ルビーとフーラは犬と猫

愛犬ルビーと愛猫チニタ。罰や「NO!(ダメ)」を一切使わず彼らと楽しく暮らす為の勉強をしています。

行動の前に原因があるということ ~CDS横浜座学(2)

2014-12-31 16:00:04 | 犬の勉強

前回からの続きです。(チャーリードッグスクール横浜座学で学んだことを私なりの理解で記事にしていこうと思います。)

チャーリードッグスクールでの犬の学びは、学習理論が主流であるドッグトレーニングの世界では超異端^^;であることを自覚しながら勉強させて頂いています。

学習理論を学んでいても、それにしっくり当てはまらない現象が・・・犬達を見ているとあるよね???あるかな?あるでしょう!!と・・・。^^;
そんなことを思うようになってきます。

だって・・・

吠える前に飼い主さんの顔確認してるもん!
リードが張れたから吠えたんだもん!
名前を呼ぶと行動が止まるもん!

みたいな。^^;

吠える前に飼い主さんの顔を確認しているのは、飼い主さんの不安な表情が引き金になって吠えがでているということが言えると思うし、リードのテンションも吠えのきっかけになりえますよね。
名前を呼んで吠えなどが止まるのも、飼い主さんの声が吠える事を止めさせるきっかけになっているからだと思いませんか?
名前を呼ばれて吠えが止まるのはお散歩トレーニングの現場でもよく目にすることです。

行動の前に原因があるので、学習理論では説明できない行動である、と言えるのではないでしょうか。
また、行動の前の原因を注意深く見ていくと、犬ってどういう動物なの?という行動学的な事がとても大切であることが分かってきます。
なぜなら”犬ってどういう動物なの?”を勉強し続けていると”犬なんだもんそりゃあ吠えるよね。^^;”と思える事が沢色々出てくるからです。^^;

あとは・・・

成長過程で当たり前に出てくる行動だもん!”

と思える吠えがあるということも。

成長の過程で当たり前に出てくる吠え(警戒心が強くなってくる時期や、チャレンジしたくなる個体・時期があります。)をいちいち罰して、その犬の精神的な成長を妨げるようなことをしないようにしたいですよね。

このように、”犬ってどんな動物なの?”という行動学と、学習理論(行動分析学)をしっかり分けて考え(前者は生物学で後者は心理学。)そこをしっかり意識して、人間に都合の良いように犬の行動だけを操作しようとするのではなく、犬とは?という部分を大切にしながら彼らに接していけたらいいですよね。

しかし、どちらにせよ過剰な吠えに至らない様に「吠えなくていいよ」は伝えなくてはいけません。
ここでもオペラント条件づけ主流の犬のトレーニングの世界ではやはり異端の^^;古典的条件づけを大切にしています。

古典的条件づけで作り上げた二次強化子(一次強化子と対提示することで犬が大好きになったもの)を提示したり、安定した自分を対提示することによって、刺激を調節し、犬に吠えるのとは違う行動を選択させてあげることができます。

つまり”叱らずに”不適切な行動を減らしていくことができます。

犬の警戒心をあおる事なく、もっと言うと犬を傷つけることなく行動を減らしていくことができると感じています。これは犬の精神的成長を助けるものだと思いますし、これこそがCDSの学びのキモ!だと私は感じています。

このように、犬の成長過程や犬の欲求階層など、”犬とは?”という行動学的な視点から犬をサポートし、満たしてあげる事、そして古典的条件づけ重視の取り組みを続けることで、私とルビーとの関係はより良いものになってきたと感じていますし、ルビーはどんどん落ち着きを増し(はっちゃける時ははっちゃけますが、オン・オフのスイッチが切り替わりやすいです)、ガンガン犬語を話すようになりました。

ルビーだけではありません。CDSのお仲間さんのワンコさんもみんな飼い主さんとのチャンネルが開かれ、そうなったことで落ち着きを与えられているのではないでしょうか。
叱らない=人間仕様の罰を与えない事で、飼い主自身も落ち着きを取り戻し^^;、犬と一緒に成長していける、CDSはそんな場所だと感じています。

最後に、チャーリーママさんの印象的な言葉をご紹介します。

叱らない、んですけど、叱らないからと言って”褒める”というのともちょっと違うよね。というお話しがあったのですが、その時チャーリーママさんがおっしゃったのが以下の言葉です。

「その子に自分が思っている一番温かい言葉をかけてあげてください。
初めて腕に抱いた時にかわいいね、と言ったように、あの時のあったかい気持ちで。ありがとう、とかね。」

ありがとう、とか可愛いね、とか。
暖かい言葉はその言葉を発した本人の気持ちも温かく包みます。
CDSは、吠えや噛みなどの問題で深いお悩みをお持ちの飼い主さん達が犬と一緒に自分のネガティブな記憶をポジティブな温かいもので上書きできる場所。悩みの深い飼い主さんが辿り着いて下さいますように♪

最後に”褒める”じゃなくて、じゃあなんだろう?というチャーリーママさんの記事をリンクさせて頂きます。

「愛づる」
http://charlie1210.blog113.fc2.com/blog-entry-3474.html

今年最後の座学も、とても心温まる座学でした。
チャーリーママさん、ご一緒したみなさま、ありがとうございました!

 

さて、2014年もあと残り8時間ほど。^^;
今年お世話になったみなさま、本当にありがとうございました!感謝の言葉しかありません。来年も変わらず前を向いて進んでいきたいと思いますので、引き続き宜しくお願い致します!m(__)m
良いお年をお迎えくださいね♪

 


犬に、人間仕様の罰を使わない ~CDS横浜座学(1)

2014-12-31 15:59:53 | 猫の勉強

2014年12月23日はチャーリードッグスクールの「横浜座学」に参加しました。
テーマは、犬の攻撃性への対処の基本と、CDSの基本理念についての総括的なお話しでした。この日学んだことを私なりの理解で記事にしていこうと思います。

私はCDSで学び始めて今年の11月で丸4年になりました。今5年目に突入^^;しています。スクールの一番基本となる、犬を”叱らない”をこの4年の間一生懸命理解し実行しようとしてきました。

この”叱らない”ですが、CDSの理念としての叱らないをもう少し具体的に表現するとどういう言葉になるかという事をこの日の座学の一番最初にお話し頂きました。それが

”人間仕様の罰を使わない”

ということでした。

犬に人間仕様の罰を使わない。人間仕様の罰って?つまり犬同士が使わないもの・・・。リードショック、犬は使わないですよね。^^;あとは大きな音を立ててビックリさせたり(脅したり)、とか。

人間は、犬の様々な行動(吠えや噛みなど)をなんとかやめさせようとして、犬に罰を与えているという自覚をもっと持った方がいいのではないかと私は思うようになりました。
罰は行動を減らしたり消したりするかもしれませんが、犬の中には信頼とは逆のもの、つまり防衛心(怖い事をする飼い主から自分を守らなければ)を育ててしまうと思うからです。(犬の欲求階層の一番重要な”命の安全”が保障されていない状態。)防衛心は攻撃的な行動で現れるので、結局は吠えや噛みなどの問題が消えなかったり、酷くなってしまったり、もしくは行動が出なくなっても精神的に犬を追い込んでしまうことがあるように思います。

罰を与えられても平気な犬がいることは、私も勉強している中で知るようになりましたが、それはその子がたまたまそういうキャパシティを持った子だったという事であって、全ての犬が壊れないでいられる訳ではないようです。だったらやっぱり犬を壊さない接し方が主流になるべきだと私は思います。
その犬を壊さない接し方が、つまり今私がCDSで学んでいることな訳ですが(古典的条件づけを重視した接し方)、これはどんな犬にも優しいもの・・・というか生きもの全般に通じる優しい方法なのではないかなあと感じています。

でも・・・

「叱らないと(罰を与えないと)悪いことがわからないのではないですか?」

とおっしゃる方もいるかもしれませんが、例えば吠えることは犬にとっては悪いことではない、ですよね。理由があって(吠える必要があって)吠えているのだから、犬からしたら悪いことじゃない訳です。

「ワン!(痛いよ)」に「コラ!」とか
「ワン!(怖いよ)」に「コラ!」とか
「ワンワン!(郵便屋さんがきたよ。)」に「コラ!」
とか、おかしいですよね。^^;
パニック吠えにだってやっぱり「コラ!」ではないはずです。

悪いことじゃないのだから叱るのではなく、応えてあげることが意思のある吠えを抑制することになるでしょうし、吠える事自体に快感を覚えてしまっているような吠えには、興奮を沈めてリラックスに導くことが大切なのだと思います。


えっと、長くなりそうなので続きます。^^;


つくばお散歩トレーニング~犬を混沌から救い上げる人になろう

2014-12-22 20:10:09 | ルビーとのトレーニング

12月20日(土)、チャーリードッグスクールのつくば散トレに参加させて頂きました。私とルビーにとっては今年最後の散トレ、お天気がまたもや心配でしたが、電車に乗って行って参りました!

土曜日、朝の上りの電車は空いてていいな♪ルビーとまずは秋葉原で一度外にでてトイレ休憩しました。

いつも夫や私の実家までは電車に乗っても30分位。今回は約2時間をかけての移動なので小旅行気分でウキウキでした。
この日は気温も低めだったので、キャリーの中にはお気に入りのブランケットを入れて、ルビーもぬくぬく過ごしやすいようにしてきました。

2年前に単独参加させて頂いて、いつかルビーと来ようと思っていたつくば散トレ、初めましてやお久しぶりのワンコさんも結構いて、それぞれ反応が面白かったです。

この日は最初に少し歩いてから広場で自己紹介をしました。

この日のチャーリーママさんのお話しは、まずは、犬達との一日一日が犬と飼い主さんにとってかけがえのない一日ですね。今日も素敵な日になりますように、というような、まるでクリスマスプレゼントの様な温かい言葉をいただきました。

私も、ルビーとこんな風に長時間電車に乗ってお仲間さんと一緒に歩きにくること、日本の各地の駅でトイレ休憩すること、^^;この一つ一つの出来事が、ルビーとの温かい思い出そして経験になっているなあって思うのです。電車で向かったその先に、仲間達とのまったりした穏やかな時間が待っているということは、ルビーにとっても私にとっても宝物の様な出来事なんだなあ・・・って、つくづく思いました。今は当たり前の日常と思ってしまうかもしれないけれど、じつはとても貴重な一日、一日であること、2年前、フーラを天国に送り出した身として、それはわかっているつもりです。
今年もあと残りわずかですが、ルビーとの日々の暮らしに感謝しながら丁寧に過ごして行きたい、そう思いました。

そしてこの日も、”名前を呼んでおやつ”についてのお話しがあったのですが、そのお話しのとっかかりとして、
この広場に歩いてくるまでの間の、ひなた君の様子をお話しして下さいました。

ちょっと興奮気味に歩いいたひなた君が、ひなママさんとひなパパさんが彼を挟むようなフォーメーションになった瞬間にスッと落ちついて歩くようになったと。
どうして落ち着いたかわかりますか?
”好きな人”に挟まれるから落ち着けるんですよね、
というお話しでした。


ひなた君♪

”好きな人”というのがポイントです。当たり前ですが。^^;
横を歩く人がその犬にとってどんな人かで、犬が落ち着けるかどうかが変わってくるのだということ、CDSで学んでいる方なら「そうだよね」ってわかると思います。
”犬にとってどんな人になるか”
という取り組みなんですよね。その基本が”名前を呼んでおやつ”(=古典的条件づけ)だったりします。

そしてその取組の中で、もっと具体的に、名前をどんなものにししてあげたいかというと、
「嬉しいもの、というよりも、犬がすがりたいもの。名前を呼ばれるとストンと落ち着ける、興奮を鎮めてあげる為の名前、にしてあげたいですよね」
というようなお話しがありました。

人間でもあると思いますが、何かふとしたことがきっかけでネガティブなトーンから救い上げられる様なこと。ないですか?私はあります。苦手なものも多いけれど、^^;好きなものも沢山あって、またそれを大好きになれる自分で良かった!^^;と感謝するようなものが、やっぱりあります。
犬にもそういうものを用意してあげれば、というか自分がそんな存在になることを目指せばいいんですよね。
目指し方の基本はもちろん”名前を呼んでおやつ”だと思うんだけれど、もっともっと他にも色んな要素があって(あると思っていて)、犬を行動学的な部分で理解してサポートする事とか、あとはゆるさとか塩梅とか寛容とか、ムツゴロウさん的な言葉で言うと、”体当たりな”犬との付き合い方の部分かな~なんて思ったりしています。

そしてこの日は広場で参加者のみんながそれぞれデモをやりました。


くう君♪


ペコちゃん♪

私は久しぶりにルビーとマグネットのデモをやってみました♪
ルビーのルンタッタ♪お披露目できたかしらん?( ̄∇ ̄)

若いワンコさんや成長過程にあるワンコさんは、デモの途中にも飼い主さんから気持ちがすぐに逸れて、自分の興味をひくものに行きがちです。でもそれはまだ若いから(成長の過程だから)当たり前の事なんですね、というお話しもありました。

その若さゆえの当たり前の行動を人間が許さな過ぎるから、イライラが溜まってしまうワンコさんというのがいるのかもしれないですよね。
お行儀のよいことばかりを幼い犬に求めすぎないことが、結局は犬に穏やかさを与えていくのではないかなあなんて思うようになりました。


ジャムちゃんのデモ♪

そのまま広場でしばしマッタリし、この後もう一つの広場へ皆で距離をとりつつ歩きました。


初めましてのあんこちゃんとココちゃん♪


ルビーとは初めましてのあんずちゃんとカンスケ君♪


やっぱり初めましての若い2匹。ペコちゃんとくう君♪


モカ君 「おれ、オンリードのおいでできるよ♪」


ココちゃんとルビー♪

そして・・・・・


つくば名物でしょうか。( ̄∇ ̄)

たまちりさんを飛び越えよう!なイベントだったんだけれど、私が先に飛び越えたらルビーも跳んだかなあ?とか後になって色々考えたりして。
また挑戦させてくださいね~!

私とルビーにとって今年最後の散トレ、まったりとした穏やかな空気の中始終楽しく過ごす事ができました。
犬を迎えたのに犬友というものをもしかするとあまり作らなかったかもしれない私が、^^;こうやって沢山のお仲間さんと過ごす事ができて本当に感謝しています。ルビーにとっても犬同士の繋がり(と言っていいのかな?同族さんとのアタッチメントというのでしょうか?)を感じられる場所があることに感謝しています。
来年はもっと犬ってどういう生きものなのかというのを掘り下げて行けたらいいなあなんて思っています。

チャーリーママさん、幹事のたまさん、たまちりさん、そしてご一緒したみなさま、素敵な時間をありがとうございました!
また来年もどうぞよろしくお願い致します!


犬とのお散歩で考えたこと

2014-12-19 11:32:17 | ルビーの日常

歩きながら地面の匂いを常にクンクン・・・。
お散歩中匂い取りをする犬達。

電柱や地面に残ってる他の犬の排泄のにおいを嗅いだり。
自分の犬には思わず
「やめなさい!」
ってリードを引いちゃう人も多いかもしれませんよね。

チャーリードッグスクールで勉強するようになってから、近所に住む他の犬の排泄の匂いを嗅ぐこと、そして自分のを残すことは、社会的な動物である犬にとってとても大切なことであると知って、私はルビーがそれをすることをとても大切にするようになりました。
だってそうすることでルビーの欲求が満たされ落ち着けるからです。欲求を満たす、という事は落ち着く事への第1歩なのだと思うようになりました。
そして、落ち着けると自分で考える事ができるし、必要以上にパニクッたりすることもなくなるのかなとも思います。
例えパニクったとしても、”落ち着ける”事へのスイッチを入りやすくしてあげる取り組みで、パニックから我に返りやすくしてあげる事ができます。スイッチが切り変わりやすくしてあげる為には、我に返った状態を身体が(脳が)知っていないといけないから、やっぱり落ち着いた状態を経験させておいてあげる事は大切なのだと思います。スイッチのオンとオフ機能は使えば使うほどパイプが太くなってしっかりしたものになって行くそうです。

犬を落ち着いた状態に導ける人は、やっぱり落ち着いた人なんですよね。わーわー興奮したりビクビク挙動不審だったりする人間を見て犬が落ち着ける訳もなく・・・。「犬の心へまっしぐら」(アンジェロ・ヴァイラ著)の中の言葉を使えば”感情の浸透性(p.280)”の原則があるからです。人間の感情が犬に伝播するということ。
人間だって一緒にいる人がピリピリしていたらこちらもピリピリするし、変にハイな状態だったら居心地悪くなるし、結局そういう事なんだと思います。人間と他の動物の感情脳はとても似ているそうなので、この部分を人間と犬とで比べることは、そんなに無理がある話しではないのではないかなと思っています。

それで、犬を落ち着いた状態に導くのは落ちついた人間、ということで、私達飼い主は”落ち着いた自分=安定した自分”を作ろうと努力しています。しかも楽しく柔らかいユーモアをまとったゆる~い状態での安定した自分をつくる努力をしています。(犬がそういうものをとても好きだから、と理解していますが、人間だってそういうのが好きですよね。)
自分をその状態に持って行く為には人間という動物の勉強をしないとならないのですが、人間同士も感情の浸透性(伝播)はあるので、そういう人のもとで勉強しているうちに自然と楽しくて柔らかい安定感を自分が身にまとっている瞬間があるのに気づくことがあります。
自分が安定できると、犬にとって何が必要で何が必要でないのかを考える余裕も生まれてくるかなと思います。

こんな風に、パニックや混沌の中にある犬達のことを勉強していると自然と導かれるように分かってくることが沢山ありました。

スルーすること(寛容)、他者を支配しようとしないこと(高圧的なものから過干渉まで)、好きなものを沢山作ること、それをアンカーとして自分の心に携えること、脳を鍛えるという事、などなど。(まだ気づいてないこともいっぱいあるはずですが、それがあるということに気づいています。)

スルーすることって、自分の為にもありますが、他の人の為にもなりますね。

例えば、誰かが何かを頑張っている最中には、その人自身が誰かにヘルプを出すまではスルーしてもらえた方が乗り越えられることって結構あると思うからです。
頑張ってる最中なのですから、途中であれやこれや過干渉的に接せられるより見守られる事の方が助けになることってあると思います。例え失敗しても「失敗、失敗」って殊更騒ぎ立てないことで失敗だと気づく事さえなく乗り越えていけることだってあると思います。失敗と言って叱ることが失敗を作り出しているでは?と思う事さえあります。

また、見守る側としてはその”見守る”という状態で自分を落ち着かせている最中でもあると言えると思います。
”あそこをああすればもっと良くなるのに”なんて気持ちが頭をもたげても、干渉したくなる自分を抑えて見守る事が自分を抑え、誰かの気づきを助けることって多々あると思います。そのくらい”待つこと”って本当はとっても難しくてでも優しさに溢れたことなのだと思う事があります。
人と人との間で、そうやって時間をかけて気づきを待つことが出来る様になれば、人にとっても犬にとってももっと生きやすい世界が出来上がるのではないか?そんな風に思うようになりました。

これってそれぞれが安定した自分をつくる事に専念するということだと思います。そうすれば大きな間違いは起きないのかもしれない、なんて思ったりします。

これらのことは、私の中では自分を”社会化する”ということの一部として認識しています。

”社会化”という言葉、私が認識している内容と近いなと思ったのはこちらの説明です。
http://www.1-ski.net/archives/000154.html

引用すると
「個人がある社会の中に所属し、適応的に行動できるように、
 知識・価値・言語・社会的技能・知能を獲得していく過程のこと」

犬との関係、お散歩でもトレーニングでも日常のコミュニケーションでも。その風景を大きな視野で見ていると、高度に社会化された人間によって、犬の社会化も進むような気がしています。
人間の社会化も犬の社会化とセットで、というのが、私がこの5年学んで来て強く感じる様になったことです。我が身に起きたこと、起きている事だなと感じているからです。
生きものの成長をゆったりとした気持ちで待つ。それは犬も人も同じなんですよね。命あるもの全てに言えることなのではないでしょうか。

こうやって自分の考えていることを誰もが見られる場所でアウトプットすること。これも私にとっては社会化の一部です。誰かが私に寛容でいられなくなっても、自分が自分自身に寛容でいられること。まずはそれを目指します。自分の為でもあり犬や猫達の為でもある。そう思っています。だって、犬や猫に嫌われたくない^^;というか好かれたいですもんね!

と・・・、今思っている事を難しい単語を使わないで書いてみました。
色んな単語が頭の中巡ってる人もいるかも?^^;


猫について学ぼう(後編)

2014-12-08 23:07:22 | 猫の勉強

前回からの続きです。

私が子供の頃に比べると、人と一緒に暮らす猫達の環境は激変しました。主に完全室内飼いになったからです。(外で暮らす猫達の環境も変わったでしょうけれど・・・)
その環境の中で彼らに少しでも幸せな生活を提供できたらいいな、ということで、Happy Catさんで猫についての勉強を始めました。

Happy Catさんの「猫学講座」では、猫についての「動物行動学」「獣医学」「行動分析学」的な知識を学ぶことが出来ます。
そこで、講座で教えて頂いたことを私なりの理解でアウトプットして行きたいと思います。

第1回目は「動物行動学」視点から見た猫のお話しでした。

印象的だったのが、やっぱり猫は単独性の生きものなんだなあ、ということでした。あ、単独性の生きものだと感じるのは、主に犬と比べてなんですけどね。

例えば猫は群れで協力して狩りをする、ということはなく、単独で狩りをし狩った獲物は全て自分で食べます。
また、たった14週齢で”闘争行動”というものが表れるそうで、自分は自分=つまり独り立ちが始まるのだそうです。これは一緒に生まれた仔猫達でも14週で縄張りを持とうとするということになり、人間側が「兄弟姉妹だからね仲いいよね~」と思っていても、実は14週くらいで”多頭飼い”状態になる、^^;ということらしいです。3ヶ月の子猫はもう子猫扱いしない方がいいかもね、なんてお話しもありました。

ではそんな単独性の猫(室内外の猫)に飼い主がしてあげられることはなんだろう?と考えた時、縄張りが重ならない様に猫達のスペースを工夫してあげる事かなあと思いました。

もちろんトイレは分けてあげた方がいいということでしたが、外の猫達の縄張りは上下スペースや時間帯で分かれているそうなので、室内飼いの猫達の為にも(まあ時間はこちらでどうにかできるものではないので^^;)キャットタワーやキャットウォークなどを作ってあげて高いところにも低いところにもその中間にも、出来るだけ猫の為のスペースを作ってあげるのが理想なのかなと思いました。


それから、私が面白いな~と思ったのが、猫の性格についてのお話しでした。
まとめるとこうなります。↓猫の性格は、

 1.友好的な性格は、父猫の遺伝的影響が強い。
 2.母猫、祖母猫の栄養状態も、猫の性格に影響を与える。(栄養状態が悪いと友好的ではなくなる。)
 3.日々の学習による影響がある。

ふと我が家のチニタの事を考えました。
彼はホットカーペットやヒーターの前よりも私の膝の上を選んだりするような、超のつく甘えん坊です。先代のフーラもそういうところがありましたが、チニタの方が表現が大げさ。^^;抱っこの最中に体重を預けてくる強さも仕草も大げさです。そして気分が盛り上がってくると両手で私の首に抱き着いたり、顎や唇を噛んできたりします。超可愛い~~♪
・・・あ、話が逸れました。^^;

でも、彼は生まれてから1年位ずっと野良猫生活をしていたので、私や家族、そして保護して下さったチャーリーママさん以外の人間とは近く接したことがありません。
なので未だに知らない人が怖いんですね。言い換えれば”友好的ではない”訳です。

ここで私が思うのは

”友好的でない猫はかわいくない” ^^;ではなくて、

”友好的でない猫は、もしかすると色んな場面で(猫自身が)生きづらいんじゃないかな?”

ということです。
特に我が家にお客様が来たとき、親戚が来たとき、設備点検の人が来たとき、などに常に緊張を強いられているわけですもんね。

そこで、上記3つの項目の中で自分が関われることは何かな~?と考えてみると、3の”日々の学習による影響”には私自身が関われそうです。つまり、必要以上に怖がらないで済むように私ができることがあるかもしれない、ということ。

とは言え、最近のチニタは、消防設備点検の人が部屋の中に入って来てもパニクッて部屋の中を駆けずり回るという事はなくなって、^^;自分からクローゼットに逃げ込み(ドアは閉まらないようにしていつでも逃げ込めるようにして、くつろげるスペースを作ってあげました。)、そこで食べ物も食べられるし(食べられないほどの緊張状態ではないということ)、点検の人が帰ってしまうと自分からリビングに戻ってくるまでの時間が10分くらい(以前は1時間以上^^;)と、どんどん短くなってきました。まずは知らない人が来ても安心して身を隠せる場所を作ってあげたことが良かったかなと思っています。

こういうのって人だけではないですね。色んなものがチニタにとって大き過ぎるネガティブな刺激にならない様に導く取組みや、また、彼にとって刺激の調整が上手くできる飼い主になりたいなあと思いました。
チニタが
”知らないうちに平気になる”
ことを目標に、無理せず充分時間をかけながら、そして日々の生活を楽しみながら、彼との日々を過ごして行きたいと思います。

* * * * * * *

この日は他にも沢山の事を勉強したのですが、頭の中がまとまったら都度こちらでアウトプットしていきたいと思います。

まだまだ続く猫学講座、これからも楽しみにしています♪