ルビーとフーラは犬と猫

愛犬ルビーと愛猫チニタ。罰や「NO!(ダメ)」を一切使わず彼らと楽しく暮らす為の勉強をしています。

優しく凛とした強い人 ~ CDS横浜定例座学

2014-06-28 20:34:31 | 犬の勉強



チャーリードッグスクール横浜定例座学、前回の続きです。

 

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<支配性理論と優位的な態度を区別する>

『支配性理論』とは、簡単に言うと
「オオカミの群れの様な階級制が犬と人との間にもありますよ、だから犬を一番下の位置に順位づけておかないと犬が自分をリーダーだと思って飼い主を支配しようとしますよ」
という理論ですが、現在はこの理論は否定されています。

また、この理論をもとにして犬を支配下に置いておくために、とても暴力的なトレーニングが未だに行われているという現実があります。

この『支配性理論』を私達はとらない立場にいますが、
ただ、人間が優位的な犬のボディランゲージを使う事は大切、というお話しがありました。

優位的な犬は決して癇癪をおこしません。いつも凛として落ち着いて行動し、何かおこりそうな気配を感じると、スーーーッとその中に入って行ってインターセプトをします。

そんな優位的な犬の様な、強く優しい飼い主を目指しましょう。優しいけれど凛としている人になりましょう。
そういう人こそが犬を混沌から救い出す事ができますよ、
というお話しがありました。

叱りではなく態度で「それはしないよね」を伝えられること、つまり諌める事ができる人間になろうという事かなと思いますが、この部分は私の課題でもあります。

チャーリーママさんはいつも座学の最後に犬のレスキューの動画を流して下さいます。
そのレスキューの男性がそういう凛とした方なんですね。
どんなに怯えて混乱しまくってるワンコさんを前にしても全く動じることなくゆったりとそこに存在するんです。そしてワンコさんはいざ彼に触れられるとフッと緊張の糸が切れたかのように呆然として身を任せるのです。
いつか私も混沌の中でもがいているワンコさんを救いだせる存在になりたい。そう思っています。
だからこそ犬語を自分で使えるようになりたいと思うし、衝動的に行動せずいつも穏やかででも諌める事の出来るような強さを持った人間になる為にがんばりたいと思いました。

 


<散トレでのオヤツの意味>

最後に、チャーリードッグスクールのお散歩トレーニングの在り方についてお話しがありました。

散トレではオヤツが登場します。
何もしなくてもオヤツがもらえる事でワンコ達はオヤツに慣れて(って表現変ですが^^;)オヤツに過剰に興奮したりしなくなりますし、
そして散トレでのオヤツのもっとも重要な意味は、ワンコさんにとっての二次強化子を沢山作るためのものだと思っています。
このオヤツ、自分のワンコだけでなく、他の参加者さんのワンコにあげることもあるし、ルビーも他の参加者の方からおやつを頂く事が多々あった訳です。
人が苦手なワンコさんは、自分でクリティカルディスタンスを突破して人にオヤツをもらいに行ける、というのも大切な事なのではないかなと私は感じています。

ですが、チャーリーママさんからのお話は、
「”人のワンコさんにおやつをあげたい”という気持ちを失くして欲しい」
と言うお話しでした。

「おやつは人のワンコにあげる為のものではなく、自分の子の社会化の為にあげる為のもの」

と。

このお話しがあった時、この3年半が走馬灯の様に^^;頭の中を駆け巡りましたよ。^^;;;
自分で気づけるチャンスがこの3年半の間に何度か合った気がするのです。
私とのコンタクト重視をメインにして、おやつをお断りしていた時期もありましたし。
確かに散トレは、”ワンコさんと飼い主さん”というそれぞれのペアの為のもの、という認識もずっと自分の中にありました。

私は散トレ参加当初、ルビーを制御したくて仕方がなくて多分ルビーからするとうざったい飼い主だったと思います。
なのでまずはルビーが自由に動き回る事を許可できるような懐の深い自分をつくる、というところからのスタートでした。過干渉、囲い込みからの脱却です。
それと同時に上記の様なオヤツとの対呈示や、また飼い主としての在り方を修正したりして自分をルビーにとって物凄く良いもの、一緒にいると落ち着けるもの、として作り上げる努力を自分なりにしてきました。
その過程を経て今の私達があるわけです。
それで、今回のお話しを伺って思ったのは、今はルビーの社会化もかなり進んだ訳ですから次の段階へいかなくては、ということなのかなと思いました。
(社会化の進んできたペアは私達だけでなく他にも沢山います。)
ルビーと私とのコンタクトを重視して、言ってみれば大人なペア(えっ?^^;)として集団の中に存在することで周りにも穏やかさを与える、という感じを目指しても良かったのかもしれないと。
また私へのコンタクトをルビーに求められる自分をつくることは、強くて優しい飼い主への一歩になるのではないかなとも思いました。

チャーリーママさんは、
公園の様な広い場所で、たとえおやつ目当てであっても距離を縮められるというのは、犬的にとても居心地が悪いものなのだとおっしゃっていました。

ワンコさんをスルーしたり充分な距離をとってあげることが相手にとって優しいってことなんですよね。
オヤツが欲しい、おやつがもらえてうれしい!っていう事が楽しいのではなく、おやつの向こうにあること。多分最強の2次強化子となった飼い主さんと一緒にいることや、同族のワンコと共に距離を取りながら同じ方向を向いて歩き、その間穏やかでいられること自体が犬にとってのご褒美である、ということなのかなと思いました。その上周りの人間たちが犬語をガンガン話せる存在だったらワンコが嬉しくない訳がないですよね!

秋からの散トレでやるべきこと、目指す道が自分なりにはっきりしてスッキリしました。m(__)m

 

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今回の座学、どう在る事が混沌の中にいる人を犬を救うのかという深い学びが、自分なりにですがありました。
これから散トレに参加したいと思われる方はぜひ、座学にも参加されると自分が取り組むべきこと、目指す姿勢が少しずつ見えてくると思います。
私もまだまだ道の途中ですが、もっともっと沢山の事を学び取って行きたいと思います。


チャーリーママさん、幹事のsamiさん、ランチ係のてりままさん、ご一緒したみなさま、今回も素晴らしい時間をありがとうございました!m(__)m

 


ヒトが犬語を使えるようになること~CDS横浜定例座学

2014-06-27 16:08:15 | 犬の勉強


座学と全く関係ない今朝のルビー♪

 

6月24日はチャーリードッグスクールの横浜定例座学でした。
この横浜の座学は1ヶ月に1回定期的に行われている為、内容は続きものになっています。
今回のテーマは
『犬のボディランゲージについて』
でした。

長くなりそうなので、2回に分けて自分が感じたことをまとめてみようと思います。

 

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<ボディランゲージの選択>

この日のメインテーマ犬のボディランゲージですが、
まずはワンコには<負けるが勝ち>を教えてあげたい、というお話しがありました。

もともと争いを避ける為にある犬のカーミングシグナル(ちなみに”犬語”はカーミングシグナルだけではありません)。
負けるが勝ち(=自ら距離をとること)も平和を保つ為のシグナルの一つかなと思います。

この<負けるが勝ち>。
今だからこそとっても納得できることですが、私がルビーを引き取った頃、ルビーのこの <負けるが勝ち> の行動を <犬を怖がっている> と勘違いしていた私です。^^;

ルビーは散歩で犬に会うと後ろを見せて去ろうとするし、散トレで一緒に走っていた犬がヒートアップしてくると突然ゴロンとお腹を見せて転がる様な子でした。
一見弱い個体が取りそうなこの行動を、ルビーは好んで使っていて、最初の頃は臆病な子なのかな、なんて思っていました。
けれどもルビーは決して弱くない。^^;;;パニクッて我を忘れてしまう事はほとんどないし、上記の様な行動の直後もその前と同じトーンでその場に居続ける事ができます。つまり、余裕があるからこそできることなんだな、ということ。

ルビーはもともとそういう表現をする子でしたが、警戒心が強かったりパーソナルスペースが広い子なども沢山いると思います。
そういう子は相手との距離が”近過ぎる”ということを吠えや突進で表現しがちかもしれません。
犬にとってスペースの概念はとっても大切なもので、自分のスペースを侵されたら警戒する事は正しいことなのかもしれません。だから警戒すること自体は肯定しつつ(警戒心がないと命が危険にさらされる場合もある訳ですし)、別のボディランゲージを選択させてあげるのがGood!ということかなと思いました。

つまり警戒したら”吠え”ではなく”自ら対象から距離を取る”(=負けるが勝ち)という選択できるように、飼い主さんが導いてあげるというのが大切なのかなと思いました。

※その飼い主側の導きとして重要になってくるのが”インターセプト”(罰ではない弱化子)という人間側が使う犬語です。
(インターセプトに関してはこちらを参考になさってください。↓
http://charlie1210.blog113.fc2.com/blog-category-7.html

この<負けるが勝ち>的ボディランゲージ、私は勉強しなければ全然わからなかったことです。
長く犬と生活している人でも知らない人は沢山いらっしゃると思います。
ご自分のワンコさんが他犬に会った時、顔を背けたり後ろを見せて距離をとったりしたらそれを弱い子なんだと受け取らず、
”しっかりと状況判断ができて安定した子だ”
って思って頂けますように。
そしてそういう子を無理やり鼻と鼻を突き合わせて挨拶をさせるなどということがありませんように。
(※オンリードの状態で犬同士の挨拶は基本やらない方が良いです。退路(距離)が確保できていないので。)

 

<犬も人も同じ>

・まずは受け入れること(共感)
・相手に語らせる
・押し付けない
・伝わる言葉で応える
・穏やかであること
・評価しない
・ユーモアを忘れない

超個人的見解ですが、^^;
上記のことは、チャーリーママさんが散トレや座学で参加者の方に対してやってらっしゃることだと私自身が思う事です。

散トレの場も座学の場も、まずは参加した飼い主さんの事を無条件に受け入れます。そして語らせます。^^;
何を表現しても否定されないんだ、という空気の中でこそ初めて人は自分の悩みを打ち明けられるのだと、今回強く思いました。
人に打ち明けたことで塞がっていた蓋がポンと外れたようにスッキリする方もいらっしゃるでしょうし、また自分のありのままを表現しても否定されないことで初めて自分と向き合う勇気が湧いてくる方もいらっしゃると思います。これは私自身の経験を通して感じていることです。
飼い主さん達がそんな気持ちになれる場をチャーリーママさんは作って下さっているんだなと、今回は本当に強く感じました。

そして実はこれ、お散歩トレーニングで犬に対しても同じ事をやってらっしゃると私は感じています。
そうやって犬達からの信頼を得ていらっしゃるんだろうな~・・・とつくづく思いました。

これはもう散トレと座学両方参加して頂ければ納得頂ける事だと思います。体験したい方はぜひ!

 

<犬と人の違うところ>

チャーリーママさんが犬語を学ぶ上で大切にしていることは
”自分が犬語を使えるようになること。それにつきる”
とおっしゃっていました。

なぜなら、
”犬と同じボディランゲージを発しないと犬には伝わらないから”

確かに。^^;

自分の言葉(犬語)が人間に理解されるんだ!とわかると犬はどんどん犬語を発するようになるそうです。
犬語を発する子が増えれば無用な争いをしなくてすむ事がきっと増えますよね。
だってもともと犬は平和主義だからこそ”カーミングシグナル”が発達してきたのですから。
伝わる、と思えた個体は精神的にも安定するでしょうし、それは身体から出る匂いにも反映されるのではないかなあなんて思っています。(これは私の考えです。)

この”犬語”というのは、体の部位の細かい形状や動きだけでなく、大きな動作なども含みます。
例えば歩き方姿勢、行動や在り方など。
(優位的な犬のボディランゲージをチャーリーママさんは真似している、とおっしゃっていました。)

チャーリーママさん用語の中のインターセプト(色々種類がありますが^^;)やオンリードのおいでも犬語を使ったものですし、
それに散トレでチャーリーママさんの様子を観察していると^^;まばたきなどはもう最初の頃からおっしゃっていましたが、ゆっくり歩く(歩くだけでなく動作全体がゆったり)、カーブを描く、わざと目線をはずすなどは絶対にやってらっしゃる気がします。そしてほとんど声を発しない(犬に対して)。
でもやっぱり一番大きなものは”無反応を返す(スルーする)”ことかな、と。(これは私の想像ですが。)

それで、私がいつも犬とヒトって違うな~と感じるのは、この無反応を返される・・・つまり
”自分がいないかのように振る舞われることが心地よいかどうか”
ということです。

犬にとって”自分がいないかのように振る舞われる”ことは、初めて会った人に何か変な事されないという安心感のようなもの、かな?^^;
ほっといてもらえる優しさの中で、犬は自由に表現できるようになっていくのかな、なんて思うようになりました。(初対面で警戒心バリバリにさせてしまったチニタと和解した経験からもそう思うのです。^^;)

でも人間はそうではありませんよね。
人間だったら何かしら反応が返ってこないと居心地悪いのではないかなと思います。
というかそうに決まってます。^^;

”無関心を装う”という犬語が犬にとっては一番安心できて、
逆に人間にとっては一番理解しがたい犬語なのかもしれない、なんて思っています。

それで、いつの頃からか、私は散トレの場で初対面のワンコさんや距離が必要そう(だと感じた)ワンコさんには自分から近づかないようになりました。だから飼い主さんに声をかけてあげられない事も多いかと思います。でも、だからと言って決してワンコさんや飼い主さんの事が嫌いなわけではありませんので、どうかご了承くださいませ~!m(__)m

 

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ここで一旦切ります。


支配性理論を考える ~ CDS杉並座学

2014-06-23 22:37:27 | 犬の勉強


あさんぽのルビー♪

先日のチャーリードッグスクール・杉並座学のテーマは「攻撃性」だったのですが、それに絡めて『支配性理論』についてのお話しがちらっとありました。
今日はそのことを少しまとめてみたいと思います。

 

『支配性理論』って犬を飼っている方なら聞いたことがある方は多いかもしれません。

『支配性理論』という言葉は知らなくても、

犬が自分を「リーダー/アルファ/人間よりも偉い」と思ってる。

という言葉は聞いたことがある方は沢山いらっしゃるのではないでしょうか。

そして上記の様な考え方を元にして、

犬に家庭内での順位をおしえなくちゃいけないとか、
犬の食事は人より後にしなくちゃとか、
飼い主の前を歩かせないようにとか、
目線よりも上にあげちゃだめとか・・・。

こういうことを言われたりすることがあります。
これらは全て『支配性理論』から成り立っている考え方です。

あ、あと吠えたり咬んだりする犬を
「アルファシンドローム(権勢症候群)だ」
なんて表現することもありますね。(今もあるのかな?^^;;;)


でもこの『支配性理論』、実はもうかなり古い理論であって、犬と人間(飼い主)には当てはまらない、ということが分かっています。
しかも、これを証明する為の実験で使われたオオカミの群れも、野生の自然な群れではなく実験用の不自然な群れだったため、犬の祖先とされるオオカミにさえ当てはまらない、という事も言われています。
(どうしてそんなものが日本では未だに伝え続けられているんでしょうね。)

だから例えトレーナーさんや獣医さん、そしてブリーダーさん、犬友さんなどがそういう言葉を口にしても
「あ、古い情報だわ~」
と、あまり信じ込まない様にすることをお薦めします。^^;
その方達は情報(知識)を更新していないのかもしれません。

また
”犬は人間よりも下だという事を彼ら教え込むのは、彼らが人間社会で幸せに生きて行く為には必要なことなんだ。それが犬にとって幸せなことなんだ”
と言って、リードショックを与えたり、犬を引きずったり、プロングカラーを使って犬の首を傷つけたり、または体罰で犬をねじ伏せてしつけようとするやり方は、しつけやトレーニングではなくそれは暴力であることをお忘れなく。

上記の様な暴力や支配性理論は、犬だけでなく飼い主さんの心を傷つける事があります。
その辛かった経験をつづって下さっているお仲間さんがいますのでご紹介しますね。

「柴犬小次郎≒高速回転」
http://kmgu47.blog.fc2.com/blog-entry-36.html

辛くて本当は思い出したくもないはずの日々を勇気を出して綴って下さって、本当にありがとうございます。感謝します。

 

5年前に犬との生活を初めた私が、もう古いと思っていた『支配性理論』、まだまだ世の中に蔓延しているんですね。
どうか一人でも多くの方(専門家の方も飼い主さんも両方含みます)その間違いに気づいて、そして方向転換して下さいますように。

『支配性理論』から一歩離れて、命と謙虚に向き合う事を始めた時、新しい世界が必ず開けると信じています。
変わる事、方向転換をすることは勇気がいる事かもしれません。
でも恐れずに一歩を踏み出して下さる方が沢山いらっしゃることを祈っています。

 


攻撃性~CDS杉並座学

2014-06-19 18:30:38 | 犬の勉強

6/17日はチャーリードッグスクールの杉並座学に参加させて頂きました。
テーマは「攻撃性」です。

※集中し過ぎて写真一枚も撮っていませんでした。^^;


朝んぽでヤギミルク補給中のルビー♪


チャーリーママさんからは 

「攻撃性」とは?

そしてそれに対する人間側の在り方、対応の仕方としてどんなものを目指したいか?

というお話しがありました。

 

全部書くのは無理なので、この日印象に残った事をまとめて行きたいと思います。上手くまとめられるかな~?がんばります。
まずはざーっと攻撃性について。

 

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<攻撃性について>

この日は比較的少人数だった為、一人ひとり自己紹介と、そして「犬の攻撃性について」の自分の考えを発表していきました。

私は

「外から見ると”攻撃”と見える行動も、実はその裏の感情は攻撃とは正反対の感情なのではないかと思う。
つまり”怖い”とか”守りたい”とか。だから噛んだり吠えたりすることを攻撃としてのみ捉えていると、犬の本当の気持ちからは遠ざかってしまうのではないかと思う」

と言うようなことを言ったと思います。

ルビーは噛んだり吠えたりという事がないので、今まで勉強してきて思ったことを発表してみた感じなのですが。それに、子供の頃の自分にもそういう面があったからなんとなくそうだろうって経験的に思うというのもあります。

それで、チャーリーママさんはみんなの意見を聞いてすぐに答えをだすのではなく、この5時間の座学の中でポツポツとヒントやら答えやらをちりばめてお話しされるのですが、その中で
「そうか~・・・」
と目から鱗というか、お仲間さんのお話しを聞いていても記憶から零れ落ちていたような事に気づきました。

「(攻撃性って)感情をぶつけているんですよね。または甘えているとか」

って。

甘えか~・・・

って、目から鱗落ちませんか?

でも確かに保護犬さんなどを迎えた時に、迎えてしばらくはとっても大人しくて特に悩みもなく過ごしていたのに、ある時から咬んだり吠えたりするようになった、
と言うお話しを聞く事があります。
で、チャーリー組さんだと

「飼い主さんに訴えることができるようになったんだね~」

とか

「甘えられるようになったんだね~」

とかって言っていたのを思い出しました。

散歩が苦手でなかなか歩けなかった子が、歩くにはあるくようになったけど、今度は吠えるようになっちゃった!
なんて時には、

「周りが見えるようになってきたんだね~」

とか。

つまり状況判断ができるようになってきたんだ、と。

こうやって、吠えや噛みを一回その子の感情をドーンと受け止めてあげて共感を示しすことがまずは大切で、それからどうすればいいかを教えてあげるのが大切なんですよね。
(犬って共感されたかされていないかを凄く見分けると思います。色々やらかしてきた、いや今もやらかしてるかもしれない私が言うのもなんですが。^^;)

で、じゃあ攻撃するのではなくどうすればいいのか、を教える為には?

それは、

普段から罰をあたえたり驚かせたり叱ったりせずに犬に接し、犬にとって脅威ではなく大好きな存在になっていることが重要、ということなんですね。
また、大好きな存在になる為には、オドオドと犬の顔色を見ながら接するような弱弱しさもNGという事でした。

上記のような”甘え”から来る攻撃的な行動も、ゆくゆくはその必要なないという事を教えてあげた方が人間社会では生きやすいはずなので、そこで何を目指すかと言うと、

”脳を育てること”

甘えからくる攻撃行動って、実は脳がまだ成長し切れていないのだろう、ということでした。なのでそういう視点で犬に対します。

確かに人間に当てはめてみてもわかりますよね。ダダこねて泣きだすとか八つ当たりするというのは大人はやらないですもんね。・・・って、例として適切だろうか?^^;

脳って死ぬまで成長するのだそうです。(脳のどの部分の何がどうなることを成長というのか、という話しは置いておいて。^^;)それって凄く希望の持てるお話しですよね。だってずっと学習できる、ということだと思うので。

私は結構感情(大脳辺縁系)に支配されやすいタイプだったので数年前にチャーリーママさんに
「大脳皮質(知覚や思考を司る)を鍛えるにはどうしたらいいですか?」
って伺ったことがあるのです。そうしたら
「書く事がいいわよ」
って教えて頂いたのでした。つまりアウトプットでしょうか。
文章を書くことが確かに苦手な私。記事がなが~くなってしまうのもそれが原因なんだと思っています。単語を頭の中の引き出しから一生懸命引っ張り出してきて、それをくっつけ合わせながら文章を作っている感覚があります。だから自分の考えをなかなか端的にまとめられないのですね。^^;

話しがそれちゃいました。^^;

それで、脳ってよく使う回路はどんどん太くなり使わない回路はどんどん細くなるらしいのです。(ざっくりですが。)

だからワンコさんの脳を育ててあげましょう、という時にはまずはやっぱり飼い主さんが大好きな存在になっておくことが大切なんですね。

犬にとって大好きな存在になっておけば、興奮したり恐怖に支配された状態の時にも、飼い主さんの声が聞こえたら、または飼い主さんがインターセプトしたら(声もインターセプトの一つですが)、ワンコさんが思わず我に返れるような、そんな関係になれるのです。
こうやって興奮スイッチ(大脳辺縁系)が入っても、スイッチOFFをしやすくしてあげてどんどんその回路を太くしていくことで、状況判断ができる状態(大脳皮質にいる^^;というか使っている状態という事だと思います。)にしてあげることが大切、というお話しでした。


あ、あと一つだけ。
攻撃的な行動の意外な理由として、

「犬が眠りに落ちそうな意識がうつろになっている時などに触ると、ものすごくびっくりして思わず噛んでしまう事があります」

という事も頭の片隅に入れておくといいと思います。

朦朧として良く分からない状態でびっくりして噛んでしまう訳ですから犬は何も悪くありませんよね。なので当たり前ですがここで”叱る”とか”NO!”という行為が不適切であることは言うまでもありません。

 

以上の様に、吠えや噛み唸りなどの攻撃的な行動は、犬の豊かな感情や成長の現れであって決して、
「犬が人より上に立とうとしてるから」(支配性理論)
とか
「飼い主をリーダーだと思っていないから」(支配性理論)
ではありません。^^;
というお話しでした。


ここで一旦区切ります。

続きが書けますように。^^;

 


飼い主さんとすること全てが楽しいということ

2014-06-18 10:24:37 | 犬の勉強

昨日はチャーリードッグスクールの杉並座学に参加させて頂きました。
テーマは「攻撃性」だったのですが、それについて考える時に必ず頭に浮かぶこと。
それは

”犬の感情”

のことです。

それを考えながらふと思ったことをFBにアップしたのでブログにもアップしておこうと思います。

 

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古典的条件付づけを意識して生活していると、名前を呼べば楽しそうについてくるし、ワクワクしながらオスワリはするし、車庫入れ状態(分かる人にしか分からない表現ですみません^^;)も無理やり感が全くない。
飼い主が働きかけることを犬が喜んで受け入れてくれるようになるんですよね。
「やらされ感がない」「自らたのしみながら飼い主さんと動く」
という事がどういう事なのか、散トレ参加当初は全くわからなくて自分がそれを理解できる日は一生来ないような気がしました。 でも4年(も^^;)経った今、それがはっきりとわかるようになりました。
きっと”やらされ感のないワンコさん達”にまみれて過ごした経験がその違いに気づけるようにしてくれたのだと思います。

散トレ参加当初、チャーリーママさん
「よくこんなに長い間集中して踊っていられますね」
って質問したことがある動画です。


 
チャーリーママさんの応えは
「こういうタイプの子にとって、踊り続けることはご褒美なのね」
でした。

この意味が最初は全然わからなかった。 このゴルちゃんのダンスが、やらされているのか、自分が楽しくてやっているのか、という区別がつかなかった4年前。 でも今ならわかります。ゴルちゃん自身が楽しんでいるから、その喜びが体中に溢れているからなぜか見ていると幸福感で一杯になって涙があふれそうになってしまうこと。
この涙の理由が古典的条件づけを学んで来てやっと分かるようになりました。