屈辱と満足
4月20日(月) --- Day06
オートルート第三日目 ショーンビエール小屋 ⇒ ベルトール小屋
<初めてのクランポン>
8:00 とりあえず1時間登って最初の休憩(2865メートル)。
まだまだ雪面が固いのでクランポンを装着する。
クランポンは初体験。ドキドキ、わくわく。
なるほどね、固い雪面をしっかり噛んで離さないカンジ。
シールだけよりずっと安定感と安心感があっていいね。
だけどきくちゃん(仮名)が言っていた通りスキーに直接着けるタイプがいいみたいだね。
カオルのはビンディングに着けるタイプなんだけど、スキーに着けるのに比べるとやっぱり浮いちゃってる、喰い込みが違うね。
カタ斜面の登行なんかもあるから慎重に、慎重に進む。
8:30 セラックにやってきた。
そりゃあこんな雪山の塊、スキー脱がなきゃ進めないでしょ。
でもね、スキーもってこの上歩くってめちゃめちゃ滑るから怖いよ。
ここでもカオルの装備が悪いことがわかる。
先ずブーツ、フツーのアルペンブーツだから全面プラスチックでツルんツルん。
こんなんで氷の上なんて歩けませんから。
それにスキー長すぎ、太すぎ、重すぎ。
この長くて太いスキーに着いてるシールもたっぷり量があるから重い。
こんな足元で余分な重さ持ってちゃダメ!
<屈辱・・・ポールだけ持つカオル、、、>
結局危なっかしくフラフラしてたらアンドレがカオルのスキーを持つことに。
カオルはアンドレのストックを、、、 とりあえずこれで進む。
う~ん、屈辱。
いつもはカオルがお客さんのスキーを持ってあげるのに、ガイドにスキーもってもらっちゃったよ、恥ずかしい。。。
10:05 3回目の休憩(3475メートル)。
歩き始めて3時間、いよいよ3000メートルを超える。
一歩一歩がしんどくなってくる。
2000メートル付近で1時間、2時間、歩きっぱなしでもなんてことないけど、やっぱ3000メートルは違う。
今のこの登りが今日のハイライト。
Stockji(ストックヒー)氷河
をほぼ富士山(3776メートル)と同じ高さまで登る。
Tete Blanche(テートブランシュ)って山の頂上(3707メートル)まで行く。
あと残り標高差250メートルだ。
歯を食いしばって一歩一歩進んで行くぞ。
<遂に3707メートルに到達>
11:10 ついにTete Blanche(テートブランシュ)の頂上、標高3707メートルに到達。
いやーまじでしんどかった。
でもね、ここからの景色はホント最高!
<CANちゃん(仮名)&カオル>
ここまでこれて本当に良かった。
メンバーのみんなと握手。
最高!