犬語が少しでもわかるようになってくると、
あれれれれ?私今まで自分の犬の何を見てきたんだろう?^^;犬からしたらちゃらんぽらんな飼い主に見えていただろな。^^;;;
というような、犬の気持ちを想うと何とも言えない切なさが込み上げてくる事があります。

そして、犬達が一生懸命人間に向かって
「落ち着け~( ̄∇ ̄)」と・・・
あ、じゃなくて、^^;
「落ち着いて。それ居心地悪いんだけど。争いたくはありません」
と言っているのがわかってきます。

よく考えてみるとこれもまた、在り方で導く、という事だなあと。

平和に暮らす事を犬達に教わっているんですよね。人間である私達が。

 

* * * * * * *


実際の座学では、距離の概念をもっと詳しく教えて頂いたり、動物の欲求階層についてや、まだまだ確立されていない”吠えの分類”について勉強したり「古典的条件づけ」やハズバンダリートレーニングについて復習したり、、、もっともっと様々なことを勉強しています。参加者のみなさんの質問に対するチャーリーママさんの答え(応え)もとっても勉強になります。
そして私の思考も四方八方に広がって、^^;ところ構わずインプットした情報を頭の中で整理するのが本当に大変。
でもいつか整理出来た時、また一歩、犬の気持ち、飼い主さんの気持ちに寄り添うことが出来る様になるのかな・・・。
それを自分でも楽しみに、少しずつでもがんばっていきたいなと思いました。

チャーリーママさん、ご一緒したみなさま、有意義な時間をありがとうございました!

最後に、FBの方にアップした記事も記しておきますね。

昨日の座学で思った事。(なるべく難しい言葉を使わないで表現してみようと思います。^^;)

犬と向き合う時に大切なことは、まずは彼らに受け入れられる存在になること。
これはCDSの生徒さんなら当たり前の事になっているかもしれませんが、でもふと自分を顧みたときに、本当にそういう存在になれているかな?なんて思う事があります。 また、一歩外へ出てみると、この一番大切な部分を意識している犬飼いさんや専門家の方が自分の周りにどれだけいるだろうか?

自分は今まで犬との間に、問題という問題も抱えたことはないから犬に受け入れてもらっていると思う人は結構いるかもしれないけれど、本当にそうだろうか?(自戒を込めて)

犬のボディランゲージを真似して彼らとコミュニケーションをとっている人が日本にどれだけいるかなあ?なんて。

犬達に「この人わかってくれてる!頼りにできる!」と思われる存在になる為には、
まず彼らにとって危険ではない存在であること(犬に脅威を与えない)
そして、彼らの気持ちに応える事・・・つまり彼らの言葉であるボディランゲージを読んで応えること。
更に自分も彼らのランゲージを使って”友”であること(友になりたいこと^^;)を伝える事。
そして欠かせないのは、強い人(=優しい人)であること、なんだなあと思いました。

チャーリーママさんは散トレ中、器の大きいオス犬(つまりはポリスマン?)のボディランゲージや行動をまねさせてもらっている、とおっしゃっていました。
なんとな~くチャーリー組さんのワンコさんの中ではあの子かな?というのが浮かびます。

散トレ中のチャーリーママさんはスッと姿勢よく立って、大声で話さない。おどけたりすることはあっても(ユーモア)、高い声も出さないし何かあっても慌てたり走ったりすることも絶対にない。
多分何か起こりそうな気配を感じると、そのワンコさんの中にスーッと入って行ってインターセプトをしてたり、まばたきや体の向きを変えたりなどのシグナルで犬と会話していらっしゃるのかなと思います。
でもその様子を端から見ると、ただ姿勢よく歩いて(または佇んで)いるようにしか見えないのですよねきっと。

そうやって、人間目線では何をしているのかわからない、ただ歩いているだけにしか見えないような雰囲気で、犬語を使ってあの場を制していらっしゃるのだろうな~と思いました。

そして昨日も見せて頂いた、レスキューされたワンコさんの動画。
いつも泣けてしまって仕方がないのですが
”ある一瞬で「この人!」と思ってもらえるような存在になるにはどうしたらいいのだろう?”
という視点で見ていると泣かずにすみます。^^;

ああいう存在に・・・なりたいな~ヽ(;▽;)ノ

「この人!」と思ってもらえるような存在になるには・・・?
”犬”に何かをさせるという視点ではなく、”人”が犬にとってどう在るか?

そういう観点からの学びがもっともっと一般的になるといいなと思いました。それはきっと犬にとっても人にとっても喜びをもたらす学びであると思うからです。
そして私はそれを体現できるようにさらに頑張りたい!そんな事を思った座学でした。

 

 


決めるのは地球

2014-05-21 15:34:52 | 諸々

The Mountain

今ここにいる生きもの達は、地球に必要だから生きている、と思います。
この環境に適応できた、とも言えるかもしれないけれど、地球目線で見ると^^;地球に必要だから、という表現がしっくりくるような。

その生きもの達が更に生き続けていく為にお互い作用しながら生きています。
お互い作用しながらというのは、人間目線で一番身近なところでは食べる、食べられるの関係だと思いますが。
でもそういう関係以外に人の目には見えにくい相互作用がたっくさんあって、植物の光合成はもとより、ミツバチの受粉とか、土を作る微生物とか、種を運ぶ鳥とか、熱水や有毒物質の傍で生きている死骸処理班^^;の深海の生物とか、色々、いろいろ。

地球がまだ存在している今、この惑星に必要のない生きもの達はきっと消えていきますね。決めるのは、私たちが生きて行く環境である地球。
そう考えると、伴侶動物としての意味が色濃くなった犬や猫達だって、彼らが今現在この惑星に生きているということは、この星に必要だからなんだなあって。

みんな必要だから存在しているんじゃないのかな?って。

”そんなのわかってる”って・・・

本当にわかっているだろうか。私も、あなたも。

私達が生きていられるその相互作用の中に全ての生き物が関わっています。目に見えなくても。
だからもっと彼らに敬意を払ってもいいのではないかな?って。

私達人間が存在できるのも地球が必要としているからであって、必要でなくなれば存在できなくなるにちがいありません。

”決めるのは地球”

そんな思いがいつもあります。


【埼玉県動物指導センター見学会】のお知らせ

2014-05-15 18:59:52 | 諸々

埼玉県動物指導センター見学会のお知らせです。
センターに収容されている動物達の様子や、そんな動物達に関わって下さる職員の方々のお話しを実際に伺って、動物福祉・愛護について一緒に考えてみませんか?
すぐに何かできなくてもまずは知る事から、また何ができるのか考えるきっかけになればと、そんな思いもあります。

以下、詳細です。

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[場所] 埼玉県動物指導センター(本所) 熊谷市板井123

[日時] 6月13日(金) 11:00~(1時間程度)

[集合] ・車で直接お越しの方 ⇒ センターへ直接お越し下さい。
    ・電車でお越しの方 ⇒ JR熊谷駅北口の交番付近に10:00集合。
     http://www.jreast.co.jp/estation/stations/625.html
     <> 10:15熊谷駅発「県立循環器・呼吸器病センター」ゆきに乗ります。

[参加方法] 
 件名を≪埼玉県動物指導センター見学会申込み≫とし、
 当日連絡の取れる連絡先(携帯電話)とお名前を明記の上、
 メールでご連絡下さい。
 お申込みは8日までに頂けると助かります。

      宛先は、happa_no_kaede☆yahoo.co.jp です。
      (☆を@マークに変換してお送りください。)

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それでは、皆さまのご参加お待ちしております。m(__)m


「人という動物と分かりあう」を読んで

2014-05-09 13:38:08 | 読みもの
著者 : 畑正憲
ソフトバンククリエイティブ
発売日 : 2006-03-16

ムツゴロウさんは生理学(脳や神経)を専門的に学んだ方なのですが、文章は一般の人にもわかりやすい言葉で書いてあるからとっても読みやすくて好きです。

この本も、読んでいるうちに自分がどんな風にできあがってきたか、^^;懐かしい様な切ない様な感覚になる場面がいくつもありました。取り上げたい事柄は沢山あるけれど、今日は2つだけ書いておきたいと思います。

ひとつは、ああこれってチャーリーママさんがよくおっしゃってる事だなって思ったもの。

ムツゴロウさんが犬や猫を寝かしつけてしまう方法なのですが。

本から引用させて頂きます。

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(p.90)

まずペットに話しかけてお互いのボンド(結びつき、絆)を確認します。次には胸の一部を相手の頭につけて、何でもいいから語りかけ、そう歌でもいいですよ。子守唄ならベストです。

・・・(中略)・・・

それからどちらかの手を動物の後足の掌球、つまり脚の裏にあててください。踏ん張るし、もがいて、蹴る動作になるかもしれません。それを受け止めて押し返してやるんです。束縛する気持ち・・・ちょっと違うかな、外で出てくる力をそうっと内に戻してやる・・・
-------引用ここまで---------


これって、落ち着きをペットに対呈示しながらホールドラッピング・・・じんわりと心地よい圧力をかける、とか、もしくは暴れている子に自分自身の身体を意識させてあげる事で精神的なバランスを取り戻させる(リラックスさせる)、というようなことなんだろうな、と。

じんわりとした圧力が動物にとって心地よいというのは、『動物感覚』にも出てきますね。 

日本放送出版協会
発売日 : 2006-05


そしてもう一つ心に残ったのが、

動物の脳には急激に成長する時期があって、この時期に沢山のインプットがあることで脳の回路が出来、使わないものは消滅していく。脳の回路は環境との相互作用によって”抑制”の機能をも持つのではないか?

という部分でした。


礼として養狐場の子キツネのお話しが書いてあったのですが、そのくだりです。

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(p.144)

インプットされる情報が脳にとどまり、残りが整理されるのだろう。ブロイラー状態のケージの中には、風もなければ雨もない。餌を巡っての兄弟との争いもない。広い野原に立つ恐怖もない。記憶や感情の回路は無用の長物となる。小さいけれど、大脳の前部には人の前頭葉にあたるものがあり、意思や意志の抑制を司っている。そしてそのような器官は環境と相互作用をしてどう存在するかを決めているのである。

-------引用ここまで---------


だから、動物が育つ環境はとても大切なのだと思います。

抑制の回路が必要のないほどのインプットの少ない状況は、動物にとってよくないだろう事が想像できますよね。

また、人間の例をとって、無視やネグレクトされた子が親になった時、酷い虐待をすることがあって、脳を調べてみると海馬(記憶を司る)が委縮していたのだそうです。

養狐場のキツネは一匹ずつ隔離され母親から離されてエサだけ与えられる・・・母親の愛情を与えられない環境、これはネグレクトそのものではないか?という事もおっしゃっていました。

このことからペットショップの犬や猫達を思い浮かべた方は少なくないのではないでしょうか。彼らの脳に与える影響を想像すると胸が痛みます。


人間が彼らの抑制回路の成長を阻んでおきながら、その抑制がきかないことを問題行動とし形だけ矯正されたり、または抑制が効かないが為にさらなる囲い込みで(さまざまな事を禁止する)増々インプットを減らされる犬達も少なくありません。囲い込みや過干渉の事を、”善意のネグレクション”と表現されていたのも印象的でした。

動物を飼育するにあたって、脳の成長がとても大切であることを真剣に考えて下さる方が増えますように。ムツゴロウさんの本を読んで、そんなことを思いました。