2023年10月2日(月)
王滝頂上で一休みし、いよいよ八丁ダルミを歩く。
天気などによって閉鎖されることもあるようで、この日も強風で閉鎖されたらいやだなと思っていた。
九合目辺りから雲が出てきて風も強くなってきたが、ひどい強風ではない。
2014年の噴火災害の原因はこの八丁ダルミすぐ西側にある地獄谷の水蒸気爆発だった。
遮るものの無いこの八丁ダルミで多くの犠牲者が出た。
本年この八丁ダルミを通行可能にするにあたり、登山道整備の他、
王滝頂上避難施設やシェルターの設置などがあった。
剣ヶ峰の御嶽神社奥社へあとひといき。
息切れしながら階段を登り御嶽神社奥社に到着。 (10:10)
御嶽山山頂標識
山頂はこのような感じ。
山頂北側直下に一ノ池
一ノ池東側直下に二ノ池
二ノ池はかつてコバルトブルーの水をたたえ、日本一高所にある湖(2908m)であった。
が、2014年の噴火で火山灰が堆積してしまい消滅の危機にある。
水が無いわけではないので、なんとか再びコバルトブルーの湖が見られないものかと思う。
二ノ池湖畔には二ノ池山荘。
かつての二ノ池本館を解体、新築オープンしている。
奥には手前に乗鞍岳、その奥に槍ヶ岳、穂高連峰、常念岳など、
左奥には黒部五郎岳、笠ヶ岳、立山、鷲羽岳、野口五郎岳、らしい。
雲が多くなってしまったが、絶景だ。
記念撮影。
もちろんヘルメット装着。
3067m。 登る時の息苦しさはあったが、無事到着。
レインウェア上着を着ていたがとても寒かったので、
撮影をしたらすぐに二ノ池方面に向かう。
ザレた斜面を下ってゆく。
少し湿った土の上を歩いてゆく。
二ノ池山荘到着。(10:59)
二ノ池の向こう、左奥が剣が峰。
二ノ池ヒュッテに向かう。
北側にはサイノ河原と摩利支天山。
草紅葉の向こうに二ノ池ヒュッテ。 (11:09)
こちらも二ノ池山荘新館を解体、新築してのオープン。
名物の担々麺は売り切れ。
可愛いライチョウのTシャツが売り切れなのは知っていたけど(WEB販売)、
小屋に来たらもしかしてあるかも、と思ったけどやっぱりなかった。
小屋の近くの岩に座りお昼ご飯にした。
彩りよいサイノ河原と絶景の山々を見ながら。
寒かったのでダウンを着た。 陽が照ってくれたおかげで背中がポカポカしてきた。
三ノ池も見たかったが、この日はここで下山する。
剣ヶ峰は巻いて王滝山頂に戻る。 (12:04)
ここは良いが、場所によっては右斜面が切り立って上から岩が落ちてきそうな場所も。
この辺りで往路と合流。
少し高い所があり直接は見えないが、
向こうの地獄谷からは水蒸気が上がっている。
もう一度八丁ダルミと剣ヶ峰を振り返り、
王滝頂上から下山する。 (12:34)
美しい黄葉を目指して。
近く見える駐車場にはなかなか着かない。
ドウダンツツジ?の華やかな紅葉。
もう少しかな。(14:11)
この日周囲の山々は一日中良く見えていた。
ありがとう~!
この後 14:27 に無事下山。
車に到着した瞬間、いつも以上に無事下山できた喜びを感じた。
車で山を下り、往きには見えなかった御岳湖からの御嶽山。
この後御岳山VCの方お勧めの日帰り温泉、「代山温泉 せせらぎの四季」に寄って汗を流し、東京まで戻った。
御嶽山登山は当初怖さが先に立つ所があったのだが、山に登るという事はいつも、どんな山でも危険と隣り合わせなのだという事を改めて考え直す良い機会になった。 どこに登るにもきちんと計画をたて、安全を考慮し、下山時には無事下山できたことをありがたいと思う謙虚な気持ちが無くてはいけない。 そんなことを思うとまた見えてくる景色も変わってくるような気がした。
今回御嶽山は紅葉の走りを見ることができたが、花の時期も良いらしい。 ロープウェイの方から登り三ノ池周辺も回ってみたい、できたら小屋泊もいいだろう。 開田高原からの御嶽山も見てみたい。 また訪ねたいと思う。
前日には御嶽神社里宮に参拝され、翌日青空のもと
御岳山に上られ、黄葉も紅葉も観られ、さらには
中央アルプス越しの秀麗富士などの大展望に恵ま
れ、良かったですね。
山頂付近の様子から噴火の大惨事の様子が伝わって
きます。実は噴火した日、私達は天狗岳山頂から
御嶽山などの展望を楽しんだ直後に噴火、帰路の車
中でニュースを聞いて大変驚きました。
山行は山に関する情報、特に火山は事前情報の確認
が肝要ですね。
黄葉・紅葉も思った以上に進んでおり良い景色を拝めましたが、
少し風が強まると寒さが倍増でビックリしました。
「寒さってこうだよなぁ~」と思い出しました。
あの噴火から9年も経ったのですね。
日本は火山の島ですから極端に言えばどこも危険という事になるかもしれません。
御嶽山もその後の草津も予想できず、また予想外の所から噴火したり、
と自然相手なので難しいことはあるでしょうが、
できる確認と装備はしてゆくべきですね。