KADOMIUMTANK ソフビブログ

ヘミングウェイの詩にこんなのがある。
「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

FRENZY Xmas Show

2012年12月24日 | イベントルポ






さっき仕事先の近所、クリスマス気分で賑わう商店街の路地裏を
作業の時間あわせで何の気なしでブラブラしてたんですよ。
そしたら古本屋のワゴンに出くわし,
何の気なしにそこにつみあがってるおもちゃを漁ったら、
前に持っていて遊んでいるうちにいつのまにかパーツがなくなり
探していた映画系フィギュアが。
ほこりをかぶってブリスターも茶っ気てたけど、今までなんでだか
見つからなかったのでウレシイ。

店内にはストッカーに吊るされた、さがしてたアイテムが全部あり、
200円とか安かったんでまとめて買ってきましたよ。デッドストックが
倉庫に眠ってたんだな。特に価値があるとかそういうのではないんだけど、
自分的には何個持っててもムズムズする好きなアイテムだったので。
さすが「おもちゃの日」クリスマスですね。こんなめぐり合わせってあるのだなと。







ラバーダックさんでのFRENZYさんの販売イベントは12月23日に開催。
シリウス・ザ・バーバリアンシリーズと平行してBLOOD BEASTシリーズや
「特撮」シリーズも展開。本年は同社にとって飛躍と活躍の年になりました。



ラバーダックさんのイベントも今回で3回目。午前中から熱いファンが集って
店内は新作やワンオフ品に見入るお客さんとFRENZYスタッフさんで
ソフビ談義が交わされながらの和やかなお買い物風景となったようです。
タコは仕事を片付けて午後2時以降にうかがったのですが、
ワンオフ品はそれぞれマスターを得て
お店を旅立っておりました。

FRENZY BROSのブログを見ると今回はアグールのバーニングカラーや
ヘルトンの一品もの、カラーの違うパーツを組み合わせたいわゆるミックス版などの
ワンオフアイテムが販売された模様です。










好きな色に塗ろう!BEAST BLOODシリーズのアンペイントver.
好きな色に塗ろう!こないだ映画の「宇宙人ポール」の話を仕事先でしてたら
思わず「ジェームス」って言ってしまい、「ジェームスもいるんですか?」
とびっくりされてしまった(微笑)。









こちらはペイントver.このグニグニした造形がなかなかツボを押さえてないと
うまくできないものですが、とくにガンマはうまい感じの処理だな~と
思います。現在アキバZONEのOne up.さんでも好評販売中です。
ちなみにミニサイズ(現在市場を席捲しているワンコインソフビ)で
このBEAST BLOODもサイズ展開したいとの話で準備しているのだそうです。
「ちょっとザッカ的な目線でゴリゴリのソフビ派以外のお客さんにもかわいがって
もらえたらいいですね!」との原型師さんのお話。
イメージ的には90年代にコギャルのヒトたちの間でカバンやケータイに取り付けて
流行った「死にかけおじさんのゴム人形」みたいな感じだろうか。





クラッシャーボールには新規のカギ爪ハンドver.がお目見え。
あいかわらず主人公を付けねらって武装強化しているのだろうか。





シリーズのメインアクターともいえるシリウスに新色が追加。
上が旧カラー、下が新色です。
シリウス・ザ~シリーズに新しいお客さんも増えているので、
イメージ一新のニューカラーで主人公を再訴求しコレクションを楽しんでもらおうと
いうところでしょうか。







ショーケースに展示されていたものものしい装備のなぞの武装ウォリアーたち。
この仕様で販売するわけではないようです。



こちらは「DZ40」を皮切りに販売されたFRENZYデビルマン。近々原作コミック・
勇者アモンカラーとなるブラウン体表のバージョンも販売されるそうです。
原作カラーのほうがより「悪魔の戦士」というイメージでFRENZYさんのヒロイック系
造形テイストが引き立ちそうですね。
まだどういうアイテムが出るか等は未定ですが、メディコムトイさんとの
コラボレーション販売も来年は引き続きにぎやかに
展開していく模様です。

今年はMAXTOYさんのキャプテンマックスやこのFRENZY版デビルマンなど
版権キャラクターの製品化という新機軸にも着手しました。2013年も
オリジナル、コラボアイテムと、FRENZYさんはさらにハイテンションの活躍が
続きそうですね。




こちらは今回のイベントで買い物をされたお客さんにクリスマス
プレゼントとしてひそかに用意してあった「魔人フレンジー」の特別カラー。
シリーズを彩る伝説的な「初代」キャラ。
ファンの方はサプライズなこのプレゼントに大喜びだったのではないでしょうか。



こちらはFRENZYスタッフさんが個人的にラバーダックさんから購入した
リメイク映画「TRON」のフィギュア。遠目で店内でこれが目に入ったとき
あっ、ジャンボサイズもはじめたのか!と思いました。

しかしアメトイ好きの梁山泊って感じですね、FRENZYさんのスタッフさんたちは。

90年代の世界的フィギュアムーブメントの過渡期、
画期的な緻密さでアメリカンフィギュア界を塗りかえたスポーンフィギュア
ムーブメントの洗礼を受ける前の、いかにも
おもちゃっぽ~い頃のキャラクターアクションフィギュアの話とか、
人気のアメコミを実写化したけど全然力足らずでファンにとっては残念な興行結果に
終わった映画の話とか、映画といっしょに討ち死にしたそのフィギュアの話とか、
すでに今は閉店したレアもの、掘り出し物がいっぱいあった
都内のフィギュアショップのお話など、タコにとってもツボをおさえてるな~と
つくづく思えるお話をされていて、FRENZYさんは本当にこの
ヒロイックTOY,アクションフィギュアとコミック、映画ジャンルへの知識も
膨大な長年のマニアとして愛好履歴を持ち、今度は自分たちの作りたいソフビTOYとして
FRENZYを思い立って現在に至るということがよく伝わってきました。

FRENZYさん「コミックが人気で、できた映画も期待しちゃうじゃないですか。
でも結果がなんともいえない不出来なんですが、もうDVDも
販売してないとなると出来とかでなく、それはそれでまた観たくなるんですよね」

わかるわかる。時に忘れられた作品やおもちゃにも必ずどこかそれぞれの
良さ、面白いところがあり、それらのコンテンツたちの長所が分かっている
目線で自分はそのおもちゃが楽しかった、いわばその無念を晴らすという
意味でも自身のソフビメーカーを興した、という部分もあるかもしれません。

現在のFRENZYさんのアイテムが国内外のコアなTOYファンの
人気を獲得しているのはそういう「無類の好き者」ならではの下地がスパイスになって
ソフビプロダクツにコンテンツとして明確に集積・反映されているからである、
といって相違ないところでしょう。そしてこれは同社にしかできない展開でもある。












2012年のインディーズソフビ、ストリート系ソフビ界のイメージモチーフ
として再浮上した例のゆるゆる怪物くんTOY。FRENZYさんの関係の方が
会場に持っていらした私物を撮影させてもらいました。

「きっと(アメリカで)これが出た当時は手にした子供もなんとなく遊んで、
(目や口の穴から赤いゲル状の液体を押し出して遊ぶ)箱にも
しまわないで物置なんかに入っちゃったままなんてことも多かったんでしょうね」

しかしこういうアイテムを見せてもらうと、FRENZYさんたちは
いろいろな時代のオモチャに造詣が深いのがよくわかりますね。
「昭和の頃に駄菓子やでよく見たビニールの爬虫類や虫といった商品で
イイ出来のがないか、街にでると雑貨店とかもよく覗いたりしますね」

アメリカはトイザラスの巨大化などを見てもおもちゃ大国といえます。
アメTOYは特に時間が経って公開された元の映画やコミックのムーブメントが
終わるといったんおもちゃとしては存在が沈静化するんですが、その「楽しく遊んだ」
記憶が盛り上がったときに手にすると所有者個々の思い入れで新たな光を
放つ新たなミリキを放つ瞬間があるのでしょう。
そこには当時マスな消費財として出ていた時にあった周辺的な憑き物のようなものが
時間が経ってすっかり落ちるから本来の物が持つミリキもより伝わりやすくなる、
というのもある。

FRENZYさんも自分たちのプロダクツにいつか自分が
夢中になって遊んだTOYやソフビとの時間の濃密を込めて
自作として再生産しているということではないでしょうか。
FRENZYアイテムはそういった「いつか親しんだ」
アメTOYのソウルを受け継ぎソフビとしてリプロデュースしている部分が
海外のソフビファンからも強い共感で迎えられているようです。

クリスマス当日になりましたが、かつて自分が夢中で遊んだおもちゃをしまっている
場所から出してきて遊び、それを手にした時を思い起こしたとき、
また新鮮なおもちゃ体験に結びつく瞬間を生みだすかもしれません。
そしてそれはおもちゃにとっても持ち主にとっても得がたい、再び幸福な時間を
もたらすことでしょう。


【Black Christmas/Venom】

http://www.youtube.com/watch?v=3l9Xm6Hqqcg

【Blue Christmas/Char(映画「ブルークリスマス」挿入歌)】

「エヴァンゲリオン」での使徒認定表示「BLOOD TYPE :BLUE」の元ネタ映画。
監督の岡本喜八が生前「クリスマスにこの映画を必ず観るってファンが
何人かいるのだけど、変なヒトたちだなあと思う」と自らコメントしていた映画。
まぁ、ほんとにヘビーな映画です。下町の商店街にあるような床屋で
主人公が散髪してもらってるシーンが冒頭という異様に地味なSF映画だが、
市井の庶民たちの手にしたささやかな安らぎや幸せが、人類が迎えたある異変から
次第に崩壊していき、同時にそのことに気づき事実を暴こうとする登場人物たちが
陰謀で次々と消されていく。じわじわ怖くなってくる。

http://www.youtube.com/watch?v=vYkU5F8Nqb0

【デストロイヤーの楽しいクリスマス】
一種のコレジャナイアイテム。
何かの本で「いらないXmasプレゼントの思い出」としてこのレコードを
サンタさんにどうしてだか贈られて、聴きながらあまりのおためごかしっぷりに
泣きました、という実話を読んだことがあるのだが、
現物を初めて聴きましたわ。ジングルベルを歌ってるのはプロの歌手で、
デストロさん本人じゃないな。

http://www.youtube.com/watch?v=jr9_ToBXp-c

【レゴの映画「恐怖のクリスマス」】

子供さんがつくった自主映画みたいです。レゴサンタの動きがカワイイ。

http://www.youtube.com/watch?v=ux4mViP56Jw

【The X-Files - Joy to the world 】
TV「Xファイル」より。スカリー捜査官の家はお父さんが生前飾りつけた
クリスマスツリーが一年中出しっぱなしです。途中のシーズンで心境の変化から
片付けるんですが。

http://www.youtube.com/watch?v=v7EZX79MX44[