ルビーとフーラは犬と猫

愛犬ルビーと愛猫チニタ。罰や「NO!(ダメ)」を一切使わず彼らと楽しく暮らす為の勉強をしています。

HappyCatさんで『猫学』を受講しました♪(2)

2015-07-09 21:45:49 | 猫の勉強

前回の続きです。

HappyCat坂崎先生の『猫学』では、猫の為のトレーングについても学びました。

トレーニングって言うと、”猫に何かをさせること”とか”してほしくない事をしないでもらうこと”など、どちらかというと
”猫にがんばってもらうこと”
というイメージの方が多いかもしれませんが、実はそうではなく・・・

猫のトレーニングは”猫が楽しむもの”

です♪

つまり、猫が楽しく生活する為に人間が学ぶことが”トレーニング”ということになります。

猫は同じ伴侶動物である犬に比べて野生が強く残っている為成長が早く(生き残る為)、それは成長過程における社会化期が早く閉じるということに繋がっています。
なので、新しいもの慣れる期間が圧倒的に短い彼ら。あっという間に警戒心が芽生えて苦手が増えてしまいやすいのですよね。

だからこそ、色んな刺激(苦手になりそうなもの)を上回る楽しみを飼い主が用意してあげて、様々なものを受け入れられるようにしてあげよう、そしてそのトレーニングはしつこいですが^^;猫は楽しむだけ力ずくで何かをしたり、脅した怖がらせたりせずに、猫は楽しむだけ、です。

猫が楽しいこと・・・
それはつまり狩猟欲を満たす為の疑似狩りごっこだったり、パズルフィーダーだったり、クリッカートレーニングだったり、体を思う存分動かす事だったり、します。
そして完全室内飼育の猫達にそれを提供できるのは飼い主だけなんですよね。でもそういうものを提供できて、脅したり怖がらせたり嫌な事をしない飼い主さんの事は猫は大好きになると思うのです。


遊びに夢中でハーネスの違和感を感じないでいられます。

 

そうやってまずは猫を楽しませながら自分(飼い主)を好きになってもらうことが大切で、また、猫にとっての刺激の調整をできる存在に自分がなれるよう勉強することが大切なんですよね。
そしてその先に”歯磨き”や”爪切り”などの普段のお手入れを喜んで受け入れてもらえる関係があるのだと思います。
お手入れは、健康管理にも繋がる部分があるので、”猫が楽しいまま”受け入れてもらえるようになりたいものです。

超簡潔に書くと、まずは
”飼い主さんがいると嫌な事が起きる”という学習ではなく、
”飼い主さんといると楽しい・嬉しい”と学習してもらえるようになろう!ということだと思います。

ちなみに、出会った時に怖がらせてしまってしょっぱなから難しい関係になってしまった我が家のチニタですが、彼は我が家に迎えたその日からキッチンのトースターの裏側に隠れて出てこない、^^;という関係でした。
9日目にして私の前に姿を現すようになった彼。
(どんなだったかはこちらをご覧下さい。^^;
http://blog.goo.ne.jp/kaedekko/e/cde78082a879a8d5537a5bf2142c4afa 
http://blog.goo.ne.jp/kaedekko/e/ba77160152862dee39e5c16a22659525
http://blog.goo.ne.jp/kaedekko/e/87d930afd464f0a76096e702883b2b4c
http://blog.goo.ne.jp/kaedekko/e/ce115cd4eb5dcb08da8131b166efcc4b

最初は首輪もどうやってつけてあげようと悩んだ私でしたが、今では爪切りも歯磨きも抱っこでやらせてくれるようになりました。あ、歯ブラシは奥歯にはまだあてるくらいですけど。^^;

まばたきだけの会話から始まり、スリスリできる様になった足だけで遊ぶことを続け、それが段々私がしゃがんでも大丈夫になり、キッチンだけじゃなくリビングにも出てこられる様になり、ここは怖い場所じゃないといことと、私は怖い存在じゃないということをひたすら示し続け、自分から膝の上に乗ってくるようになるまでこちらから抱っこはしませんでした。
今では抱っこで色んなことが出来るチニタですが、最初の頃は爪切りも出来ませんでした。

爪切りは手遊び(手にじゃれる)できる様になって遠慮のいらない関係になってきたな~と感じた頃に、ゆったり寝転がってるチニタの爪を(寝転がってる状態のまま)パチンパチンするところから始めしました。
チニタが寝転がってる時に傍に行くと目を細めてゴロゴロ言うようになっていたからです。今なら大丈夫そうと思ったんですよね。

この「大丈夫そう」というのは、チニタが十分リラックスしているのを感じたし、きっと”私への安心感”が”爪切りという刺激”よりも上回るだろうことを私が感じとったということなのかなと思います。
だから”苦手になりそうなものを上回る良い刺激に自分がなること”が大切なんだなあとつくづく思います。

だからまずは猫と一緒に色んな事を楽しむことが大切なんですよね。

犬の勉強をしていても同じなのですが”飼い主が最大の環境”とよく言います。

本当にその通りなんですよね。

だから飼い主が何よりも良いものになる為に、まずは猫に楽んでもらうこと。そしてさらに猫を学び、猫にとっての刺激の調整をできるようになり、猫がどんな風に学習しているのかを知り、彼らが楽しいまま生涯を送れるようにしてあげたいなあと改めて思いました。
生きていれば予想外の事は起こり得ると思うので、そんな時にも出来る限りダメージを最小限に留められる、または乗り越えさせることができる存在でありたいです。

チニタもまだまだ苦手なものは沢山あります。だからこそ「練習しなくちゃ!」って気負う事なく過ごして行きたいと思います。そういうのはすぐに猫に見抜かれちゃうし怪しまれちゃうし、感づかれてしまうと思うのです。
気負わず力まず、あくまでもチニタ目線で、チニタは楽しいままいつの間にか色々受け入れられる様になった(=生きやすい)を目指したいと思います。

”猫が好きなら猫の幸せを願いたい、その為に人が頑張ろう!
好きなものの為には頑張る事も楽しいこと♪”

ということを学ばせて頂きました。

坂崎先生、お忙しい中お時間を割いてセミナー開催して頂きまして本当にありがとうございました!m(__)m


HappyCatさんで『猫学』を受講しました♪(1)

2015-07-09 21:31:34 | 猫の勉強

昨年から今年の春にかけて、HappyCatさん(坂崎先生) で『猫学』を学んできました。

「動物行動学」「獣医学」「行動分析学」的な視点から、イエネコについて、また伴侶動物と呼ばれる彼らと共に幸せに暮らす為にはどうしたらよいか?という事を学ばせて頂きました。
どんな事を学ばせて頂いたか、私の理解の範囲内で書いてみたいと思います。

現在の猫達の生活は”完全室内飼い”が推奨されている場合が多いかと思います。
我が家は微妙な都会の^^;マンション住まいなので、やはり完全室内飼いで猫のチニタと暮らしています。

完全室内飼育のメリットとしては、交通事故に合わせないで済む事や健康管理をしっかりしてあげられることが挙げられるかと思います。
何をどのくらい食べたか、そしてどの位をどんな状態で出したか^^;(排泄)をチェックすることができますもんね。

完全室内飼育のデメリットとしては、猫達が本来暮らしている戸外の環境に比べ、刺激が圧倒的に少ないということが上げられると思います。また十分に体を動かせるスペースや住環境も、私達飼い主が整えてあげない限りかなり限られたものになってきてしまうことが挙げられるのではないでしょうか。
そんな限られた条件下で、犬よりも野性が残っていると言われる彼らの欲(主に狩猟欲)や好奇心を満たしてあげることや、環境を整えてあげる事の大切さを学ばせて頂きました。

猫の飼育環境として、部屋の中に高低差をつけてあげることが大切であることは、沢山の人が知るようになってきたと思います。我が家も先代フーラの時に比べ、チニタの住んでいる環境は大分改善されてきたと感じています。


まずPC部屋の本棚の上に上れるようにしました。
私が仕事中よくここで寛いでいます。


リビングを一周できるキャットウォークを制作中。まだ途中です。^^;
隠れる場所も作りたい。
事故に気をつけないとね。

 

と・・・飼育環境のお話しをしていていつも頭に浮かぶのが・・・

猫は人間の言葉を喋らないので不満や不平を言いません。更にこちらの言っている言葉も理解しないので、
「これはやらないでね」
と言っても理解できません。

でも例えば飼い主がして欲しくない所で排泄をしてしまう場合、飼い主側としては
「どうしてここでするの!( ;∀;)」
と思うかもしれませんが、実は困っていたり心地悪さを感じているのは猫の方だよね~^^;ということ。
例えばトイレの砂の粒の大きさが好きじゃないとか、トイレの場所が寒くて嫌だとか、蓋がついてるトイレは嫌だとか小さ過ぎるとか。

実は我が家のチニタも布団やクッションで排泄をしてしまう事がありました。
そこでトイレのフタを取り、砂を細かめのものを多めに混ぜてあげたところ、粗相が無くなったんですね。^^;
よく考えてみれば、猫達のウン様って小さい頃公園の砂場に沢山あったな。^^;小学校3年生の時初めて迎えたミーコのトイレは正真正銘の砂でしたし。
坂崎先生のところで「猫は細かい砂の方が好き」と言われて、そんな記憶が甦ってきたのでした。そしてトイレのフタは人間の為のもので、猫からしたら好きな子はあまりいないということも、改めて考えて「そうだよね~」と。^^;
だって、お外の猫達、だだっ広い駐車場のど真ん中とか、上で上げたような砂場とか、辺りが見渡せるような場所で排泄してますもんね。

それから、研いで欲しくないところで爪とぎされるとかも良くあるお悩みかもしれません。
猫は横向き縦向き両方の爪とぎが必要で、爪とぎって鞘をとる為以外に縦型のものにする爪とぎは”マーキング”の意味もあるので、欲を満たすという意味でも両方の形の爪とぎを用意してあげたいですよね。
”猫にとって”気持ちの良い環境を、出来る範囲内で最大限に整えてあげたいなあと思いました。

長くなりそうなので続きます。