KADOMIUMTANK ソフビブログ

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「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

アキバ戦記Ⅵ

2012年03月22日 | イベントルポ

2012年。すでにアキバは都内のすべての街をトランスフォームさせている。
すべてのヒトビトの感覚がアキバ的になる、己の欲望にジャックインさせた濃密なセカイへと
作り替えようとしている。
そしてヒトビトもあらゆる萌えとファンタスティックな心震わすはじまりの律動からは
決して逃れられない!
てなわけで年度替り前でゴチャついてる仕事の傍、例によって夜のアキバを皮切りに、
あちこち徘徊するタコの行き先を見てみよう。
今回は青山、東京ビッグサイト、アキバの三元中継だ!!

 昨年はちょうど今の時期、震災直後でタコの出席してる仕事先のイベントや式典も
中止があいついだのだった。24日から一般公開される国際アニメフェアも去年は
震災と都の萌え萌え禁止法に反旗を翻した関係業者の煽りを喰らって中止になりましたね。
かくいう自分も1年前に震災後の同じ街を原発事故後だったためすっかり疑心暗鬼になって
マスクしてフラフラ歩いてた自分を思い出すのだった。
1年前と同じ場所にカメラを向けて見たりすれば、そこには1年前と変わらない街。
非日常の街、アキバは震災や原発事故といった非日常の様相さえも相克して今もここに
変わらず存在し時を刻んでいます。

 

 

AKIBA カルチャーズZONE One Upアキバ店で明日から29日まで
 キャラクタークリエイター、KAIJINさんのファルクライム一品モノカスタムが集結した
ミニエグジビションを開催。
ちょーどぶらりと閉店前にのぞいたらKAIJINさんがショーケースにセッティング中でしたので
さっそく軽く紹介してミマス。KAIJINさん、お忙しいところアリガトウDeath。

 

新作展示もありお店のスタッフさんたちとさっそくかけつけたファンのヒト、とおりすがりのタコと
すでにイベント開催中みたいなノリになって一同、KAIJINさんのセッティングを
見守るのだった。。。

会場に来たヒトにはこのKAIJINさん特製のカッコイイステッカーがもらえるYO!先着順
ですのでお早めに。

 まだ組み上がっていないけどこれが新作のファルクライムⅢ(仮称)の原型だッ!

こちらがビリケン商会さんのビリケンギャラリー、「大宇宙人展」で稼働中のぶたガチャ。
新作オリジナルぶたのはなミニソフビ7点を入手しようとお客さんが連日詰めかけております。

大橋さんのイラストもお目見え。ガチャポンのミニソフビも好評で、なくなっても大橋さんが
足を運んで新規製造分を追加してくれているようです。開催スタート時にはないイラストも
作家さん各氏がもちよっており、初日に行ったヒトも今行けば新鮮な驚きがあるかもや
しれませんYO!

現物を見たらけっこう大きめでした。タテはMAXTOYさんからこんど出る豆ネゴラくらい
ありましたね。
ディティールが細かくて、ぶたのキャラクターなどは以前ぶたろぐに描かれていた大橋さんの
筆致そのもので、顔がほころんできます。エスたいいんも宇宙服についてる細かい装備など
細部が緻密で、感心します。あと、人間キャラじゃないけどザリガニがいい感じですね。
ぶたのはなさんは甲殻類も好きなんだなあと思いました。

このバックシートに描いているゾウとか絵本に出てるムカデも出るのかしら?とビリケンの
スタッフさんもちょっと楽しみそうにおっしゃっていました。

中野貴雄監督の女タコ怪人の造形物。できたてウレタンの香りもかぐわしい新規品。
これを買って全身タイツを着れば毎日女タコ怪人に
なって自宅で夜な夜な悶絶フェチ北斎漫画できますYO!(って何を考えている)



オープン時も評判だったCLICK CRACKさんのぬいぐるみエイリアン。
追加アイテムもその後投入されましたが好評のうちに買い手がついた模様。

TTTOYさんの作品。こちらも初日、タコがうかがった後で持ち込まれたもののよう。
後方のはシェクリナンですね。黒いのは新規の成形物のように見えますが。。。

逆柱いみりさんも新作を追加してくれました。脳内リゾート怪獣計画のキャラクターたちが
そびえる富士山をバックに雲海をぶち抜いて咆哮したり、東京の高層ビル街を蹂躙しながら
バトルロワイヤルを繰り広げる。あたかも昭和の少年漫画誌の怪獣大迫力イラスト絵巻を
思わせる、怪獣少年のリピドーを大脳辺縁系から直撃する迫真の大怪獣決闘シーンDeath・

ゴッホ今泉氏も新作を追加。またまた色っぽいゴールデンエイジアメリカンスタイルの
複乳グラマー女エイリアンDeath。

好評のうちに完売したビリケンクラシック宇宙人シリーズ・マーク星人(左)、ジュブ星人(右)。
2期は紺色の成形色でした。好き者の宇宙人立体物コレクターに喜ばれている
アイテムとなり、ビリケンさんサイドも手ごたえを感じている様子。


バックに写っているのは孤島のゴリラ映画では屈指の名作の一本「猿人ジョー・ヤング」。
会期中はモニターで懐かしの宇宙人や怪獣
怪人映画に訪れたお客さんや作家さんたちも見入られ、プチ上映会モードになっているのだとか・

 すいません、ちょっと中野監督の展示物をお借りしてタコになってきました。しゅるしゅる。
ビリケンギャラリーの「大宇宙人展」は月末まで開催しています。このほかにも新作がずいぶん
増量されていますので一度足を向けた方も再度、休日に足を運んでみては。やはり怪獣、
宇宙人をキーワードに据えたイベントはうきうきしますネ。


そして、ビッグサイトでは!シカルナ工房さんの東映・横山ソフビまんがまつりが!
24日からの国際アニメフェアに出店したシカルナ・工房さん。ちょうど仕事で行くことになり
シカルナブースに顔を出したら宮沢さんがいろいろ説明してくださいました。ありがとう
ございます。パブリックデーの限定品にはサイボーグ002(ジェット・リンク)と009(島村
ジョー)赤ユニフォーム版を販売。石ノ森プロの方もブースに来てくれてじっくり見て
よく似ている、と監修時と同じように感心しておられたとの話。
今後製品化を予定している00ナンバーの仲間たちもすでに原型が完成間近で、今回
原型を展示。

漫画版を元にして原型が作られている004、007、008たち。
ほかのサイボーグたちもすでに原型が進んでおり、会場でも飾られています。

このほか長靴をはいた猫やホルス、ピュンピュン丸などすでに主人公を製品化している
作品の脇キャラやヒロイン、仲間たちの原型も展示。こんなにいろいろ着手しているのか!
と驚きます。感心するのはどのソフビ原型も元は輪郭が描線であるアニメ絵に
非常によく似ていることですね。今回作業が進んでいた、ピュンピュン丸のわき役たちなど、
見ると身じろぎしちゃいますよ。
長ネコはちょうどリメイクの映画企画が進んでいたり、009もリメイク映画の公開が決まって
おり、今回のフェアでも大々的にアピールされていました。
温故知新で旧作がケーブルでオンエアされていますから、シカルナさんはいいタイミングの
シリーズ展開になりそう。
萌え萌え禁止条例のため今回のアニメフェアはどちらかというと昭和の有名アニメのリメイク、
感動作や生粋の子どもさん向けアニメの比重が高いので、シカルナさんの東映アニメや
名作アニメのソフビ化製品提案はその関連商品として良い流れへ結びつきそうな気もしますね。

まんが宿さんの秘蔵コレクションも大量展示!上はその一部です。今回のアニメフェアは
現行作品と旧作系とほどよい比重で、シカルナブースはちょっとした昭和のアニメ資料館
といった雰囲気。年配の業界関係者のヒトが立ち寄って懐かしそうに資料や紙モノに見入る
姿も見られました。

そうそう、限定品といえばこのプラモ箱鉄人も再販を今回限定50SET(予定)販売するそう。
パブリックデーからの販売です。当時ものプラモ箱が好評だったので、今回の限定鉄人
ソフビは当時グレーで成形されたカラーを再現したものとなるそう。でもプラモだからと
未塗装ではということで、彩色したものを入れようと考えている。販売日まで塗装作業を
がんばるとの話でした。
今回は完全な当時プラモの再現ver.ということで、またプラモ鉄人ファンの注目を集めそうですネ。
宮沢氏によると「昭和のアニメのソフビ化は過去の作品なのでニッチですがコアなお客さんも
一定数居られ、009などは発売告知以来、問い合わせも多く人気の根強さを感じる。
009の仲間たち以外に敵サイボーグキャラなども製品化してほしいという声もいただいている。
できる範囲だがシリーズを充実していえば集める面白さも増してもらえるだろうか。応援してほしい」とお話してくれました。今回はブースの展示原型もたいへん多く、アニメファンのヒトも
覗くと「ソフビ化するとこんな感じの立体になるのか!」ときっと楽しめると思いますよ。

アニメフェア全体のルポは24日のパブリックデー以降も仕事でビッグサイトに
行く用事があり、あらためてタコブログでもルポしようと思います。
萌え系アニメ製作会社の参加離脱はたしかに著しいですが全部というわけでもないし、
ご当地キャラやゆるキャラ、個人の展開するキャラクターコンテンツなど幅広くなり
ました。萌え系は思っていたよりテレビ局発信の番組宣伝として補った感じですね。
製作会社が離脱した分、テレビ局単位で結局必要な情報発信はされている印象です。
自分は萌え萌え禁止条例には当然反対ですが、今回のアニメフェアも結果、業界の
ある程度までのキャパは紹介しており、アニメ好きには引き続き面白いイベントになっていると
思いますよ。かえってそういう背水の陣を敷いていると主催者サイドも色々と旧態を維持する
べく工夫を凝らすということもあるんでしょうね。そんな苦労はしのばれます。
あと牙狼のブースのプロップやデザイン画、衣装やきぐるみなどの展示が2年の間に
外伝や映画も製作されたことで2010年のブースの10倍近い展示分量が充実しており、
雨宮監督のファンはそれらを見るだけでも損はないと思います。